お風呂好きの猫にするには?

猫は本能的に水に濡れるのを嫌がるため、お風呂が苦手な子は多いです。

お風呂好きへの第一歩は、水に慣れさせることから。お風呂への苦手意識を減らしていくことが大切です。ですから、急にシャワーで体を濡らしてはいけません。

興味を持ってもらう
まずは水やお風呂場に興味を持ってもらいましょう。小さな桶に水をはっておもちゃを浮かべる様子を見せたり、飼い主がお風呂に入る際に猫をお風呂場に連れて行く程度でOKです。また、シャワーから出る水の音や猫用シャンプーの臭いにも慣れさせていきましょう。

お風呂に入れる頻度は、年1~2回でOK

基本的に、猫をお風呂に入れる頻度は年に1~2回で大丈夫です。お手入れが行き届かない長毛種の猫や皮脂が多めの猫(ノルウェージャンフォレストなど)はもう少し増やしてもいいでしょう。

頻繁な入浴やシャンプーは皮脂を奪うことになり、パサパサになってしまいます。汚れたときはやむを得ないものの、必要以上に猫をお風呂に入れすぎないよう気をつけましょう。

猫にやさしいお風呂の入れ方

1. バスタブに人肌程度のぬるま湯をためる

お風呂を好きになってもらうためには、お風呂が気持ちいいと感じてもらうことが大切。ここでポイントになるのがお湯の温度。

猫をお風呂に入れるときの温度は、36~38℃くらいに保ちましょう。熱すぎると、猫は皮膚が薄いので火傷しやすいほか、皮脂を奪うので皮膚病の原因になったり、毛がパサパサになってしまいます。逆に水温が低いまま入浴させても低体温症になることがあるので注意しましょう。

バスタブにお湯をためたら、ゆっくりと足から入れてあげます。少しずつ猫の体を沈めて、お湯に慣れてきたら体にお湯を少しずつかけて体をすすぎましょう。

2. シャンプー&シャワーはひたすらやさしく

シャンプーは何を選ぶ?
人間用のシャンプーは猫にとって刺激が強すぎるので、必ず猫向けの低刺激なシャンプーを使用してください。猫が舐めても害のない安全性の高いシャンプーがいいでしょう。また、猫は匂いに敏感で、人工的な香りは好みません。無香料を選ぶようにしましょう。

シャンプー方法
シャンプーを手に取りだしたら、お湯で薄めて軽く泡立てます。泡を猫の体につけたら泡立てながらマッサージするようにやさしく洗っていきます。毛づくろいで届きづらい場所(お尻や足、しっぽ)は念入りに洗ってあげましょう。

シャワーで泡を洗い流す
洗い流すときは、シャワーの水圧をできるだけ弱めにして大きな音が出ないようにしましょう。シャワーヘッドを猫の体にくっつけるようにして、猫の首から尻尾にかけて静かにゆっくりと流します。顔や目には水がかからないよう気をつけてください。すすぎ残しがないよう、すみずみまで洗い流しましょう。

3. タオルドライのひと手間で、ドライヤーの時間を最小限に!

体が濡れると体温が下がるので、風邪をひかないように手早く乾かしましょう。しかし、ここで問題になるのがドライヤー。一般的にどの猫もドライヤーの「熱風」と「音」を嫌がるようです。事前にタオルでしっかり水気を拭き取ってドライヤーの時間を短縮しましょう。

1. 毛の水分を取る
特に長毛種に必要なプロセスです。両手で毛を挟み、押さえるようにしながらやさしく絞って水分を取ります。くれぐれもねじったりしないよう、やさしく扱ってください。

2. 吸水性の良いタオルで水分オフ
厚手で柔らかいバスタオルを2~3枚用意して、全身を包んだら、上から軽く押さえるようにして水分を拭き取りましょう。ゴシゴシ擦らないよう気をつけてくださいね。タオルが濡れたら新しいタオルに変えて同じように水分を取ります。
短毛種はこの時点でだいぶ水分が取れているので、自然乾燥でも大丈夫です。ただし、寒い時期は体が冷えるのでドライヤーで軽く乾かしてあげても良いでしょう。

3. ドライヤーは弱モードで
ドライヤーの温風は弱めに設定し、体全体をまんべんなく乾かしていきましょう。一カ所に温風をを当てるのは火傷の原因になるので要注意。乾いたら、最後にブラッシングで毛並みを整えて終了です。
※猫は聴覚が人間より優れているので耳から遠いところ(お尻)から乾かすといいですよ。静音モードのドライヤーもおすすめです。

猫が苦手なら無理強いしない

あまりに猫がお風呂やシャンプーを嫌がるようであれば、無理に入れても怖がらせてしまうだけなので無理させないようにしましょう。その場合、水がいらない泡タイプのシャンプー(ドライシャンプー)がおすすめです。シャンプーを毛に馴染ませて拭き取るだけで汚れが取れるのも嬉しいポイント。お風呂に入れるほどではないけど部分的に汚れが気になる……というときにも便利ですね。

あまりに汚れがひどいようであれば、トリミングサロンでプロにお願いして洗ってもらうといいでしょう。

まとめ

猫は毎日グルーミングで清潔を保っているので、お風呂はどうしても汚れが気になる時に入れる程度で問題ありません。ただし、お風呂が嫌いな猫も多いので、あらかじめ水やお風呂場に慣れさせて苦手意識をなくしておけるといいですね。大きな音も嫌うので、いざお風呂に入れる時はシャワーやドライヤーは静かに丁寧に当てるようにしましょう。

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 執筆者プロフィール
1989年静岡生まれ。2016年5月よりライターとしてのキャリアをスタートさせる。専門用語を使わず、分かりやすい説明を心がけている。現在では裾野を広げエンタメ記事なども手掛けている。プライベートにおいては基本的にマイペース。3匹の猫と共に、家でごろごろするのが好きなインドア派。

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