【犬の病気】精巣腫瘍が疑われる症状に関しての獣医師さんへの相談内容 (2ページ目)

精巣腫瘍が疑われる症状に関しての獣医師さんへの相談内容をご紹介します。
※グループサイト『だいじょうぶ?マイペット』からの提供記事になります。

相談内容:高齢犬の精巣腫瘍切除手術の必要性

飼い主からの相談

相談者:京都府 シロくんさん
愛護センターからの保護犬のため、正確な生年月日がわからず、推定12歳の雄のスピッツです。
1年くらい前に突然動けなくなって食欲も全くなくなり、ブルブルと震えていたことがありましたが、病院で痛み止の注射を打ってもらうとすぐに回復しました。それが去年11月と年末にも同じ症状があり、薬を服用していましたが、1月末に同じ症状になった際にいつもの病院が休診の為救急外来に行ってエコー検査したところ、9年前に去勢手術したひとつの精巣がお腹の中で腫瘍化し、7センチ×4センチになっているのがわかりました。良性か悪性かはわかりませんが早めに切除した方がいいと言われました。
そして最近、ほぼ毎日夜中吐き気止めの薬を飲んでも黄色い胃液のようなものを吐きます。
但し、体調が悪くなった原因か精巣腫瘍と断定出来ず、高齢なのに全身麻酔をかけて開腹手術しても原因が断定出来ないのでその症状が改善される保証はないそうです。本来あってはいけないものがお腹にあると悪性の腫瘍化してしまう確率も高いらしいですが、全身麻酔してCT検査、また日を改めて開腹手術するのも負担が大きい気がします。
寿命はだれにもわかりませんが、犬が快適に日常を送るために外科手術をした方がいいのか、このまま自然に任せて対処療法するのか、どちらがいいと思われますか?いくら考えても答えが出なくて困っています。因みに今は普通に元気に過ごせていますし、血液検査の結果も一週間で炎症反応がなくなっていました。
長々と申し訳ございませんが、どうぞよろしくお願い致します。

井上 平太先生(井上動物病院 動物取扱業登録第56-104号)からの回答

今晩は。
推定12歳の保護権を飼い始めて頂き、動物医療に携わる者として感謝いたします。
手術が出来るかどうかは年齢よりも検査による全身状態によります。
12歳は人間で60代ですので決して老犬ではございません。
ところで精巣の腫瘍ですが、精巣を構成するどの細胞が腫瘍化してしまったかにより、予後は異なります。
この腫瘍は一般的には、進行すると再生不良性の貧血が進み全身の脱毛も起こりかなり厳しい状況になる事が多いです。
ですので、当院では血液検査や循環器検査による麻酔のリスクの判定が良ければ、この年齢であれば手術をお勧めしております。
ただ、実際に拝見しておりませんとこの子なら大丈夫かどうかという経験上の感が働きませんので、何とも言えません。
主治医の先生とよくご相談いただき、検討してください。心配であればセカンドオピニオンを受けるのも良いかと思います。
お大事にしてください。

井上 平太先生(井上動物病院 動物取扱業登録第56-104号)からの回答

今は麻酔薬も鎮痛剤も非常に進んでおります。
手術中もその後もほぼ痛みを耐えなければならない事は無いでしょう。
周術期の痛みに関してはご安心ください。
私は長生きさせることが飼い主のエゴだとは思いません。
生きているという事はそれだけで素晴らしい事です。
この子があなたと出会えてよかったと思えて、今までの不幸を取り戻して余りあるくらいに長く幸福に暮らさせてあげましょう。

井上 平太先生(井上動物病院 動物取扱業登録第56-104号)からの回答

二次診療病院は高度な技術の維持・優秀な人材の確保・最先端の設備投資のため、診療報酬は高めになります。
決して自由診療だから高いわけではございません。人間の医療の場合には3割負担でなおかつ6万円を超えた分は健康保険が負担してそこから病院に直接支払われます。
むしろ動物病院は自由診療ですから自由競争という経済原理により適切な(リーズナブルな)価格に落ち着きます。実際に避妊や去勢手術の料金や予防注射やフィラリア予防薬はここ30年間下がり続けております。
小さな病院にも素晴らしい経験豊富な腕の立つ獣医師はたくさんおります。年間一人だけ選ばれる獣医学会賞を取得して片田舎で一人で開業している先生や大学病院で連日手術をし医局に残らず地元に戻って親の小さな病院を継いだ先生もいます。学会発表はせず無名でも近隣の獣医仲間では神の手と言われ、個人病院で引っ張りだこの先生もいます。
時間が許すのであれば近所にも受け入れる動物病院があるはずですので、セカンドオピニオンを受けるか散歩仲間に聞いてみるのも良いでしょう。
申し訳ございませんがこのサイトでは個々の価格に関してのコメントはしない事になっております。この点に関してお力になれない事、堪忍してください。

