猫は水に濡れるのが嫌いなのに、好物は魚?

「猫の好物といえば魚」というイメージがありますよね。その証拠に、日本国内で販売されているキャットフードなどは、原材料にカツオやマグロを使っているものが多いです。猫が喜んで食べるので、「本当に猫は魚が好きだな」と感じている飼い主もいるでしょう。

猫は完全肉食動物で、植物性の栄養素はほとんど体内で分解できません。動物性のタンパク質をたくさん必要としているため、野性で暮らしているときはウサギやネズミ、鳥や昆虫などの獲物を狩って食べていました。
祖先が砂漠で暮らすリビアヤマネコだったせいか、猫は体が濡れることを好まず、水のなかで狩りをすることはほぼありません。そんな猫の好物が魚などということがあるでしょうか?

日本人との暮らしによって変化した猫の食

猫が人間と暮らし始めると、食生活に変化が起こりました。人間からエサをもらうことが増え、人間の食生活が猫の食生活に影響するようになったのです。

とりわけ魚食文化の日本では、動物性タンパク質の摂取はほぼ魚に限られていました。庶民が猫を飼い始めたのは江戸時代で、その当時の猫の食事は人間の食べ残しを与えるのが普通。食べ残しのなかでも動物性タンパク質である魚を喜んで食べていたため、「猫の好物=魚」のイメージが定着したのでしょう。猫が魚好きなのではなく、日本人が魚好きなのですね。

動物行動学者のボードローが1977年に行った実験では、猫の好む食肉ランキングは以下のようになっています。

1位:ヒツジ
2位:ウシ
3位:ウマ
4位:ブタ
5位:鳥
6位:魚


猫の好物といえば魚と考えられている日本では驚きの結果です。ボードローがアメリカの学者であることも関係していそうですが、肉食文化の国ではやはり猫に与えるのも肉が中心。むしろ世界的には魚を与える日本が珍しいと言われています。

青魚を猫に食べさせるのは危険かも?

猫は魚が好物どころか、あげるの体に悪影響を及ぼすことさえあります。猫の病気「黄色脂肪症(イエローファット)」をご存知でしょうか。

黄色脂肪症は不飽和脂肪酸を摂りすぎることで猫の皮下脂肪が酸化してしまい、炎症を起こす病気です。普通、脂肪の色は白ですが、この病気を発症すると黄色になることからイエローファットとも呼ばれています。炎症を起こした脂肪は硬くなって痛み、触られるのを嫌がったり歩き方がおかしくなったり。発熱や食欲不振、毛艶が悪くなるなどの症状もあります。

不飽和脂肪酸は青魚にたくさん含まれていて、イワシやサバ、アジ、カツオ、マグロなどを食べ過ぎると黄色脂肪症の危険性が高まります。ただし、あくまで過剰摂取が問題になるので、少量なら不飽和脂肪酸は猫の体にもいいものです。また、ポイントは「酸化」なので、酸化しにくい新鮮な青魚を選び、酸化を防ぐビタミンEを一緒に摂ってください。
原材料に青魚が使われたフードにはビタミンEが配合されていることが多いですが、念のため確認しましょう。

猫に魚をあげるなら熱を通した白身を

「猫は別に魚が好物ではない」と判明しましたが、魚を嫌っているわけでもありません
猫は生後3カ月までに食べたものを好んで食べる傾向があり、魚を原材料に使ったフードが多く出回っている日本では、やはり魚好きになる猫も多いでしょう。いつものフードに飽きてしまったときや何か特別なイベントのとき、魚をあげれば猫は喜びます。

青魚は避け、脂肪酸の少ない白身の魚を選んでください。
猫は食べものをあまり噛まずに丸飲みするため、慣れない魚をあげるときは必ず骨を取り除きましょう。寄生虫の心配もあるのでしっかり火を通してください。塩分過多になるので、味のついた人間用の魚はだめですよ。

まとめ

猫が魚好きだというイメージは日本独自のもので、日本人の食生活が関係していました。
日本で暮らす猫にとっては、魚は慣れ親しんだ味で好物です。しかし、与え方によっては猫の体によくないこともあるので、安易に「猫の好物だから」と食べさせるのはいけません。
あげるときは熱を通した白身魚を少量だけ与えるようにしましょう。猫の食いつきがよくないフードと混ぜると、においが移って食べてくれるかもしれませんよ。

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