【犬の病気】僧帽弁閉鎖不全症が疑われる症状に関しての獣医師さんへの相談内容

僧帽弁閉鎖不全症が疑われる症状に関しての獣医師さんへの相談内容をご紹介します。
※グループサイト『だいじょうぶ?マイペット』からの提供記事になります。

相談内容:心雑音について

飼い主からの相談

相談者:和歌山県 華陽琉さん
お世話になっています。
10月で9歳になるポメラニアン 女の子 避妊済みです。
2月に検診を受けた際には 特に問題は無かったのですが、7月に心臓に雑音が聞こえると言われました。
咳等 症状が出たら投薬を始めましょうと言われているのですが、9月に入った現在も全く症状は出ていません。
しかし、今日は定期検査で血液検査と聴診をしてもらったところ症状は出ていないけど、変わらず結構強めの雑音が聞こえると言われました。
なので、症状が出たらすぐに相談して下さいと。
そんなに強い雑音があるのならば、症状がでるのを待たずに投薬を開始したほうがいいのでしょうか?
それともやはり症状が出てからの方がいいのでしょうか?
雑音は徐々に大きくなるものではないのでしょうか?
突然 急激に大きくなってしまうものなのでしょうか?
去年 僧帽弁膜不全症で1人亡くしたばかりなので、心配で堪りません。
どうかアドバイス よろしくお願いします。
ちなみに血液検査の結果は異常ありませんでした。

浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

追加のご質問ありがとうございます。
基本的に、通常のエコー(腹部のエコー検査)と心臓のエコーは同じ機械で可能です。
血流までは分からないということでしたら、もしかしたら心臓を診る機能が備わっていないのかもしれません。
きちんと心臓が診れる病院で治療を行うことを推奨します。
パンフェノンは、心臓に良いサプリメントと聞いていますので、飲ませることは良いことだと思います。
が、診察をしていませんので、あくまで一般論としてお答えさせて頂くに留まること、ご了承下さい。
ご参考になれば幸いです。

浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
こちらはとても心配ですね。
すぐにでも心臓のエコー検査をした方がいいと思いました。
というのも、心臓に雑音があるということは、心臓に何かしらの病気があるサインです。
その病気が具体的に分からないまま「様子を見ましょうね」はとても危険だと私は常々思っています。
高い確率で僧帽弁閉鎖不全症であると思われますが、現在はACVIMから治療のガイドラインが提唱されています。
そこには「症状が出たら治療を始めましょう」とは書いておらず、要約すると「エコー所見である程度の異常がある場合は治療を開始しましょう」となっています。
症状のいかんに関わらず、エコー検査の上、治療の必要性を判断しましょう。
心臓は基本、指数関数的に急に悪くなることが多いです。
ご参考になれば幸いです。

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相談内容:弁膜症による 心肥大について

飼い主からの相談

相談者:茨城県 ともさん
最近咳が増えてきたので、かかりつけの病院で相談し
検査を受けたところ、以前から患っている弁膜症による心肥大が認められ、いつ肺水腫を起こしてもおかしくないと言われました。
今後は薬を増やして経過を見ることになりますが
薬が効けば心肥大も治り肺水腫手前の状態から脱することは
できるのでしょうか?
それとも一度大きくなった心臓は小さくなることはなく
これ以上の肥大を食い止めることしかできないのでしょうか。
また日中仕事で家を空けることがあるので
その間肺水腫を起こしたら、、と心配なのですが
肺水腫を起こしてから数時間で重篤な状態になるものなのでしょうか。

浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
弁膜症ということで、とても心配な状況ですね。
ポメラニアン✕マルチーズという犬種から鑑みて、発生が多い僧帽弁閉鎖不全症と仮定し回答させて頂きます。
仰る通り、肺水腫を起こすと数時間で命に関わる状態になることもあります。
ただ、治療が奏功すれば拡大した心臓がある程度小さくなることも期待できます。 
現在ではお薬による治療の他、手術による治療も行われています。
かかりつけの先生とよく相談しましょう。
ご参考になれば幸いです。

浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

追加のご質問ありがとうございます。
僧帽弁閉鎖不全症は、進行するときは急に(指数関数的に)進行する性質がありますので、病状が安定するまでは夜も含めて一緒に居る時間を長く取ったほうが良いでしょう。
もし急な体調変化があった時に受診できる病院も探しておくべきでしょう。
ご参考になれば幸いです。