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相談内容:老犬の抜けた毛は生えますか?

飼い主からの相談

相談者:岡山県 yukiさん
我が家の10歳のダックスフンドの事ですが、
先日、体調を崩し病院へ連れて行った時の事です。
注射を打つのに主人が動かぬようにと首輪をグッと握った時に
愛犬コウガの首の毛も一緒に力いっぱい握ってしまい
一部分の毛がごっそり抜けてしまいました。
その後、体調は良くなり元気ですが
毛の抜けた首周りを見ると可哀想になります。
老犬ですが、一度ごっそり抜けた毛は、
また生えるでしょうか?

岩田 賢一先生(いわた動物クリニック)からの回答

はじめまして
年齢が10歳ですが中年期頃ですので健康状態に問題がなければ毛ははえてきます。
文面からどんな状態で体調崩れたのか等は割愛されているためわかりませんが
長期間(何週間も)生える気配がまったく感じられなかった場合はかかりつけの病院の受診をお勧めします。
理由はいくつか疾患が潜んでいる場合があるからです。たとえばホルモン異常による脱毛でいろんな理由があり
ますのでここでは説明は長くなるので省きますがいろんな原因が考えられます。
甲状腺機能低下症やオスの場合は精巣腫瘍もそうですが原因不明の脱毛も結構ありますが最近では原因不明の
脱毛もなおる薬に近いサプリメントも開発されております。
(詳しくはフェイスブックで「いわた動物クリニック」のサイト参照できます)

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相談内容:精巣腫瘍手術について

飼い主からの相談

相談者:愛媛県 衣文さん
 はじめまして、衣文と申します。犬(中型犬・13,2kg・オス・18才くらい・雑種)の精巣腫瘍手術について質問させて下さい。
お聞きしたいことは、
 1、手術はした方がよいのでしょうか。
 18才という年齢を考えると、心身への負担(全身麻酔など)やフィラリア症(診断されたのはH23・5・20)も患っているのでとても心配です。
現在の睾丸の状態は、大人の握り拳よりも二回りくらい大きく、かなり重さもあります。彼の睾丸は、はじめから左右の大きさが異なり、おそらく腫瘍となって今は1つのボール状に見える(小さい方がちょっと残っています)ため、かかりつけ医の先生からは、手術をするのであれば、同時にエコー検査で停留精巣か確認し、もし停留精巣であれば摘出するとおっしゃっていました。
 2、肺以外の臓器にも転移はするのでしょうか。また、肺以外への転移がある場合、やはり精巣腫瘍を摘出すると、臓器へ転移した腫瘍は
大きくなってしまうのでしょうか。
 肺への転移があると手術できないため、レントゲンを撮り(H25・5・12)調べました。肺に転移はなく、心臓が少し大きくなっているが、年相応と言われました。肺以外のことは言われていませんが、レントゲンだけでは他の臓器への転移は調べられないのでしょうか。
 3、手術をしなかった場合、今後、あらゆる場所への転移・寿命への影響はあるのでしょうか。
 
