ティーカッププードルの室内飼いにケージは必要？ メリットや使い方をお伝えします！

室内飼いをするのが一般的の、ティーカッププードル。ケージを使うかどうかは飼い主の判断にゆだねられますが、ティーカッププードルの場合は、次のような理由からケージを活用することをおすすめします。

活発で動き回るのが大好きなティーカッププードルは、遊んでいるうちにフローリングや段差で転倒し、脱臼や骨折をしてしまうことがあります。また、飼い主が振り返った拍子に蹴ってしまった、一緒に寝ていてのしかかってしまった、という事故も起きています。

さらに、ティーカッププードルは好奇心が旺盛で、さまざまなものに興味を持つ性質があり、気になったものを口に入れてしまうことがあります。例えば、ボタンやヘアピン、おもちゃを噛みちぎったものなど。飼い主が見ていない間に、誤飲をしてしまったという事故は、珍しくありません。

ケージ内で過ごさせることは、上記のような事故を、未然に防ぐ効果があります。留守番をさせるときや、ティーカッププードルの行動を注意深く見ていられない時間帯は、ケージで過ごさせるのがいいでしょう。

しつけが完了するまでは、ケージ飼いをして行動範囲を制限する方がいい、という考え方があります。

例えば、トイレトレーニングが終わっていないティーカッププードルを放し飼いにすると、カーペットやマットなど、いろいろなところに排泄する可能性があります。一度排泄をした場所は、完全にニオイを消さないと、次もそこで排泄をするようになります。これでは、トイレトレーニングが進みません。

トイレトレーニング中は、ケージの中にトイレシートを敷いて、そこで排泄をさせるようにします。室内にトイレの場所を設けるのは、確実にトイレシートの上で排泄ができるようになってからがおすすめです。

狭いケージの中に入れるのはかわいそう、と考える飼い主もいるかもしれません。しかし、犬はもともと、狭くて暗いところに身を隠して、外敵から身を守りながら休息を取っていました。このことから、ティーカッププードルをケージで過ごさせることは、犬の習性に合っていることだと言えるでしょう。

また、部屋をケージで区切ることによって、ティーカッププードルの縄張りを、ケージ内だけにすることができます。警戒しなければならないエリアが狭まり、周囲に気を配る時間が短くなるので、ティーカッププードルが落ち着いて過ごせるようになります。

ケージは、いろいろな大きさなものがあります。ティーカッププードルには、次のような大きさのケージがおすすめです。

・ジャンプをしても飛び越えられないサイズ
・寝床とトイレを離して設置できる大きさ

犬は寝床から離れた場所で排泄をする習性があるので、小さなティーカッププードルでも、それなりの広さのケージが必要です。

広さを調節できるタイプのものなら、成犬になってからも使えるという利点があります。

ケージは、子犬を迎える前に準備するもの。寝床とトイレをケージ内に設置し、迎えたティーカッププードルがすぐに生活できる環境を整えましょう。

子犬を迎え入れたら、まずはケージの中だけで過ごさせます。しつけのため、人を恋しがって鳴いても、相手をしないようにしましょう。ケージの中に慣れると、次第に鳴かなくなります。

普段はケージの中で過ごし、飼い主が許したときだけケージの外へ出る。こうした習慣を付けて、飼い主の方が立場が上だということを教えると、しつけがスムーズになります。

ティーカッププードルを飼う際に、ケージを使うかどうかは、飼い主の判断によります。安全、しつけ、犬の本能という点から考えると、ティーカッププードルには、ケージを活用するのがおすすめです。

ケージは、子犬を迎える前に準備をしておき、迎え入れたその日から、ケージに慣らしていきましょう。