【犬の病気】甲状腺機能低下症が疑われる症状に関しての獣医師さんへの相談内容

甲状腺機能低下症が疑われる症状に関しての獣医師さんへの相談内容をご紹介します。
※グループサイト『だいじょうぶ?マイペット』からの提供記事になります。

相談内容:血液検査 ALPi の数値

飼い主からの相談

相談者:長野県 taffyさん
こんにちは。
いつもお世話になり、ありがとうございます。
アメリカンコッカースパニエルの女の子10歳、元気、食欲は問題ありません。本日は血液検査のALPiの数値について、お伺いしたいと思います。
絶食15時間後の検査です。
GLU 91
BUN 14.1
CRE 0.44
TCHO 186
TG 96
GOT 25
GPT 53
GGT 6
ALPi 106 基準値0~89
WBC 89
RBC 697
Hb 13.7
Ht 46.7
MCV 68.0
ALPi だけ、基準から外れ高くなって仕舞いました。掛かり付けの病院ではALPでなくALPiで検査していますが、先生からは同じだと聞いています。
自分でも調べてみたのですが、ALPとALPiの違いがイマイチよくわかりません。
  
実は、血液検査の1時間ほど前に空腹のため、胃液、胆汁を吐いてしまいました。もともと胃液、胆汁を吐きやすい子だったので食事の間隔が長くならないようにしていたのですが、血液検査のために絶食させたところ、14時間で吐いて仕舞いました。
ALPiのみ高くなったのは、絶食のストレスや、嘔吐したため炎症が起きたかもしれないと説明を受けました。
ほかの肝臓の数値には異常がないため、大丈夫だと言われています。
歯周病でも数値が上がる場合があるそうで、歯と歯茎も診て下さいましたが、歯石も少なくキレイだと言われました。
肝臓、胆嚢、腎臓など腹部エコーは9/12に受けており、異常無しだったのですが、心配なので近いうちに胆嚢など良くみて貰うつもりです。
ALPiのみ高い場合は、さほど気にしなくても良いのでしょうか?また、ALPとALPiの違いは何でしょうか?
お忙しいところすみませんが、アドバイス頂ければ幸いです。

浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
とてもよく細いところまでお気づきですね。
ALPは肝臓や胆嚢、胆管、ホルモン疾患、骨の疾患などで上昇することが多いです。
お腹の超音波検査でALPが上昇する原因が見つからないことはよくあります。
その際はさらなる精査を行う(CTや肝生検、ホルモン検査など)と原因が見つかる可能性はありますが、見つかっても根本的な治療が難しいこともあり、数値が上昇しないか経過を見ることも多いです。
まずは今一度お腹の超音波検査をしっかりやると良いかと思います。
また、ALPとALPiは同じと考えて貰って差し支えないとおもいます。
わたくしも検査会社の人間ではないので細いところは分かりませんが、現在は全国の動物病院ではALPiを使用していると思います。
ご参考になれば幸いです。

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相談内容:外耳炎(治療中)について

飼い主からの相談

相談者:東京都 わたなべさん
こんにちは。お世話になります。
現在外耳炎で三年ほど通院しています。マラセチア菌がたくさんいるそうです。根本の原因は分かっていません。除去食検査などはしていません。
その間よくなったり悪くなったりを繰り返しています。(他にも手足の痒みなどがあります)
・最初は点耳薬のフルメタローションを入れていましたが、毛が薄くなったりして今はお医者さんの指示でやめています。
・現在の治療は、サイトポイントを打ちながらのアポキルと、週2回の家でのクリーナーです。
(以前悪性腫瘍があったので要観察中なのでアポキルは不安を持ちながらの使用です。半年に一回エコーなどでリンパ節をみたり血液検診はしています)
それでもなかなか良くならず、
特にひどくなった時は病院で薬を入れてもらっています。
今週から特に悪くなって痒がって、また同じことの蹴り返しなのかなと思うとこの先どうしたらよいのだろうと悩んでいます。
・根本の原因を知るために除去食検査などをするのがよいのでしょうか。
・何か別の治療が考えられますでしょうか。
出来ましたらアドバイスなどをいただけたら助かります。よろしくお願いいたします。

浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
外耳炎はなかなか手を焼きますよね。
様々検査を行っていると思いますが、現在治療中の病気は外耳炎のみでよろしいでしょうか?
例えば、手足のかゆみもあるとのことで、アレルギー性の外耳炎はあり得ます。
ですので仰る通り、アレルギー検査(リンパ球反応検査主要食、除去食)を行うことを推奨します。
また、ホルモンの病気(クッシング症候群、甲状腺機能低下症)などでも皮膚が弱くなりがちです。
ホルモン検査も推奨します。
あと見落としがちなのは、耳の中にしこりや異物があるケースです。
そういった根本原因がなく、純粋に「肌質」として脂が多く耳垢の増加、マラセチアの増加が認められる場合は、こまめな耳洗浄が重要となってくると思います。
追加の情報がありましたらまたご教授くださいませ。
ご参照になれば幸いです。

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相談内容:気管虚脱の薬について

飼い主からの相談

相談者:兵庫県 sikibuさん
初めまして。
マロン、11歳オスです。
脳の病気もあります。後頭骨形成不全症、くも膜嚢胞、頚椎ヘルニア2回手術しました。
脳の病気に関しては、てんかんの薬、脳圧を下がる薬を朝、夜と与えてますが、発作は起きておりません。
小さい頃から膿皮症でして、最近は耐性菌が出まして、それに対する薬が処方されてます。
膿皮症は落ち着いてきました。
あと、脱毛が酷くて甲状腺機能低下症と解り、それも薬を飲んで毛が生えてきました。
本題です。
6月頃から、喉からガーガーと咳をする様になり掛かりつけの病院で診てもらいました。
レントゲンの結果、軽い気管虚脱だそうでした。
薬は、最初はペラチン、プレトニゾン1回、1/4を1日2回、を服用していましたが改善せず。
そして、8月からはステロイドは止めてベラチン1日1回、半錠を出されました。
しかし、夜の咳はします。 
そこで出されたのは、セレニアでした。
セレニアを1日1回、半錠です。
しかし、あまり効果は見られません。
他に咳止め、気管拡張剤は無いのですか?と聞くと、気管虚脱に効く薬はこれ以外無いと言われました。
勧められたのは、ステロイドを吸引するエアロチャンバーと。
しかし、この器具が高いし、踏み込めません。
ここでお聞きしたいのは、気管虚脱に効く、咳止め、気管拡張剤は無いのでしょうか?
セカンドオピニオンも考えましたが、こちらの市ではいい病院は無くて、今の先生は手術に関しては名医です。
しかし、治らない咳を少しでも止める薬とかネットで書いてあるのですが。
その辺が不信感があります。
治らない病気で進む病気だから、手術も視野に入れてますが、リスクもあり、手術すれば完全に治るというのま無いようですね。
ご相談させて頂きました。宜しくお願いします。

浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんばんは。
咳はとても見ていて可哀想ですよね。
なんとかして止めてあげたいものです。
さて、咳止めや気管支拡張薬なのですが、私の地域ではコロナの影響なのか、薬そのものの流通が品薄となっています。
その意味で先生は、他に薬はないと仰ったのかもしれません。
気管虚脱の治療として私は、気管支拡張薬としてネオフィリン錠やテオドール錠を用います。
咳止めは、使えるものなら使いたいのですが品薄で使用していません。
しかし、心臓病などでどうしても咳を止めたい時は、セレニアの他、ブトルファノールの注射を希釈して経口投与することもあります。
個人的にはエアロチャンバーはとてもおすすめです。
が、それ用の吸入剤も品薄なのが現状です。
上記治療は本来の使用方法とは異なる、すなわち適応外使用であることをご了承頂き、ご参考にして頂ければ幸いです。

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相談内容:クッシング以外の病気の可能性はありますか?