 4、手術をした場合、オスとしての元気はなくなってしまうのでしょうか。
 
 フィラリア検査のため、血液検査もしました。その時、様々な検査項目も調べてもらったのですが、BUNという項目が2年前(18.0mg/dl)よりも高く、今年(H25・4・28)参考基準範囲を超え(34.5mg/dl)、先生は腫瘍が原因かもしれないとおっしゃっていました。他の項目の数値は、年相応・年齢よりも良いとのことでした。腫瘍は破裂してしまうこともあり、手術はそのときでもよいとおっしゃっていましたが、破裂した時、他に転移があったらと考えると怖いです。
 今現在の彼は、足腰が弱く眼も見えにくくなっていますが、ごはんをよく食べ、快便で、散歩も欠かしたことはありません。貧血を起こしたこともありません。睾丸がいつ頃から大きくなりはじめたのか覚えていませんが、少なくとも2年前から大きいです。もっと早く、睾丸の大きさに疑問をもっていたらと後悔しています。彼の寿命がどのくらいあるのか知ることはできませんが、これから更に年を取り、腫瘍が負担となるなら、手術をして今よりも元気になるなら、してあげたいという気持ち
と、手術を受けさせるのが不安という気持ちがないまぜになっています。しかし、今できる最善の選択をしたいです。様々な見解をお聞きしたく、質問させて頂きました。
ご回答、よろしくお願い致します。

杉浦岳先生(すぎうらペットクリニック)からの回答

はじめまして。
精巣腫瘍はその種類にもよりますが、転移をしたり、致命的な貧血を起こしたり、大きくなって自壊(破裂)したりと様々な問題を起こします。現在18歳ということで合併症もあるようですが、この先まだ数ヶ月以上元気でいる可能性が高いのであれば精巣腫瘍による体調不良や疼痛が発生する可能性があり、手術をするメリットは有るのではないでしょうか。逆にあと数週間〜2〜3ヶ月の命という状態であれば、現時点で悪さをしていない精巣腫瘍に積極的な治療は考えにくいでしょう。
本来は去勢手術をしておけば防げた病気で、最近では少ない病気になっていますね。
ジャッキーちゃんの体の状態を正確には把握出来ませんから、参考までにお読みいただければ幸いです。
1.悪性腫瘍で転移や致命的な症状が出る場合があります(それから手術をしても遅いです)ので、現在の体調が手術を許すのであれば、そして上記のようにまだしばらく寿命があるとお考えであれば、してあげたほうがいいと考えます。
破裂した場合に手術ということも書かれていましたが、今から半年や一年後、今よりそれだけ年をとってからの、しかも破裂して状況が良くない中での処置が必要になると考えると、今の状態でそれほど麻酔のリスクがないのであれば早く処置をしておいたほうがいいようにも感じます。
2.肺以外にも腹腔内のリンパ節への転移がよく見られます。また転移がなくても致命的な骨髄抑制を起こすことがあり、これは手術をして腫瘍を摘出しても回復することはありません。骨髄抑制が出る前に治療する必要があります。
3.手術をしなければ上記のような問題が出て、命にかかわる場合があります。18歳という現在の年齢からどのくらいの寿命があると判断するかは現在のジャッキーちゃんがどのような状態でどういう治療を受けているのかが正確にわかりませんが、ご家族がどのようにお考えか、また診察されている獣医師がどう考えているかを話し合っておいたほうがいいですね。また、腫瘍が破裂した場合は直接それが命にかかわることはないかもしれませんが、痛みや不快感は強いですし、それを管理しなければならないご家族にも負担は大きいと考えられます。
4.「雄としての元気」というのがどういうものを意味しているのかわかりませんが、18歳の犬に例えば縄張りを見まわってあちこちマーキングするとか、番犬として知らない犬や人に吠えるということを期待されているのであればともかくとして、通常生活する上での健康状態に去勢手術が悪影響を及ぼすとは考えられません。むしろ癌を持ったまま生活している方がずっと健康状態には良くないと考えます。
18歳という年齢を考えると、獣医師としては手術は勧めても「手術をしたらこれから1〜2年元気でいられる)という確証はない(元々の寿命をもう大きく過ぎているから)ため、積極的に手術を薦めにくいという事もあります。寿命をのばすと言うよりはその期間を少しでも快適に過ごしてあげる、そして万が一進行が早かった場合には手術により寿命が縮むのを止めることができるかもしれないというふうにお考えいただき、手術をした方がいいかどうか考えてあげて下さい。してもしなくても、ご家族が真剣に考えた結果の結論であれば、ジャッキーちゃんにはそれが一番いい結論です。いくつか選択肢があるうちによく相談し、みんなが納得できる結論を出してあげて下さい。

