子犬の夜泣き(夜鳴き)の原因

夜泣きの原因は、ひとつだけではありません。主に、子犬は次のような理由から夜泣きをしているケースが多いと言われます。

ひとりでいるのがさびしいから

リビングに設置されたサークル内に、夜だけひとりで入れられて飼い主さんたちが寝室に行ってしまい姿が見えなくなると、子犬はさびしく不安になり、飼い主さんを呼ぶために鳴くことがあります。

ストレスが溜まっているから

さびしさや不安もストレスの一種ですが、日中に子犬が十分な運動やストレス発散ができず、エネルギーが余っているために眠れない場合があります。「遊ぼうよ!」、「構ってよ!」というアピールで、夜泣きをしているのです。

トイレをしたから&トイレに行きたいから

子犬をサークルやクレートに入れて寝かせている場合、排泄物で寝床の近くが汚れると子犬は不快に感じるため、トイレをキレイにしてもらおうと飼い主さんを呼ぶケースがあります。
トイレに子犬が自由にアクセスできない場所で寝ている場合、トイレに行きたくて鳴く可能性もあります。

お腹がすいたから

夜ごはんが早過ぎると、子犬は夜中にお腹がすいてしまうことも。飼い主さんにごはんをねだって、鳴いているのかもしれません。

体調が悪いから

子犬は体調がすぐれないと、鳴くことがあります。お腹が痛い、脚や腰が痛い、体が痒いなどといったことが原因で、夜に鳴いているケースも考えられます。

子犬の夜泣き(夜鳴き)の対処法

子犬の夜泣き(夜鳴き)の対処法は、原因によって異なります。一般的なものをいくつか、ご紹介したいと思います。

サークルやクレートに慣らす

留守番や夜間だけサークルやクレートに子犬を入れていませんか? それでは、さびしさや不安な気持ちとサークルとが関連付けられてしまいます。嫌なイメージを抱くサークルに入れられたら、「ひとりにしないで~。出して~」と鳴くことになるでしょう。
サークルやクレートが安心できる寝床になるよう、飼い主さんが在宅のときにも、サークル内に知育玩具や長時間楽しめるガムなどのおやつを入れて、そばで子犬を見守りながら、子犬がサークルに対して良いイメージを抱くようにしてみましょう。

無視をする

子犬が「出して~」というアピールで鳴いたり吠えたりしても、サークルやクレートの扉は開けないように。鳴けば出してもらえると学習させないのがポイントです。あくまでも、静かにしているときにだけ扉を開けてあげてください。
おとなしくしているときには、まるで天から降ってきたかのように、ごほうびの小さなフードを投げ入れて与えるのもおすすめです。サークル内で静かにしていれば、良いことが起こると学習させて、よい行動を強化させるのです。

安心できるアイテムを与える

子犬は自分のにおいや飼い主さんのにおいのついたものがそばにあると、安心します。
もし可能であれば、子犬を迎える日にブリーダーさんやペットショップから、それまで一緒に過ごしていたぬいぐるみやタオルなどをもらってきて、子犬を寝かせる場所に置いておくようにします。夜には飼い主さんのにおいのついた衣服などをベッドに敷いてあげるのも良いでしょう。
クレートを安全基地だと感じる犬も多いので、サークル内で寝かせる場合は中に扉を取り除いたクレートを入れておくのも、子犬を安心させるひとつの方法です。

十分に運動をさせる

チワワトイプードルなどの小型犬でも、散歩は“体の運動”だけでなく“頭の運動”のためにも必要です。心身ともに満足な運動をさせるだけで、夜泣きが収まるケースも少なくありません。
子犬のワクチンプログラム終了前であれば、感染症の原因になる他の犬の排泄物に接することのない“抱っこ散歩”に出かけ、視覚、聴覚、嗅覚をフルに使わせて、脳を刺激してあげましょう。夜泣き対策には、夜間に散歩に連れて行って疲れさせるのもひとつ。
室内では、隠したおやつを探させて嗅覚を使わせたり、滑らない床でおもちゃ遊びをしたり、トレーニングを行って脳トレをしたりして、とくに就寝前に子犬を心身ともに心地よい疲労感に導いてあげてください。

一緒に寝る

子犬が飼い主さんのそばにいることで安心して夜泣きをしなくなるならば、同室で寝てもかまいません。
ただし、子犬を迎えた日から一緒に寝ていると、飼い主さんと離れることで不安を感じやすい犬に育つ危険性も。
将来ペットホテルや動物病院に預けたときのストレスが高くならないように、子犬がひとりでサークルやクレート内で過ごせるトレーニングは行っておくようにしましょう。

子犬の夜泣き(夜鳴き)に病気の可能性は?

