犬を褒めるメリットと叱る難しさ

人間も褒められると嬉しくなり、もっと頑張ろう!という気持ちになりますよね。犬も信頼している飼い主を喜ばせられると精神的に満足しますし、褒められると嬉しくなります。

経験を記憶する力を利用する

犬は嬉しかったことを覚えていて、また同じことをしようとします。プラスとなる経験を覚える力を利用し、うまく褒めることで有効なしつけにつながります。

同じことには、同じ叱り方をする

叱る=嫌なことが起こる、ということも同様に記憶しますので「同じ事例に対して同じ叱り方」を飼い主がしなければ犬は混乱します。

犬は短い指示しか理解できませんから「Aの時はOKだけど、Bはダメ」というような理解させるというのは非常に難しいといえます。

叱られたり、叱られなかったり、何を言われているのかを理解できないと、犬は混乱してストレスが溜まります。そうすると攻撃的になったり、パニックになったりするなど問題行動を起こすようになりますので注意してください。

犬が出すサインをチェックしよう

犬は、自らの体でいろいろなサインを出しています。ちょっとしたクセがある犬もいますよね。

よく例に出されるのが、気分がいいと「尾や耳がピンと立っている」「目がキラキラしている」サインを出し、「尾がさがっている」「耳が後ろに倒れている」行動は不安がっているサインというものです。

犬の「カーミングシグナル」を知る

こうしたサイン以外にも「カーミングシグナル」といわれるサインを犬が出すことがあります。これは、相手の気分や自分の気分を落ち着けようとしている証拠で、緊張・不安・恐怖などを感じているといえます。

代表的なカーミングシグナルとは

動きをとめる・あくびを繰り返す・目線を外す・頻繁にまばたきする・弧を描いて近付く・伏せる・皮膚トラブルがないのに体を頻繁に掻く、などが代表的なカーミングシグナルです。

もし、トレーニングやしつけの最中にこうしたサインを出すようになったら犬がストレスを感じている可能性があります。気分転換をしたり、訓練の内容を変えたりしてみましょう。

叱らず問題行動を止める方法

視線を合わせ、トレーニングの成果が出たときに高い声で「よし!」「できた!」「Good!」など盛大に褒めてあげると犬も尾を振ったり、飛び上がったりして喜びます。褒めることは叱るより簡単ですね。

上手な叱り方

叱らずにマイナス行動を止めさせる。これは難しいと思うかもしれませんが「無視する」「環境を変える」「間接的に嫌な思いをさせる」の3つの方法をとってみてください。

トイレトレーニングで失敗した時は、とにかく無視してサッと片付けます。「ダメでしょう」など声を掛けるのは避けましょう。

散歩の途中で指示を聞かない場合は「散歩を止めて帰宅する」、吠えているのを止めさせるには「吠える原因から犬を遠ざける」「吠えたときに離れた場所で大きな音を立てる」という行動をとります。

直接的な行動で怒ることは避ける

飼い主が、犬を叩いたり怒鳴ったりすることは避けましょう。そうした攻撃を受けると犬は「飼い主=自分を攻撃する者」として覚え、身を守る行動を取るようになります。

犬の行動には「身を守るため」「犬本来の習性や本能」「病気などのサイン」というケースもあります。そうした根本的な原因を解決しなければならないこともありますので、極力「叱る」「体罰を与える」のは止めるようにしましょう。

まとめ

犬には、プラスの記憶で訓練やしつけをすることがポイントです。よい行動を取った際には、しっかりと褒めるようにしましょう。また、犬が出すサインに気を配り、どんな気持ちなのか察知して対応してあげてください。怒鳴る・叩くといった行為は、犬の攻撃性を引き出してしまう可能性があるので避け、上手な叱るようにしましょうね。
 執筆者プロフィール
ドッグシッター/小動物看護士です。二人の娘に振り回されながら、記事を書いています。ミシンで子供達の服や布雑貨を作るのが趣味。ダルメシアンを多頭飼いするのが夢です。

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