相談内容:僧帽弁閉鎖不全症の検査について
飼い主からの相談
以前、お薬のことで浅川先生にご回答いただきました。ありがとうございました。
今回は僧帽弁閉鎖不全症の検査の間隔と、抱っこでの心エコー検査ついて教えてください。
今年の2月から、循環器科のある病院に転院し、薬をフォルテコールからべトメディンに変更しました。状態は落ち着いています。
心エコー検査について、愛犬は抱っこされて検査しています。理由は、3月の検査時に股関節を脱臼してしまったからです。(無事麻酔治療を終え、今はちゃんと歩けてます)
心臓の定期検査としては、心エコー、レントゲンです。
前回4月の検査結果
()は2月ベトメディン開始前の検査
LA/AO 1.72(2.18)
左房径 1.81cm(2.09)
E波 0.9m/s
僧帽弁逆流速 5.5m/s
LVIDd 2.7cm(2.71)
LVIDDN 2.2(2.2)
LVIDs 1.16cm
FS 57%(48.7)
大動脈流速 1.0m/s
肺動脈流速 0.84m/s
自宅では週1で、心拍と呼吸は数えています。
上記の愛犬の状態、検査内容で、年に何回くらいの検査が適当でしょうか?
極度の緊張性&病院苦手な犬の為、検査時ドキドキして心臓に負担がかかることがとても心配です。
抱っこでの心エコー検査についてですが、正確に診断できるのでしょうか?
あまり正確性にかけるならば、なおのこと、検査の間隔は長くても良いのかな?と思います。
ご回答いただけると助かります。
よろしくお願いいたします。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
心臓の大きさは小さくなってきていそうで、良好そうですね。
わんちゃんの体調も順調でしょうか?
検査の頻度は、1頭1頭のコンディションに合わせて決定しています。
順調でも毎月検査をする子もいれば、おくすりの費用面から検査はあまりされない方もいらっしゃいます。
概ね1から3か月程度が多いのではないかと思いますが、実際に診察した先生が一番良い間隔をご存知なのではないかと思います。
エコー検査は、通常であれば横に寝かせて行うことが多いです。
が、わんちゃんの性格により抱っこ(立位)での実施もあり得ます。
キレイに断面が撮れれば概ね正確な測定値が出せるかとは思います。
ご参考になれば幸いです。
相談内容:僧帽弁閉鎖不全症、ピモベハートについて
飼い主からの相談
飼っているポメラニアン10歳が
今僧帽弁閉鎖不全症ステージB2 と心肥大が
あります。
転勤のため、かかりつけ医が変わり
最近咳が出た際に以前とは違う動物病院に行ったところ
それまで、ピモベハートを1.875mgを一日2回と
エースワーカーを一日一回投薬していましたが、
ピモベハートを2.5mgを1日2回を投薬するようにと言われました。
ポメラニアンは3.1kgです。
色んな僧帽弁閉鎖不全症のわんちゃんのSNSなど
見ると、2.5mgを2回は多い気がするのですが、
大丈夫でしょうか、、?(>人<
肺水腫は起こしていないと思います。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

