【犬の病気】僧帽弁閉鎖不全症が疑われる症状に関しての獣医師さんへの相談内容 (2ページ目)

僧帽弁閉鎖不全症が疑われる症状に関しての獣医師さんへの相談内容をご紹介します。
※グループサイト『だいじょうぶ?マイペット』からの提供記事になります。

相談内容:僧帽弁閉鎖不全症Stage:C闘病 日常生活についてアドバイスいただきたいです

飼い主からの相談

相談者:大阪府 ハルさん
15才体重4.2kgトイプードル(避妊済み)です。2021年僧帽弁閉鎖不全症Stage:B1~B2と診断、フォルテコール1錠5mgを朝晩半錠ずつから投与していました。本人の体質か、幼少期から薬でぐったりしたり嘔吐や下痢をしやすい傾向があって、お薬を最小限にしてほしいと私が希望した故の処方だったと思います。2022年夏頃、散歩中に咳き込み突然パタリと倒れることが1度だけ発生し、先生からフォルテコールプラスに変更を勧められ切り替えました。しかし、フォルテコールプラスを飲むと呼吸が荒くなり、心臓が異様にバクバクする症状が出て、本人は咳とは別の苦しそうな様子になってしまったり嘔吐もありました。先生はそういう副作用は聞いたことが無いとおっしゃったのですが、とても心配になり切り替えを中止、フォルテコールで治療を続けることを選んでしまいました。ただそれ以降も本人は、日中興奮時に咳き込んだりするものの、活気や食欲があり活動的に生活できていました。しかし2023年6月頃から咳が悪化、夜間も発作がでるようになり、8月に食欲不振になりました。レントゲン、血液検査の結果、胸水が少量確認、はっきり映っていないが腹水も、心臓肝臓ともにかなり肥大していて重症な状態に進行してしまっていたのです。利尿剤など点滴し酸素室で半日入院。退院後よりピモベハート1.25mg朝晩1錠、フォルテコール朝晩半錠、ラシックス20mg朝晩半錠を開始、テルコムという会社から酸素室レンタルし設置しました。退院後数日間は驚くほど咳もおさまり食欲も戻りほっとした一方で下痢が始まり、ラシックスを減量してみることになりました。現在は3分の1錠を朝晩飲むようになり、便もそこそこの状態に回復しています。前置きが長くなりましたが、投薬3週間が経過の現在の生活について相談です。食欲はムラが出てきて食べない時は何を上げても食べませんが、夜寝る前にいきなり食べたがるなどします。全体量は元気な時の6割程度は食べていますが体重が減ってきて4kgギリギリです。どうすれば体重や栄養を維持できるでしょうか?”できたての”手作り食ならようやく食べますが栄養も偏るし、カロリーも少いです。特に薬投与にとても苦労していて投薬チュールや缶詰類も一切食べません。菓子や液状カロリー食に混ぜたり試行錯誤していますが、薬は溶けてドロドロ、選り好みして吐き出したり…私が社会人1人暮らしで6歳妹犬マルチーズのケアと並行し時間の余裕がないのもありますが、ちゃんと飲んだのを確認できない時さえあります。ピモベハートは”食前1時間前投与”と添付文書にあるのにこういう与え方そのものも良くないのしょうか?どうすれば確実に飲んでくれるでしょうか?押さえつけて口に押し込むなど無理やりなことだけはしたくないのです。ほんの軽い動作で息切れするのに、はるか本人は散歩が大好き、利尿剤で尿意もあるのか何度も行きたがり妹犬に合わせて速足で歩きたがります、往なしながら家の周り2,3分数メートル歩かせ、用を足したらカートに乗せますが本人は不服そう。散歩中も携帯酸素を準備した方がよいでしょうか?食欲は朝低下していることが多く夕方や夜間になると突如食べたがります。しかし寝る前の食事は夜間腹部を圧迫したり何より消化不良を起こすのではと不安にもなります。日によって元気さも波があって正直行き詰まります。酸素室は1時間ほど入ってくれる時もありますが、これまで一緒の布団で眠る生活だったため、すぐに出たがり酸素マスクを夜間添い寝しながら口元に充てる方法をとっていますが、都度起こしてしまうし、私も睡眠不足。このような生活がはるかの症状を悪化させているのでは、このままどんどん悪化するのではと何をどうしていいかわからなくなるのです。どうかアドバイスといただけないでしょうか?お世話になっている先生は信頼していますが、普段診察でお忙しいこともあって日常生活の細かいアドバイスを十分には聞き辛いこともあって、こちらに相談させていただきました。