これまでしなかった夜泣きを子犬が突然始めた場合、もしかすると病気のサインかもしれません。
犬は体調が悪くても、なるべくそれを隠そうとする本能があります。
けれども、母犬に空腹などさまざまなことを鳴いて訴える子犬は、成犬に比べれば体調不良などを鳴いて知らせようとする傾向が高いもの。どこかに痛みがある、痒いといった不調を、鳴くことで飼い主さんに知らせているのかもしれません。
夜泣きが急に始まったならば、獣医さんに相談して病気の有無を確認できれば安心です。

地震や大きな物音など、夜間になにか恐怖を感じる体験をしたのが引き金になって、急に子犬が夜泣きを始めることも。
子犬が怯えた理由が探れて、それを取り除けるのであれば良いのですが、もし原因が不明な場合、ひとまずは恐怖を感じた経験のない場所に移動して寝かせるようにしてください。
それでトラウマから解放されて、夜泣きが収まることもあります。

【番外編】成犬・老犬でも夜泣きはあるの? その原因は?

成犬や老犬にも夜泣きはあります。
子犬と同じように、痛みを訴えて鳴いていることが少なくありません。成犬の場合、椎間板ヘルニアによる激痛で夜中に悲鳴のような声をあげるケースがあります。
もちろん、痛みを生じる病気はほかにもあるので、成犬の夜泣きが気になる場合は動物病院で病気の有無を調べると良いでしょう。

また、子犬と同様、夜間の恐怖体験も夜泣きの原因になります。夜間に訪れる不安を軽減できるよう、寝る場所を変えるといった対策をまずは講じてみましょう。
飼い主さんと同室で寝ている場合、喉が渇いた、トイレに行きたいなどのアピールとして鳴くことも。この場合は、寝室に夜間だけ飲み水やトイレを置くと解決するかもしれません。

老犬に多い夜泣きは、認知症によるもの。
この場合、なるべく午前中に日光浴をさせるようにしてホルモンのバランスを整えるのと、日中に寝かせっぱなしにしないで起こしておくのが対策法になります。

足腰が衰えていて運動ができない場合、抱っこ散歩をしたり、室内で飼い主さんとゲーム感覚でトレーニングをしたり、嗅覚や聴覚を使わせる“脳トレ”を行うのがおすすめ。
また最近では、DHA、EPA、GABAなどのサプリメントや、薬物療法も認知症に効果があると言われているので、獣医さんと相談しながら夜泣きを解消していく方法もあります。

まとめ

夜泣きをする場合、まずは原因を探るのが解決への第一歩。
夜泣きから解放されれば、飼い主さんだけでなく愛犬もストレスがなくなるので、あらゆる原因を考慮しながら、時には獣医さんやドッグトレーナーなど、専門家に相談しながら解決策を講じましょう。

執筆者プロフィール
獣医師・トリマー・ドッグトレーナー / ペットスペース&アニマルクリニックまりも病院長
18歳でトリマーとなり、以来ずっとペットの仕事をしています。
ペットとその家族のサポートをしたい、相談に的確に応えたい、という想いから、トリマーとして働きながら、獣医師、ドッグトレーナーになりました。

現在は東京でペットのためのトータルケアサロンを経営。
毎日足を運べる動物病院をコンセプトに、病気の予防、未病ケアに力を入れ、気になったときにはすぐに相談できるコミュニティースペースを目指し、家族、獣医師、プロ(トリマー、動物看護士、トレーナー)の三位一体のペットの健康管理、0.5次医療の提案をしています。

プライベートでは一児の母。愛犬はシーズー。
家族がいない犬の一時預かり、春から秋にかけて離乳前の子猫を育てるミルクボランティアをやっています。
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