追加のご質問ありがとうございます。
仰る通り、自己判断で減量するのではなく、獣医師の指示の元、量を決めていきましょう。
ご参考になれば幸いです。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんばんは。
比較的高用量のおくすりを服用しているようですが、ご様子や効果の程は如何でしょうか?
さて、ピモベハートの有効成分はピモベンダンというものですが、犬においては、だいたい0.2から0.3mg/kgほどが基準の用量です。
1.875mgで投与している場合は、体重で割ると0.6mg/kgの計算になります。
それでも比較的高用量ですが、さらに増量したとなると、確かに高用量かもしれません。
用量を増やせば増やすほど効果が出ると言われているピモベンダンですが、むしろ増量して咳という症状が落ち着かない場合は、呼吸器からの咳としての治療を追加してあげたほうがいいように思います。
ご参考になれば幸いです。
相談内容:心臓の薬について
飼い主からの相談
アルコ、柴犬、15歳、体重は15kgです。
2023年にごくたまに息が荒くなることがあり、病院で検査をしました。心臓のエコーの検査で僧帽弁閉鎖不全症がわかりました。その時の検査では、LA/AO 1.6 LV1DDN?が42.1E波が110cm/sと言われ、ピモハート5mgを1日2回、1回1錠で飲み始めました。
今年になり散歩に出たがらなくなり、時々息が荒くなるので、再度心エコーをとり、LA/AO 1.75 LV1DDN 40.6 E波が120cm/sと言われ、ピモハートが1日3回1回1錠に増えました。
薬の説明書には1kgあたり0.25mgを1回量とし12時間ごとと書いてあるので、この処方では多いのではないかと思っています。薬を飲んだあとも時々息切れがあるので心配です。
先生の意見をお聞かせいただけたら幸いです。よろしくお願い致します。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんばんわ。
心臓が悪化傾向で、とても心配ですね。
さて、僧帽弁閉鎖不全症については、現在のステージはB2なんだと推測します。
そこにおいて、一番に推奨されているお薬はこのピモハートとなります。
中身の有効成分の名前を「ピモベンダン」というのですが、確かに推奨量は0.25〜0.3mg/kgの1日2回です。
ですが経験上、0.5mg/kgぐらいまで、かつ1日3回くらいまで増量しても問題がなく、また増やせばそれだけ効果が上がることが確認されています。
ですので、ご相談者様のような投薬方法をすることはよくあります。
しかし、今回の場合、ピモベンダン単体ではコントロールできないケースなのかなとも思いました。
私であれば、ピモベンダン単体ではなく、血圧を下げるお薬なども併用して治療すると思います。
東京にお住まいなので、心臓に強い先生は何箇所かあるはずですので、ご心配であればセカンドオピニオンに行かれるのもいいと思います。
ご参考になれば幸いです。
相談内容:老犬の呼吸等について
飼い主からの相談
もうすぐ17歳になる老犬です。
12歳で僧帽弁閉鎖不全症からの肺水腫になり、投薬治療をしてきましたが、昨年6月、12月と2回目3回目の肺水腫、昨年は度重なる眼振と次々と体調を崩しながらも、ご飯を食べ散歩をして通常の生活を送ってきました。
今年2月頃から食欲低下、4月中旬に急性腎不全になり持って1週間と言われました。
そこから、食べられるものがなくなり、人間が食べるもので食べたがるものを食べるだけ与えながら、心臓の投薬もできず2ヶ月近く経過しました。
寝たきりになりましたが、意識はしっかりしていて、お水や豆乳でのばしたチーズ蒸しケーキやパウンドケーキ、りんごのすりおろし、鶏肉などを1日数回に分けて少しずつ食べています。
固形物はほぼ飲み込めず、食べた後はグッタリしています。
強制給餌やお薬の投薬ももうしておりません(お薬が入っているとわかると受け付けないため)
ここのところ横になっていると大きな呼吸をしています。胸やお腹が大きく膨らんでハッと一気に吐くような呼吸で、早くはありません。
喉を伸ばして上を向くような姿勢も取ったりします。
酸素室のレンタルもしていて、苦しそうな時にはマスクを口の近くに置いています。
オシッコも1日1回くらい、間隔も18時間くらい開いています。
かかりつけ医の先生には、もうできることは利尿剤や吐き気止め、痛み止めなどの注射だけしかないと言われています。
この状態でどこまで頑張れるのか、今どんな状態なのか、何かできることはありますでしょうか?
栗尾雄三先生(konomi動物病院)からの回答

ご連絡ありがとうございました。
少しでも参考になりましたでしょうか。
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https://www.homemate-research-pet-clinic.com/dtl/10000000000000125018/
栗尾雄三先生(konomi動物病院)からの回答