飼い主からの相談

相談者:兵庫県 すずなんさん
13歳のミニチュアシュナウザー♀です。
3年ほど前から胆泥症でウルソを服用していました。
昨年8月エコーで左副腎の肥大が見られ、若干多飲多尿の傾向もあったのでACTHを行うと21.5。クッシングと診断はされず、ウルソのみで様子を見ていました。
今年3月のエコーで右副腎も肥大しており、4月半ばに低用量デキサメタゾン検査を実施。
8時間後採血で4.2だったため、アドレスタン10mg朝1T処方されました。肝機能も悪く、ALPが1225、ALT378、AST66でした。エコーで胆嚢は粘液嚢腫、肝臓にも2センチ程度の結節影が見られると言われました。
2週間アドレスタン服用後、今日再度ACTHを行ったのですが、21.0と全く下がりませんでした。臨床症状は腹部が若干膨満気味程度で、脱毛もなく、多飲多尿も気になりません(1日の水分摂取量は多くても350ml程度です)。体重の減少が若干あり、3月に5.6kgだったのが今日は5.2でした(朝絶食だった影響はありそうですが)。
かかりつけの先生も「たいてい薬を飲むとコルチゾール値は下がるんだけど・・・」と不思議そうにされていました。
とりあえずアドレスタンを10mgから30mgに増量。2週間後に再度ACTH試験をして、その結果を見て今後の方針を決める予定です。
これらの経過でクッシング以外に可能性のある病気はありますか?
また今後の治療方針を決める際、
MRIなどを撮った方がいいでしょうか?
田舎に住んでおり、京阪神の大学病院までは2時間近くかかります。車の苦手な子なので移動は最小限に抑えたいのですが・・・
なんともモヤモヤとした結果で、はっきりさせたい気持ちもあります。
よろしくお願いいたします。

浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
クッシング症候群は、よく診断される疾患ですが、意外と解釈や治療が難しかったりしますよね。
実際のところ、測定のタイミングによりコルチゾールは思った以上に数値が上下する印象です。
ひとまず、再検査でコルチゾールがいい数値に入っていれば問題ないと思います。
が、体重5.2kgに対しアドレスタン30mgは、現在の獣医学からするとかなり高容量なので、慎重に治療にあたられた方がいいと思います。
さて、他の病気はないか?というご質問に関しては、ある可能性がありますので精査を行いましょう、とご回答致します。
特に、シュナウザーだと、特発性空胞性肝障害、甲状腺機能低下症あたりでしょうか。
もちろん、現在の胆嚢粘液嚢腫から肝臓の数値は上がることが予想されます。
それらの診断をする上では、肝生検やホルモン検査、CT・MRIが必要になると思われます。
ご参考になれば幸いです。