浅川雅清先生(フリーランス獣医師(ペット家族動物病院))からの回答

追加のご質問ありがとうございます。
フードに関しては、腎臓の数値次第で腎臓用のフードを使用することがあります。
タンパク質の判断も同様です。少ない方が腎臓には良いと思いますが心臓にはあまり良くないです。
そこは一度、再検査の際に先生に相談してみましょう。
が、基本腎臓フードは美味しくないので、難しいと思います…
水分に関しては基本「自由に飲水」です。
腎臓のことを思うとたくさん飲ませたほうが良いです。が、飲みすぎると心臓が悪化することがあります。
よほど肺水腫、胸水などを繰り返すときは飲水制限をしたりするらしいのですが、そういうケースを除き自由飲水で良いと思います。
食事中の水分もあまり気にしなくてよい段階かと思います。
先程書き忘れましたが、いっそ手作り食にして頂いても結構です。
最近は手作り食の色々な情報が出回っていると思うので、参考にしてみてはいかがでしょうか。
お気持ちはよく分かります、昨年もわたくしもそうでした。
が、ある程度、パターン(食事、検査、生活リズムなど)が固まって「形」が出来てくると、すっと楽になります。
それまでの、その子に合う選択を探していく時期なんだと思ってみて下さい。
その過程も愛情だとわたくしは思います。
治療が順調に進むことを祈っております。
他、追加でご質問がありましたらまたお願い致します。
オープンにしづらい情報があれば、プロフィールからFacebookにも飛べますので御活用下さい。
ご参考になれば幸いです。

浅川雅清先生(フリーランス獣医師(ペット家族動物病院))からの回答

こんにちは。
詳細な経過、投薬内容ありがとうございます。
高齢で、また僧帽弁閉鎖不全症(MR)においては進行したステージで、とても心配ですね。
実は昨年、うちの子も肺水腫になり、投薬を5~6種類飲ませていまして、とても共感できる内容でした。
一獣医師というより一個人として、アドバイス差し上げたく存じます。
さて、まず現状としては、MRのステージC以降となります。
そこに対し、トリプルセラピー(フォルテコール、ピモベンダン、利尿剤)を行っているというところです。
さらに、胸水、腹水も貯まったとのことで、もしかしたら肺高血圧症も併発している可能性を考えます。
現状、安定しているので、投薬はこのままで良いと思われますが、今回はそこに触れず、必要に応じて追加でご質問ください。
今回は「食欲」「投薬」「酸素の必要性」についてアドバイスさせていただきます。
食欲に関しては、うちの子も入院直後はびっくりするくらいムラが出ました。
その理由として、一番考えなきゃいけないのが「腎臓」です。
すなわち、特に利尿剤が腎臓の数値をガンと上昇させることがあります。
血液検査を行っているようですが、退院後も見ていますでしょうか?
腎臓の数値が高いと、気持ち悪さもあり食欲が減退します。体重も減ります。
上手く腎臓と心臓のバランスを取りながら治療をするのが肝心で、わたくしもいつも気にしながら治療をしています。
ここで実際の商品名を上げてよいか不明ですが、よく食べるフードとして「Butch」「ココグルメ」「ピュアロイヤル」をオススメします。
長くなりますので、是非ご自身でググってみてください。
次に「投薬」です。
一番よいのはご存じの通り「ちゅーる」です。
もし、定番の液状ちゅーるのみの使用でしたら「ちゅーるび~」もしくは「ちゅーるびっつ」も使ってみてください。
外側が少し硬く、中心に薬を埋め込めます。
うちの子はそれでもダメでしたので、単なる糖液である「単シロップ」に薬を粉々にして混ぜて、「歯茎に塗り込む」形で、半ば無理やりかもしれませんが飲ませました。
単シロップは病院で分けてもらえると思います。
最後、「酸素の必要性」です。
うちももちろん酸素缶、非常用として常備しています。
酸素テントは使わず「酸素発生器」のみを購入し、時々使いました。
酸素テント、嫌がって入ってくれませんし、閉じ込めたら騒いで苦しくなるので、正直あまり出番はありませんでした。
ただ、ネットで調べると、人もわんちゃんも入れるくらい巨大な酸素テントもあるようです。
もし寝るときに心配であればそちらを使ってみても良いと思います。
そんなこんなでうちの子は入院から一年、再入院することなく元気に朝晩散歩して食欲旺盛です。
大変長くなり申し訳ありません。
アドバイスできることは今後の経過も含め多々あると思いますが、ひとまずここまでとさせていただきます。
ご参考になれば幸いです。

