相談内容:総胆汁酸高値
飼い主からの相談
はじめまして
アドバイスいただきたいと思いまして、質問させていただきました。
7か月になるマルチーズの女の子です。(夢といいます)
5月8日の避妊手術のため、先日術前の血液検査を行いました。数値に心配はないと言われました。
この時、任意検査で総胆汁酸の検査も行なったのですが…
総胆汁酸の測定値が…
空腹時の数値は0.5でしたが、食後2時間値が48.8と高値でした。
(24以下が正常と言われました)
先生からは門脈シャントか門脈低形成が考えられると言われました。
確定診断するには、CT検査や肝生検となると…
(かかりつけの先生のところでは、肝生検はできるそうです。)
避妊手術と合わせて、大きな病院で検査してもらうか…
手術は見合わせるか…
肝生検と避妊手術を先生のところで行い、その後の結果でCT検査を考えるか…
今悩んでいます…
夢ちゃんは現在は食欲もあり元気です。
体重1.35㌔
(時折、嘔吐することはありますが…一時的なものかなと…
肝機能、アンモニア値には問題ありません)
かかりつけの先生は、門脈シャントなら総胆汁酸の数値は100近いことが多いから、門脈低形成のほうが疑わしいが…と言われました。
もちろん、断言はできないと言われています…
避妊手術はしたいと思っているのでとりあえずは、かかりつけの先生のところで、避妊手術と肝生検は行ってもらおうと思っています…
肝生検で、門脈低形成の確定診断がついたら、門脈シャントは
疑わなくてもよいのでしょうか…
(門脈低形成の診断がつかなければ、門脈シャントの検査はうけようと思っています)
門脈低形成の診断がついても、CT検査などを行い、門脈シャントもきちんとみてもらったほうがいいでしょうか?
その際は少し時間をあけて検査してもらっても手遅れにはならないでしょうか…
それとも、避妊手術も併せて、大きな病院を紹介してもらって
いっぺんに、CT検査、肝生検、避妊手術とうけたほうがいいのでしょうか…
かかりつけの先生はエコーはしなくてもいいといわれていますが…
肝臓の大きさなどもわかるからお願いしたほうがいいのでしょうか…
とりとめもなく、いろいろとすみません。
先生のご意見を聞かせていただきたく存じます
よろしくお願いいたします。
平片 修先生(アイラ動物病院)からの回答

正夢ママ様
はじめまして、平片と申します。
悩ましい所ですね。
この月齡で避妊手術の目的によると思います。
これまで言われていた 避妊手術 → 乳腺腫瘍の予防効果 という論理は、その根拠とされていた文献の信用性が否定されています。
その為、初回発情前に避妊手術を急ぐ根拠がなくなっております。
ただ、性格の中性化という事が目的であれば… 訓練士の方々は早期の中性化を勧めているようです。
肝臓の生検
針生検や少量のブロックでは判断ができかねるようですので、きちんと診断をするのであれば開腹し複数箇所の肝臓の生検をした方がよいとおもわれます。
超音波検査
腹部超音波を得意としている先生はシャント血管も描出できるそうです。
*できない事もありますが
肝臓の大きさ
もちろん超音波でも評価可能ですが、基本的に大きさの評価はレントゲンの方が優れています。
避妊手術に関しては凝固系(血を固める能力の検査系)やタンパク(特にアルブミン)に異常がなければ大丈夫かと思いますが…
もし門脈シャントがあった場合、その時点で麻酔リスクが上がります。
前述のように乳腺腫瘍の予防効果をメインに考えているのであれば…
根拠が薄れてしまっているため、期間を開けて再度TBAを測定し評価するのも一つの手段かと思います。
心配を短期間に解決したいというご希望であれば、二次診療施設にて精査をした上で同時もしくは後日避妊手術をする事も理にかなっていると思います。
現状の体格(極度に痩せている 小さい等)や血液検査の結果等の情報もなく他の先生も具体的な意見が言いづらいかともいますので、かかりつけの獣医師とよく話し合うことをお勧めします。
相談内容:喉に直径3㎝のしこりが
飼い主からの相談
前回ドライアイのためオプティミューンを使って瞼が赤く腫れて副作用かもと言われオプティミューンを中止しました
その後ヒアレインとリンデロンA液を毎日着けてますが今度は喉に直径3センチ程の柔らかいしこりを発見しました
最初に見つけた時は両喉にあり右側が3センチ程で左側は1センチ程のが2個ありましたが3日程で左側のしこりがなくなって右側だけにしこりがあります
19日に血液検査と目と喉に針を刺して組織を採る検査をしました結果はまだ出てませんが血液検査でWBC白血球が29400でCRPが5.8㎎/と出ました
この2つの数値が高いと言われました
遅れましたが瞼が腫れてるのも右側です
左目も以前は少し腫れてましたがドライアイのため目やには多いです
順番は目の異常2ヶ月後に喉の異常でやはり癌を疑った方がいいのかその場合治療はどんな治療があるのか教えて頂きたくメールさせて頂きました
本来結果が出てから御相談する方がいいのかも知れませんが心配でどうして目の異常が喉の異常につながるのか不思議でなりませんどうか宜しくお願い致します
井上 平太先生(井上動物病院 動物取扱業登録第56-104号)からの回答