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相談内容:停留睾丸の早期摘出について

飼い主からの相談

相談者:神奈川県 もんころさん
はじめまして。1才半になる豆柴ですが、かかりつけの病院で停留睾丸と言われました。中年期になったら腫瘍になる確率が高くなるので定期的に検査し、悪くなったら摘出するとのことでした。でも早く摘出してしまった方が良いとの意見が多いのですが、開腹手術をしても早期に取った方がいいのでしょうか。どちらがいいのかアドバイス宜しくお願いします。

宮澤 裕先生(アイビーペットクリニック)からの回答

もんころさん、銀之助ちゃん、こんにちは。
停留睾丸でしかもお腹の中に残っている状況のようですね。
ホームドクターさんのご指摘どおり、お腹の中に残っている精巣は腫瘍になりやすいため摘出が望ましいとされています。
しかし、これだけでは、健康な体にメスを入れてまで摘出すべきか判断に迷うところだと思います。
停留睾丸と精巣腫瘍に関するデータをいくつかご提示いたします。
これらを参考にしてみてください。
あくまでも文献データですので、目安と考えてくださいね。
①精巣腫瘍のなりやすさ
・正常な精巣…0/1000頭
・停留睾丸……68/1000頭
※10歳を超えると精巣腫瘍の発生率が高まることも証明されています。
②転移のしやすさ
・精巣腫瘍の約15%
③エストロジェン亢進症
※精巣腫瘍が女性ホルモンを過剰に産生することがあります。
 その場合をエストロジェン亢進症と呼び、以下のような症状がでます。
・左右対称の脱毛
・皮膚の色素沈着
・雌性化…包皮の下垂、陰茎の萎縮、乳房の発達、乳汁分泌など
・汎血球減少症…各種の血液成分が作れなくなること
以上が検討材料となると思います。
少し解説すると、停留睾丸の子の方が精巣腫瘍にはなりやすいことは間違いないですが、それほど多くはないのかもしれません。
しかし、腫瘍化した場合、全身に転移してしまうことがあります。
転移した場合、命を救うために放射線治療や抗がん剤治療が必要となります。
そして転移してしまった場合、どの治療法を用いても治ることはなく腫瘍の進行を遅らせる治療となります。
また、エストロジェン亢進症となってしまい、血液の症状が出てしまうと死亡率が非常に高く、数週間にわたり、輸血を行いながら集中治療を行うことになります。
定期的に検査し、『悪くなったら』摘出というプランの場合の、『悪くなったら』が何を指すのか次第でしょうか。
何が正しいということはありません。
いろいろな情報を踏まえたうえで、ご家族が最も納得のいく方法を選んでいくことが銀之助ちゃんの幸せな人生につながると思います。
判断の助けになれば幸いです。
アイビーペットクリニック
宮澤 裕

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相談内容:睾丸の腫瘍

飼い主からの相談

相談者:東京都 戸倉美幸さん
はじめまして。じつは半年ぐらい前から睾丸の片方が膨らみはじめ今はもとの大きさの3倍以上になっています。
ガンなのではないかと思いましたが、すでに高齢で今から検査や入院手術等負担ではないかと考え、とくに治療もしていません。
ただもし痛みがひどいのであれば、痛みだけでも解消してあげたいと思います。
食欲も全然変わりませんし、散歩も毎日元気に言っています。
正直、治療にかけられる資金もあまりないのが現状です。
今後どのようにしてあげることが良いんでしょう。また治療や鎮痛のためにどれくらいの費用がかかるのでしょうか?

中津 賞先生(中津動物病院)からの回答

飼い主が気付いた症状を一つ一つその都度解決しておく事が大切です。そうでないとこれからは加齢に伴う疾患が増えて来ます。その結果3つも4つも病気を抱えた老令犬になってしまいます。動物病院では高齢動物でも安全に麻酔を掛けて、手術できる様に研鑽を重ねています。精巣腫瘍はその構成細胞から3種類の腫瘍が発生します。中には悪性のものも含まれます。術後の病理検査で正確な悪性度が判定できます。どんな生活の質を飼い犬に与えてあげるかは飼い主が決める事です。費用は各病院で異なりますので、獣医師に相談されると良いでしょう。

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だいじょうぶ?マイペットで
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 執筆者プロフィール
『みんなのペットライフ』編集部スタッフが、わんちゃん・ねこちゃんの飼い方、しつけのアドバイスなど、毎日のペットライフに役立つ知識や情報をお届けします。

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