獣医師の栗尾と申します。
どこまで頑張れるかということですが、
状況的には、もしかしたら数日かもしれませんし、数週間かもしれません。さすがに1年以上というのは厳しいような気がします。
こればかりは、なんとなくという印象なのですが、おそらく、長くはないと想定はされます。
持病はあるが、老衰という感じかもしれません。呼吸がゆっくりになったり、不安定になったり、老衰の子の特徴かもしれません。
できることは、寄り添ってあげること、食事を与えること、排泄の管理をしてあげることなど、基本的なことだけかと思います。治療というのも限界がきている状況なのかもしれません。
何より、肺水腫を経験した子は半年~1年程度しか生きることができないとも言います。その中で、17歳を迎えているというのは、とてつもない生命力だと思います。よく頑張ってくれています。本当に飼い主孝行というか、素敵な子だなと思います。
それでも、どうしても、いつかは終わる命です。あと、できることと言えば、長く一緒にいてくれて、楽しい時間をともにできたことの感謝を伝えていただくことだと思います。できたら、耳が聞こえるうちに伝えてもらえると、喜んでもらえると思います。
もちろん、注射などをしていくことも大切なことです。それに合わせて
、「ありがとう」の気持ちを伝えてみてください。
どうぞよろしくお願いいたします。
相談内容:点滴と肺水腫の因果関係について
飼い主からの相談
はじめて質問します よろしくお願いいたします
亡くなった愛犬についてです
ミニチュアシュナウザー 17歳4ヶ月です。
もともと三尖弁閉鎖不全症があり 定期検診を受けていました。
3年前に眼振があり、ステロイドを投与され肝臓の数値が悪くなり、
ウルソデオキシコール セサミンE アンチノールを投与され飲み続けておりました。
先日、朝早く
発熱、震え、足のこわばり、足がとても冷たくなったため、病院に行きました。
心雑音あり BUN59. ALT120. CRP20. など炎症の数値も高く脱水もみられるため、
皮下点滴120CC 抗生剤ビクタス6ccの処置をされ、
明日も来るように言われました。
その時のレントゲンでは肺は薄く白いものがありました。
エコーは一枚だけでよくわかりませんでした。
先生は歯周病や内臓の痛みではないかと言われ、その後皮下点滴に通いました。
4日目頃から、あまり食べない、眠れない、息苦しそう、おしっこの回数が減るなどがありました。
5日目 レントゲンを撮ったら肺が白くなっており心肥大もありました。
エコーでは明らかに逆流が見られ、僧帽弁閉鎖不全症と言われ
ラシックス ピモハートを投与され、明日来るようにと言われましたが、
その3時間後に自宅で呼吸困難となり、亡くなりました。
なぜなのか先生に聞きました。肺水腫だと答えられました。
点滴の総量は440cc 抗生剤24ccです。
点滴による影響ではないでしょうか。
肺水腫を起こしているのに 自宅に帰したのでしょうか。
3年前からほぼ寝たきりで激しく動くことはできません。
どうかご意見お聞かせください。よろしくお願いいたします。
栗尾雄三先生(konomi動物病院)からの回答

ご連絡ありがとうございました。
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栗尾雄三先生(konomi動物病院)からの回答

ご連絡ありがとうございます。
亡くなった後に肺水腫ということが判定できているのであれば、その可能性については生前に想定していたのかもしれません。少なくとも
肺水腫は一般的に重篤で、危険な状態なことに間違いはありません。
数時間のうちに呼吸が止まってしまうことも予測はできそうです。
そのあたりの説明がなかったのであれば、説明不足ということはいえるのかもしれません。
ただ、状態として何をやっても助かるものではなかったのかもしれません。限界はみえていたような気がします。そうしたときに多くは語らない獣医師の先生もいらっしゃるのかもしれません。
どうぞよろしくお願いいたします。
栗尾雄三先生(konomi動物病院)からの回答

獣医師の栗尾と申します。
肺水腫と点滴量には密接な関係があります。
ただ、どの程度の液量だと問題になるかまでは分かりません。
それこそ僧帽弁閉鎖不全症の程度によるものかと思います。
ビクタス6ccという表記があるので、おそらく体重が6kg程度の子かと推察はされます。
体重がその程度であれば120ccの補液量は決して多いわけではありませんが、状態によるのかもしれません。
脱水状態であれば補液するしか方法がないともいえそうです。
心臓の状態が重篤になっており、年齢も17歳という高齢になっていたことを考えると、手をつくしても難しい状況だった可能性が高いような気がします。
4日目におしっこの回数が減るというのがありますので、どうしても点滴はある程度必要だったように感じます。
また、肺水腫が起きている場合に入院にするか自宅にかえるかは、獣医師次第だったり、飼い主次第なところがあります。私の場合は、提案してどちらにするかを飼い主様に判断していただいています。やはり命にかかわる状況なので、一概に入院がよいとも言えません。入院して亡くなって、後悔されるケースも多々あるためです。
いろいろととても難しい状況だったように感じます。どうしても最期はおとずれてしまうものなので、その点はご了承くださいますようお願いいたします。
どうぞよろしくお願いいたします。
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konomi動物病院 獣医師 栗尾雄三
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