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相談内容:僧帽弁閉鎖不全症とドライヤー

飼い主からの相談

相談者:大阪府 らもさん
心臓病のワンちゃんにドライヤーは大敵!という記事を見ました。
僧帽弁閉鎖不全症の重症度を症状が軽いステージA・ステージB1・ステージB2・ステージC・症状が重いステージDの5段階に分けた場合、症状が軽いステージAのワンコにもドライヤーは使用せずタオルドライにした方が良いのでしょうか?咳が出ていなければドライヤーを使用しても良いのでしょうか??

井上 平太先生(井上動物病院 動物取扱業登録第56-104号)からの回答

ステージだけでは無く、今投薬中の薬でコントロールできているかどうかが重要です。
それ以上にその子がシャンプーやドライヤーが大嫌いなのか結構好きなのかが大事です。
ドライヤーで興奮して心拍数が上がる犬の場合は危険です。肺水腫が起きるリスクがございます。
詳しくは今かかり付けの獣医師に聞きましょう。個体差が大きいので一概には答えられません。
お大事にして下さい。

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相談内容:予防接種について

飼い主からの相談

相談者:北海道 めろんぱんさん
去年末に痙攣発作をおこし病院にかかりました。 
今、クッシング症候群てトリロスタン5mgと胆泥症でウルソデオキシコール酸50mgと最近甲状腺機能低下症でチラーヂン25mgと新僧帽弁閉鎖不全症でピモベハート1.25mgをのんでいるのですが、先週の木曜日に朝ご飯食べた一時間後に吐いてほんの一分から2分ないくらい痙攣発作をしたのですが、12歳のおばあちゃんなのですが予防接種はしたほうが良いでしょうか?

栗尾雄三先生(konomi動物病院)からの回答

獣医師の栗尾と申します。
基本的な概念としまして、予防接種に年齢はほとんど関係ありません。
(今でも人間のコロナウイルスワクチンなどは高齢者から優先で接種したりしている状況です。)
なので12歳でも接種した方が良いのは、間違いありません。ただし、体調が良いか悪いかは非常に重要です。
持病のレベルによってはワクチン接種を控えた方がよいことも多々あります。今の持病に関して、ワクチン接種をするべきかは、基本的にかかりつけの先生の判断となります。
ただ、痙攣などが近日にあったのであれば、1カ月くらいあけてからでも良いとは思います。しばらく安定している状態がないと心配は心配ですね。
クッシングや甲状腺の問題、心臓病などはワクチン接種にあまり影響しないと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
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konomi動物病院 獣医師 栗尾雄三
アドバイス・意見はすべて無償で行っています。
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相談内容:死因について