悪性リンパ腫であれば化学療法(抗癌剤)が主体になります。
唾液腺嚢腫であれば外科手術が一般的です。
耳下腺炎などの唾液腺の炎症であれば消炎剤と抗生物質による内科的治療になります。
脂肪腫であれば様子見でも良いと思われますが、場所や成長具合により摘出が良い場合もございます。
その他、病理結果により治療は異なりますので結果前にはあまり詳しい話はできないのが実情です。
相談内容:リンパ腫の抗がん剤治療
飼い主からの相談
アドバイスを頂きたいと思いまして質問させて頂きます。ゴールデンレトリバー12歳です。
今年の2月に多中心型悪性リンパ腫(悪性度は高~中程度)と診断され抗がん剤治療を初めました。
最初はCOPプログラムで治療を進めて3ヶ月間は寛解状態でしたが、5月末に再発してしまったためCOPからドキソルビシン入れたCHOPに切り替えました。
現在、薬は効くのですが1週間後にはまた元の大きさに戻り、2週間空けられない状況でいます。
主治医からは今まで使ったことのないL-アスパラギナーゼの提案をされました。
血液検査では赤血球の値が若干低い(PCV30)以外に問題ありませんが、
年齢のこともあり体力が落ちているのと、変形性脊椎症で足腰が弱っていることが気になります。
このタイミングでL-アスパラギナーゼを追加した方がいいのか、もう少し今の薬を使い様子を見た方がいいのか、セカンドオピニオンとしてのご意見を伺いたいと思います。
お忙しいところ申し訳ありませんが、アドバイスよろしくお願いいたします。
樋口 高裕先生(樋口動物病院)からの回答

grlcさんへ
さぞご心配のことでしょう。
実は、私のワンコ(当時12歳のミニチュアダックス)も悪性リンパ腫で、治療には苦労しました。同様に、COP療法ではじめましたが、発熱したり、貧血がひどくなったりと、2年間戦いました。現在は、まったく元気にしております。
もちろん、L-アスパラギナーゼも使用しました。ワンちゃんにより効果や副作用はさまざまでしょうが、優れた薬剤です。
複数回使用の場合、アレルギー反応を起こすことがあるので、抗ヒスタミン剤を併用することにより、それを予防・軽減できます。
リンパ腫は、その病態・進行度により、投薬プログラムが確立されており、寛解率も現在では非常に向上しております。
やらないで後悔するよりは、病気と闘う姿勢が大事だと思います。
主治医の先生とよくご相談されながら、納得の上で、病気と戦ってもらいたいです。
どうか、くれぐれもお大事にしてくださいませ。
相談内容:リンパ腫の抗がん剤治療について
飼い主からの相談
はじめまして。アドバイスを頂きたいと思いまして質問させて頂きます。ゴールデンレトリバー12歳です。
今年の2月に多中心型悪性リンパ腫(悪性度は高~中程度)と診断され抗がん剤治療を初めました。
年齢的な負担を考えマイルドなCOPプログラムで治療を進めてきました。
一回目のピンクリスチン投与で顎の下のシコリは小さくなり治療後3ヶ月間はほぼ寛解状態でしたが治療の間隔を毎週から隔週に変えてすぐに再発してしまいました。
主治医と相談してドキャ泣rシン投与しましたが、最初の一週間はシコリは少し小さくなったものの2週目後半からまた元の大きさに戻ってしまいました。
主治医からは、このままCHOPプログラムで治療するとの説明を受けましたが、ちょうど同じ症状で腫瘍専門の病院で治療している知人に訪ねたところ、そのわんちゃんはドキャ泣rシンが効き目がなかったため治療をレスキューに切り替えL-アスパラギナーゼとロムスチンを使用したと伺いました。その方法でシコリは小さくなったようです。
主治医にそのことを話したところ、当院ではロムスチンの取り扱いはなくL-アスパラギナーゼも今はあまりお薦めできないとのことでした。
今まで副作用もなく上手くいっていた治療が急変し、どうしたらいいのか動揺しています。
信頼している主治医ですが腫瘍専門医ではないので、ここでセカンドオピニオンを求めるべきなのか迷っています。
愛犬の負担を考えれば知らない病院に行くより慣れ親しんだ先生に診て頂くのが一番なのですが...。
また再発したと同時に持病の変形性脊椎症も悪化し、本犬はリンパ腫よりもそちらの方が辛そうです。
後ろ足の弱り(変形性脊椎症)は抗がん剤またはステロイドの副作用でしょうか?それとも再発が関係しているのでしょうか?
幾つかご質問させて頂きましたが、どうかアドバイスをよろしくお願いいたします。
杉浦岳先生(すぎうらペットクリニック)からの回答