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相談内容:食欲が戻らない

飼い主からの相談

相談者:奈良県 パフィーさん
以前こちらで質問をさせていただいた際は慢性腎臓病でステージ3~4との診断がされましたが、セカンドオピニオンを経て、皮下輸液150mlから段階を経て500ml入れて(パフィーは心臓が強いとのことで耐えられているとのこと)、BUNが32.7、Cre1.0となりステージ1~2が妥当との診断が最終的にくだりました。
その際、キドナチューブダイエットという高脂質低たんぱくを与えてきたのが悪かったのか膵炎を起こしたのでブレンダZを7日間と、服薬でディアバスター、ビオイムバスター、ステロイド、お尻の皮膚炎があったので抗生剤と引き続きチラージンS 100㎎とアゾディル、あアンチノールプラスを投与していきました。
4月22日に測った最終の数値では、
BUN98.3、Cre1.3、赤血球数・ヘモグロビン・ヘマトクリット・平均赤血球容積はすべて下限基準値より少し下回っていました。
BUNが上がったのはステロイドや抗生剤を使ったのもあるので一概に腎臓病が悪化したわけではないと言われました。
貧血は前回質問した3月9日からずっと下限基準値より少し下回ってます。
現在体調というかQOL的には数か月前と比べてとても落ち着いているのですが、食欲が改善されません。
正確に言うと人間のつくる食べ物などにとても興味を持つのですが、いざ口元に持っていくと顔をそむけるか、舐める程度でちゃんと食べてくれません。
今食べているのはロイヤルカナンの高消化リキッドタイプを鼻経チューブからですが、いつまでもそれに頼るわけにもいかないので、あの手この手でゆで卵の卵白やキュウリ、トマト、ごはん粒、人参、じゃがいもなどをあげてみますが、食べムラがあり朝食べたのに夜はいらないなど本当に大変です。。
必要なカロリー数もいまはリキッドタイプで何とか足している状態です。
ドライフードにはもはや見向きもしなくなってしまった子ですが、健康のために必要だし、なんとか食欲を戻す方法はないものでしょうか。。

浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

追加のご質問ありがとうございます。
一先ず体調が順調とのことで安心しました。
仰る通り、本人の性格、すなわちグルメになったことで好きなものしか食べないということも十分有り得ます。
また、生理に伴って食欲や体調、皮膚のコンディションにむらが出ることも十分有り得ます。
ご参考になれば幸いです。

浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

追加のご質問ありがとうございます。
アジソン病に関しては、コルチゾールを測らない限り判断はつきません。
「食べ物自身にはかなり興味があるのにその時に食べたいと思うものじゃなければ食べない」ことに関しては、単に本人の性格か、もしくは口が痛いか、または「食べたらお腹が痛くなったことがあるから食べたくない」という意思か、と思います。
毛が抜けやすいのは、ホルモン疾患ではよく見られます。
便が変、黒緑ということは、消化管出血の可能性があり、また消化管出血はBUNが高くなりますし、慢性腸症のような病態が起きている可能性があります。
アジソン病から慢性腸症が起きることもありますし、慢性腸症でお腹が痛くて食欲がでない可能性もあります。
可能性の話ばかりして申し訳ありませんが、残る鑑別としてはアジソン病や慢性腸症と思われます。
ご参考になれば幸いです。

浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
食欲がでないととても心配ですよね。
さて、現状治療中の病気は、慢性腎臓病、膵炎、甲状腺機能低下症で宜しかったでしょうか?
複数疾患を抱えていると、管理が複雑になる故、飼い主様も獣医師様もさぞ治療に難儀されていることでしょう。
もし、上記以外の治療中の疾患があればまたコメント下さいませ。
まず、クレアチニンはあまり上がっていないのに、極端にBUNが上がっています。
これにはいくつか可能性はありますが、アジソン病をひとつ見落としてはいませんでしょうか?
特に、ステロイドを使っていた時は食欲があったけど、中止したら徐々に低下してきた、というようなら尚可能性は高くなると考えられます。
もちろんそれ以外の事情でもBUNだけ上昇することは有り得ます。
食欲不振の原因としてまずひとつ、今まで気づかなかった病気が隠れている可能性を探っていきましょう。
また、BUN98という数値は、それだけで気持ち悪さや食欲不振が出る数値です。
そこから食欲不振が出ていることも考えられます。
短期的にでも吐き気止めや食欲増進薬を使って対症療法をするのもありでしょう。
あとは純粋に、嗜好性が高いフード(Butchやココグルメ、ピュアロイヤルなど)を試すのもひとつです。
その他、実は口が痛くて食べたくない、などもありうると思います。
ご参考になれば幸いです。

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 執筆者プロフィール
『みんなのペットライフ』編集部スタッフが、わんちゃん・ねこちゃんの飼い方、しつけのアドバイスなど、毎日のペットライフに役立つ知識や情報をお届けします。

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