飼い主からの相談

相談者:長野県 0109さん
先日、13歳(体重2.8kg)の愛犬が息を引き取りました
1年ほど前に僧帽弁閉鎖不全症(中程度)と診断されていました
大まかな流れですが、何か分かることが有ればお願いします
2021年の1月からピモベハートを処方され飲み始めました
同年秋頃に咳が出るようになったので薬の量を増やし、スピロノラクトンとネオフィリンも処方されるように
今年の5月に入ってから食欲が低下、落ち着かない様子になり10に日病院へ
自己免疫異常と診断され、ステロイドを処方されました
その後、体調と食欲は良くなるも咳の回数が増えました
18日に経過を診てもらう為に病院へ行き、CRPの数値は標準に戻ったとのことでさらに2~3週間様子を見ることに
30日食欲の低下と未消化のエサの嘔吐、ごく少量の血が混じった黄色い液の吐き出しが有ったので病院へ
血液検査、レントゲンなどで診てもらいました
異状なし、心臓と肺も悪化していないとのことでした
ただ、咳と食欲が気になるならとセレニアとボミットバスターを処方されました
翌日の朝、エサと一緒にボミットバスターを与える
その後5~6時間呼吸が荒くなる
薬の副作用かと思い、食欲があったのでその後は薬は無しにしました(咳は相変わらず)
6月9日、朝ごはんを少し残す
15時頃に食欲が無さそうだったのでボミットバスターをおやつと一緒に与える
そこから20時までの間に徐々に息が荒くなり、咳も増えなかなか止まらなくなりました
前回同様しばらくすれば収まるだろうと、明日の朝に病院に行こうと甘くみていて、前とは違うと気づいた時には夜間診療にも間に合いませんでした
その後は荒い呼吸をしながら横になったり、咳が出る度に苦しそうに歩き回ったり、家具の隙間に入って出て来なかったりと終始落ち着き無い様子で、夜中の1時頃私が抱っこしながら体を撫でている時に息を引き取りました
朝の様子とは打って変わってあまりにも急激な様子の変化に何が原因だったのか分からず、自分が悪化させ苦しませてしまったのではないかと申し訳なさでいっぱいです
考え得る原因、死因を教えて頂けませんか?
よろしくお願いいたします

井上 平太先生(井上動物病院 動物取扱業登録第56-104号)からの回答

僧帽弁閉鎖不全などの心臓弁膜症は気象条件や何らかの心拍数が増加するような要因や歯周囲病による細菌が血中に流入したり種々の条件で突然に悪化し肺水腫を起こすことがございます。
今回がそれとは断言できませんが、症状の推移から可能性がございます。
誠にお気の毒ですが僧帽弁閉鎖不全はいつかは薬で抑えきれなくなり肺水腫を起こします。誰かが悪いわけではございません。
申し訳ないと思う気持ちは自然な考えであって、誰もが自責の念におちいるものです。
ただ、いつか愛犬との今までの13年間に感謝の気持ちを思い出せる様になると良いですね。
時が解決するまでは辛いでしょうが我慢せずに泣いて良いのですよ。天国の愛犬には甘露の慈雨となることでしょう。
きっともう沢山「ごめんね」と仰ったのでしょうから、明日からは今は亡き愛犬に「ありがとう」と、言ってあげて下さい。
ご冥福をお祈り申し上げます。

栗尾雄三先生(konomi動物病院)からの回答

獣医師の栗尾と申します。
原因・死因ということですが、僧帽弁閉鎖不全症のような心臓病を患っていたのであれば、それが原因と考えて差し支えない気がします。
心臓病は爆弾のようなものですので、元気だった子が突然、呼吸がまともにできなくなって亡くなることはしばしばあります。(個人的にはタレントの前田健さんが亡くなったことをよく思い出します。普通に元気にされれていた方が、食後にしばらくして亡くなったお話です。)
僧帽弁閉鎖不全症がある時には、悪化すると肺水腫を引き起こします。肺水腫は致死的な状態で、よく心臓が止まったときに、薄い赤色の血のようなものを吐いたり、鼻から出てきたりします。
急な変化で対応しきれなかったことは仕方ありません。少なくとも心臓が悪いことは分かっていたことですし、飲み薬などで対策をされていたのであれば、なかなかそれ以上のことは予期することも難しいはずです。
ただ、心臓病は夜間にどんどん調子が悪くなることが多い気がします。動物病院も閉まった後で悪化することがしばしばあります。こればかりはどうしようもないことかもしれません。
どうぞよろしくお願いいたします。
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konomi動物病院 獣医師 栗尾雄三
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相談内容:僧帽弁閉鎖不全の投薬時期について

