桃は犬に与えても大丈夫!

結論から先にお伝えすると、犬に桃を食べさせても問題はありません。
桃には多くの食物繊維が含まれているため、便秘の改善が期待できます。また、桃は水分量が多い果物なので、脱水症状が心配な夏場には、特にうってつけの食べ物といえるでしょう。

ただし、あげすぎには注意が必要です。桃に限った話ではありませんが、一度に大量に食べさせると体に負担をかけてしまうことがあるのです。
ここでは桃を与えることで期待できるメリットと合わせて、注意すべきポイントについて解説していきます。
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桃に含まれている栄養素・効用

桃に含まれる主な栄養素としては、ビタミンC、ビタミンEやカリウム、食物繊維などが挙げられます。

ビタミンCはコラーゲンを生成するはたらきを持ち、免疫機能のサポートに役立ちます。また、ビタミンEは高い抗酸化作用を持つ栄養素で、老化の防止に効果があるといわれています。

カリウムはミネラルの一種で、代謝や神経のはたらきをサポートする作用があります。汗とともに失われがちですので、夏場は特に忘れずに補給しておきたいところです。

そして、前述でも少し触れましたが食物繊維には腸内環境を整えるはたらきあります。豊富に含まれる水分とともに硬い便を排泄しやすくする効果があるので、便秘しがちな体質の犬にとっては、強い味方となってくれることでしょう。

犬に桃を食べさせるときの注意点

ここまでは犬に桃を食べさせるメリットについて触れてきましたが、一方で注意しなければならない点もいくつかあります。

例えば、桃の種や皮、葉にはアミグダリンというシアン化合物が含まれています。
アミグダリンには、体内で消化される際に青酸化水素を発生させるという有害な作用があります。一度に大量に摂取しない限りは大事に至る可能性は低いものの、注意するに越したことはありません。
桃を食べさせる際には、種、皮、葉は取り除いて与えるようにしてください。

特に桃の種には誤飲の危険性もあります。
硬いものを飲み込んでしまうと、排泄に悪影響が及ぶリスクがあるほか、最悪の場合は腸閉塞などに陥ることもあるので、種は必ず取り除いて与えましょう。
また、果肉にもアミグダリンが少量は含まれているため、一度にたくさん与えすぎるのはNGです。

さらに、これらの注意事項を守っていても安心とはいえません。
犬のなかには、桃に対してアレルギー反応を示す子もいます。嘔吐や下痢などの中毒症状を引き起こしてしまうことがあるので、初めて桃をあげる際には少量ずつ与え、必ず食べたあとの様子を見るようにしてください。

最後に、桃のなかでも缶詰の桃は与えないほうが良いです。加工されたものには大量の砂糖がされている場合があり、肥満の原因となってしまいます。

おすすめの桃の与え方

桃をあげるときは、加工されたものは避けて生の桃を選びましょう。これは、糖分の摂り過ぎを防ぐためです。
そして、ある程度熟したものを選ぶこともポイントです。犬の健康に害を与える可能性があるアミグダリンと呼ばれる毒素は、未成熟なものに多く含まれているからです。

桃はしっかりと葉、皮、種を取り除き、実の部分だけを小さくカットして与えましょう。
一度に与える量は20g程度が目安です。普通サイズの桃の可食部が200g程度なので、おおよそ1/10くらいですね。
少量ずつ与えることで食べ過ぎを防止できるほか、初めて与える場合には桃アレルギーのリスク回避にもつながります。

そして、犬が喜ぶ顔を見せたとしても、あくまでも主食はドッグフードであることを忘れないでください。
いくら栄養価が高いとはいえ、桃の食べ過ぎでごはんが食べられないとなると、必要な栄養が不足してしまう恐れもあります。
桃はあくまでもおやつ程度に捉えるのがいいでしょう。

まとめ

もし犬が桃を誤って食べてしまっても、大騒ぎする必要はありません。適量をあげるぶんには、メリットも多い食品です。例えば、夏場に水をあまり飲みたがらないときには、夏バテ対策として有効な手段になります。

一方で、桃にはアミグダリンという犬の体に良くない物質も含まれているほか、アレルギーの可能性もあります。
食べさせる際には葉や皮、種などの有害物質が多く含まれる部分は取り除き、実だけを少量ずつ、様子を見ながら与えるのがポイントです。

甘いものを好む犬もいるので、桃が好物という子も少なくないことでしょう。桃にはリスクがあることを念頭に置きつつ、食べさせる場合には“適量”を常に意識してくださいね。
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 執筆者プロフィール
『みんなのペットライフ』編集部スタッフが、わんちゃん・ねこちゃんの飼い方、しつけのアドバイスなど、毎日のペットライフに役立つ知識や情報をお届けします。

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