はじめまして。
リンパ腫は治療しなければ3ヶ月で死亡する病気ですから、COPを行い3ヶ月寛解状態が維持できたのは良かったのではないでしょうか。
その上で、どこかで寛解が終わるので、その先の治療を何にするかは悩ましいところです。ドキソルビシン(ですよね?)を使ったり、レスキュープロトコールに切り替えたり色々なやり方があります。
ちなみにレスキュープロトコールというのはCOPやCHOPと比べて「イイ治療」というわけではありません。第一選択にされることがない治療で、通常COPやCHOPと比べて寛解率が低かったり、副作用がそれなりに強かったりします。その上でそれらの薬を選択せざるをえない場合に選択する方法です。
現時点での体調、ご家族の考え方、獣医師の経験などによって選択する抗癌剤は変わってきます。もちろん本当の「腫瘍専門医」が行う治療と一時診療を行う獣医師が行う治療は、人間の病院でも専門性がわかれているように違いがあります。
書かれている病院では扱っていないロムスチンの治療について興味があれば、かかりつけの先生にお願いして腫瘍専門病院を紹介してもらうのはどうでしょうか。ちゃんとした腫瘍専門医であれば紹介元の先生ときちんとコミュニケーションを取り、最適な治療が受けられるようにしてくれると思いますし、紹介元の(もともとかかっていた病院の)先生も、それを躊躇する理由はないのではないでしょうか。
問題はリンパ腫が落ち着いていても変形性脊椎症のほうが痛みがあるとのことですので、この辺りはその程度や原因、リンパ腫の状態等によってどういう治療をしていくのか、どちらを優先するのかが変わってきます。これについてもかかりつけの先生とよく相談し、何を最優先して治療を受けさせるのか、今後どうして行きたいのかを考えておいたほうがいいでしょう。
相談内容:よろしくお願いいたします。
飼い主からの相談
よろしくお願いいたします。
病気は、悪性りんぱ腫です。
病気になる前や、抗がん剤治療開始前検査では、
Cre=0.6で、Bun=20.5で正常でしたが、
抗がん剤使用中は、
Cre=0.7~一番最高時が1.2まであがりました。
Bun=52.8~一番最高時が133まであがりました。
Cre=1.2・Bun=133の時はとても心配でしたが、
抗がん剤ステロイド剤が終了で、薬を使用しなくなれば、
正常にもどるでしょう。とお聞きしました。
現在は、薬は全く使用していなくて検査のみですが、
Cre=0.7・Bun=40~68です。(数回検査を受けています。)
Creが正常だから問題ないです。と言われているのですが、
薬を使用しなくなって、40に下がったのですが、なぜかまた60台に
あがってしまいました。
薬を使用のためじん臓の働きが弱くなってしまったのでしょうか?
じん臓が弱くなると回復しないと耳にしたことがあります。
もしじん不全などの問題があったら。と考えると心配です。
じん不全の飲み薬吸着剤を飲ませたほうがよいでしょうか?
お忙しい中すみません。
ご回答頂けましたら大変助かります。
よろしくお願いいたします。
是松 壮一郎先生(アイ動物病院)からの回答

こんにちは、ラベンダーさん
王子君の悪性リンパ腫、ご心配でしたね。
ひとまずは化学療法でのコントロールがうまくいっているようでよかったですね。さて、今回の腎機能検査(血液化学検査)の結果ですが、リンパ腫に対しての化学療法のプロトコル(投与計画)がどういったものを使ったかにも左右されるとは思いますが、少なからずシクロフォスファミドなどの薬物の影響は受けているものと判断して間違いないと思います。
化学療法が終わってどの程度の日にちが経っているのか、どういうプロトコルで実施したのか不明ですが、クレアチニン値が0.7、BUN 40-68ということですので、軽度の腎障害と判断してクレメジンなどの吸着剤を使っての治療が適しているのではないかと思います。
年齢などを考えれば、今回の結果は極端に心配な値というわけではありませんが、おそらくはシクロフォスファミドを使用していると思われるので、早めに腎臓をいたわる治療を始めてもいいと思います。
ラベンダーさんの不安な気持ちと、早めに腎臓のケアをしたいという希望を担当の獣医師にお伝えいただけるといいと思います。
参考になれば幸いです。
どうぞお大事になさってください。
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