飼い主からの相談

相談者:静岡県 Y☆Sさん
7月で7歳になるチワワで体重は4、8キロ肥満体型です。
鼻水、鼻詰まり、くしゃみで受診したところ心雑音がありエコー検査で僧帽弁閉鎖症と診断されました。初期から2段階目ぐらいで無症状。心臓の大きさも標準でした。
早くから治療開始して進行を遅らせましょう。との事でペトメディンチュアプル1.25mgを3月28日から1日2回飲ませ始めましたが、そのせいか動悸が激しいような鼓動が早い気がしています。
ネット検索すると無症状のうちは無治療という記事もあったりして今の医院を選んだ自分の選択に不安がありアドバイス頂きたいです。

井上 平太先生(井上動物病院 動物取扱業登録第56-104号)からの回答

僧帽弁閉鎖不全症はゆっくりと進行し、いつかは肺水腫を起こします。肺水腫を一度起こした肺は完全には元に戻りません。エコーで診ると肺水腫歴のある肺はざらついております。
肺水腫による咳などの症状が出ないうちに投薬を始めると、症状が出てから投薬を始めるより一般的には生存期間は延びるようです。人間で言えば高血圧の人が動脈硬化や心臓のうっ血や脳溢血が起きないうちに無症状のうちに血圧を下げる薬を投与することと似ております。
ただし、ここで第一選択薬としてピモベンダン系の薬を投与するかACE阻害薬系の薬を投与するのかは獣医師により意見が分かれるところです。
御心配であれば循環器の専門獣医師のいる動物病院でセカンドオピニオンを受けるのも良いでしょう。
ネットでは当該犬の投薬の必要の有無は判断できません。お大事にしてください。

栗尾雄三先生(konomi動物病院)からの回答

ご連絡ありがとうございました。
少しでも参考になりましたでしょうか。
お手数ですが、以下より評価をいただけますとうれしく思います。
■以下のいずれかで評価をお願いいたします!応援していただけると大変な励みになります!
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栗尾雄三先生(konomi動物病院)からの回答

獣医師の栗尾と申します。
初期から2段階目くらいで心臓のケアを始めること自体は一般的であり、問題ありません。治療を早期におこなうことで、寿命が長くなることは文献などで多数報告があります。特にベトメディンなどピモベンダンという成分の薬を使用することは非常に良いことだと思います。
ただし、薬には副作用が出ることもあります。動悸が激しく、息苦しそうな場合は、投薬を中止することも検討してよいかもしれません。何がなんでも続けないといけないというレベルではないと思います。心配なら休薬でいいと思います。いずれは飲まないといけなくなるとは思いますが。
あとは、肝心の鼻水・鼻づまり・くしゃみはどうなのでしょうか?個人的には飼い主様が気にされていることを優先して治療を考えてあげたくなります。おそらく鼻水などは心臓とは関係がないと思います。そちらの治療はされたのでしょうか?心臓の投薬だけでは「なぜ?」となってもおかしくありません。鼻水などがおさまってから心臓のケアを考えてもよさそうです。
無症状のうちは無治療というのは大間違いです。これは心臓に限りません。ガンの治療に置き換えたらわかりやすいと思うのですが、基本的には早期治療を考えるべきです。特に心臓病は初期の段階では症状はあまり出ません。だからといって放置しておいてよいものではありません。B1stageという非常に初期の段階であれば、無治療もありですが、2段階目くらいであれば治療を開始する時期ではあります。
(あとは、心臓の内科的治療はというのは症状が出てからでは、症状がおさまるものでもありません。あくまで進行を遅らせる程度のものです。)
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 執筆者プロフィール
『みんなのペットライフ』編集部スタッフが、わんちゃん・ねこちゃんの飼い方、しつけのアドバイスなど、毎日のペットライフに役立つ知識や情報をお届けします。

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