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相談内容:僧帽弁閉鎖不全症の検査について

飼い主からの相談

相談者:神奈川県 げんきままさん
以前、お薬のことで浅川先生にご回答いただきました。ありがとうございました。
今回は僧帽弁閉鎖不全症の検査の間隔と、抱っこでの心エコー検査ついて教えてください。
今年の2月から、循環器科のある病院に転院し、薬をフォルテコールからべトメディンに変更しました。状態は落ち着いています。
心エコー検査について、愛犬は抱っこされて検査しています。理由は、3月の検査時に股関節を脱臼してしまったからです。(無事麻酔治療を終え、今はちゃんと歩けてます)
心臓の定期検査としては、心エコー、レントゲンです。
前回4月の検査結果
()は2月ベトメディン開始前の検査
LA/AO 1.72(2.18)
左房径 1.81cm(2.09)
E波  0.9m/s
僧帽弁逆流速 5.5m/s
LVIDd 2.7cm(2.71)
LVIDDN 2.2(2.2)
LVIDs 1.16cm
FS 57%(48.7)
大動脈流速 1.0m/s
肺動脈流速 0.84m/s
自宅では週1で、心拍と呼吸は数えています。
上記の愛犬の状態、検査内容で、年に何回くらいの検査が適当でしょうか?
極度の緊張性&病院苦手な犬の為、検査時ドキドキして心臓に負担がかかることがとても心配です。
抱っこでの心エコー検査についてですが、正確に診断できるのでしょうか?
あまり正確性にかけるならば、なおのこと、検査の間隔は長くても良いのかな?と思います。
ご回答いただけると助かります。
よろしくお願いいたします。

浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
心臓の大きさは小さくなってきていそうで、良好そうですね。
わんちゃんの体調も順調でしょうか?
検査の頻度は、1頭1頭のコンディションに合わせて決定しています。
順調でも毎月検査をする子もいれば、おくすりの費用面から検査はあまりされない方もいらっしゃいます。
概ね1から3か月程度が多いのではないかと思いますが、実際に診察した先生が一番良い間隔をご存知なのではないかと思います。
エコー検査は、通常であれば横に寝かせて行うことが多いです。
が、わんちゃんの性格により抱っこ(立位)での実施もあり得ます。
キレイに断面が撮れれば概ね正確な測定値が出せるかとは思います。
ご参考になれば幸いです。

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相談内容:僧帽弁閉鎖不全症、ピモベハートについて

飼い主からの相談

相談者:栃木県 やよさん
飼っているポメラニアン10歳が
今僧帽弁閉鎖不全症ステージB2 と心肥大が
あります。
転勤のため、かかりつけ医が変わり
最近咳が出た際に以前とは違う動物病院に行ったところ
それまで、ピモベハートを1.875mgを一日2回と
エースワーカーを一日一回投薬していましたが、
ピモベハートを2.5mgを1日2回を投薬するようにと言われました。
ポメラニアンは3.1kgです。
色んな僧帽弁閉鎖不全症のわんちゃんのSNSなど
見ると、2.5mgを2回は多い気がするのですが、
大丈夫でしょうか、、?(>人<
肺水腫は起こしていないと思います。

浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

追加のご質問ありがとうございます。
仰る通り、自己判断で減量するのではなく、獣医師の指示の元、量を決めていきましょう。
ご参考になれば幸いです。

浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんばんは。
比較的高用量のおくすりを服用しているようですが、ご様子や効果の程は如何でしょうか?
さて、ピモベハートの有効成分はピモベンダンというものですが、犬においては、だいたい0.2から0.3mg/kgほどが基準の用量です。
1.875mgで投与している場合は、体重で割ると0.6mg/kgの計算になります。
それでも比較的高用量ですが、さらに増量したとなると、確かに高用量かもしれません。
用量を増やせば増やすほど効果が出ると言われているピモベンダンですが、むしろ増量して咳という症状が落ち着かない場合は、呼吸器からの咳としての治療を追加してあげたほうがいいように思います。
ご参考になれば幸いです。

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相談内容:心臓の薬について

飼い主からの相談

相談者:東京都 柴ママさん
アルコ、柴犬、15歳、体重は15kgです。  
 2023年にごくたまに息が荒くなることがあり、病院で検査をしました。心臓のエコーの検査で僧帽弁閉鎖不全症がわかりました。その時の検査では、LA/AO 1.6 LV1DDN?が42.1E波が110cm/sと言われ、ピモハート5mgを1日2回、1回1錠で飲み始めました。
 今年になり散歩に出たがらなくなり、時々息が荒くなるので、再度心エコーをとり、LA/AO 1.75 LV1DDN 40.6 E波が120cm/sと言われ、ピモハートが1日3回1回1錠に増えました。
 薬の説明書には1kgあたり0.25mgを1回量とし12時間ごとと書いてあるので、この処方では多いのではないかと思っています。薬を飲んだあとも時々息切れがあるので心配です。
 先生の意見をお聞かせいただけたら幸いです。よろしくお願い致します。

浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんばんわ。
心臓が悪化傾向で、とても心配ですね。
さて、僧帽弁閉鎖不全症については、現在のステージはB2なんだと推測します。
そこにおいて、一番に推奨されているお薬はこのピモハートとなります。
中身の有効成分の名前を「ピモベンダン」というのですが、確かに推奨量は0.25〜0.3mg/kgの1日2回です。
ですが経験上、0.5mg/kgぐらいまで、かつ1日3回くらいまで増量しても問題がなく、また増やせばそれだけ効果が上がることが確認されています。
ですので、ご相談者様のような投薬方法をすることはよくあります。
しかし、今回の場合、ピモベンダン単体ではコントロールできないケースなのかなとも思いました。
私であれば、ピモベンダン単体ではなく、血圧を下げるお薬なども併用して治療すると思います。
東京にお住まいなので、心臓に強い先生は何箇所かあるはずですので、ご心配であればセカンドオピニオンに行かれるのもいいと思います。
ご参考になれば幸いです。

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 執筆者プロフィール
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