愛猫が迷子に! まず飼い主が取るべき行動は?

愛猫がいなくなってしまったら、動転して何も手につかない飼い主が多いでしょう。まずは冷静になってください。
猫の行動範囲は室内飼いで70~100m、野良猫で500m以内といわれています。この範囲内で見つかる可能性が高いです。まずは近所を探してみましょう。また、普段は出歩いていない猫の場合、近場の自分の安全が確保できる場所でじっとしていることが多いです。猫の隠れられそうな場所や暗がりなどを重点的に探してください。

においでおびき出すために、猫のフードやおやつ、使用済の猫砂を持っていきます。見つかっても慌てて走り寄ると逃げてしまうことがあるので、ゆっくり近づきましょう。フードやおやつなどでおびき寄せ、猫が落ち着いたところで捕獲します。興奮状態の猫は暴れることがあるので、捕まえたらキャリーバッグなどで運ぶといいでしょう。

見知らぬ場所で警戒心MAXの猫を脅かさないよう、おだやかな声で猫の名前を呼び続けます。大声で叫んだり走りまわったりすると、猫が近くにいても怯えて出てこない場合があるので、落ち着いた行動を取ってください。

自力で帰ってきた場合を考えて、できれば家の出入り口は開けておきたいです。

嗅覚に期待! 帰り道の目印に〇〇を

近所を探すのと同時に、猫のトイレ砂を家のまわりにまいておきましょう。猫の嗅覚は人間の数万倍の感度といわれていて、特に自分に関するにおいには敏感。もし帰り道がわからなくなっていても、においを頼りに戻れるかもしれません。猫砂は多頭飼いしている場合でも有効ですし、まくのが難しい環境なら猫のトイレごと外に出しておいてもいいです。

飼い主のお風呂の残り湯も効果的だとされています。あまり水を飲まない猫でも、お風呂の残り湯なら飲む場合がありますよね。猫砂と同様に家のまわりにまくか、洗面器などに入れて家の外に置いておきましょう。

においは家の目印になり、慣れたにおいで猫を落ち着かせる効果もあります。

近所にいない! 次はどうしたらいい?

近所を探しても猫が見つからない場合、関係各所に連絡しましょう。

連絡するのは、地域の保健所や動物愛護センター、警察署です。保健所や動物愛護センターに「野良猫を捕獲する場所」のイメージがある人もいるかもしれませんが、保護された動物が収容される場所でもあります。また、動物は現時点では法律上「物」として扱われます。迷子になった猫が拾得物として届けられているかもしれません。
現時点で愛猫が保護されていないか確認し、今後保護された場合に連絡をもらえるようにしましょう。ホームページなどで迷子情報を公開していることもありますが、タイムラグがあるのでまずは電話連絡するといいですね。保健所や動物愛護センターは、最短3日で収容された動物を処分するそうです。少なくとも迷子になってから3日以内に連絡してください。

連絡先としては動物病院も挙げられます。迷子の猫が持ち込まれることがありますし、ほかの飼い主から情報が集まることもあります。また、考えたくはないですが、迷子になった猫が何らかの事故にあって収容されている可能性があります。

それでも見つからない…… 迷子チラシ制作

迷子の猫を探していることが知れ渡れば、情報が入りやすくなります。心当たりを探して見つからなければ、チラシを制作しましょう。迷子チラシ制作専門の業者がありますし、インターネット上で格安にチラシを作れる業者もあります。もちろん自分で作っても構いません。

迷子チラシに必要な項目は、まずは猫の情報。名前、年齢、猫種、模様、目の色、しっぽの形、首輪など身に付けているもの有無を書き出します。鳴き声や性格など、猫に固有の特徴があればぜひ記しましょう。
迷子チラシには猫の写真も必要です。普段飼い主が撮る猫の写真は正面のかわいい顔が多いですが、外を歩いている猫の正面が見られることはあまりないのではないでしょうか。見る角度で印象が異なるので、できれば正面以外に上から、横から、後ろからの構図の写真も用意してください。

連絡先に住所は不要です。つながりやすい電話番号と飼い主の名前を書いてください。今後を考えて、仮名を使ったりプリペイド携帯を用意したり、個人情報の保護には十分に注意してください。

作ったチラシは人の多く集まる場所に掲示させてもらいます。お店などの場合は必ず店主に了承をもらってからにしましょう。町内会やマンションの掲示板などにも依頼して貼らせてもらうといいですね。なお、電柱にチラシを貼るのは厳密には法律違反です。
ポスティングする場合は有料で新聞販売店などに依頼するか、自分で近所の家のポストに入れる方法があります。

SNS・インターネットを利用する

インターネット上には迷子のペット探し専門のサイトがいくつもあります。検索して愛猫の迷子情報を掲載させてもらいましょう。リアルタイムで不特定多数の情報を集められる、SNSの書き込みも有効です。

不安な気持ちから、サイトの主旨と関係のないところに大量に迷子捜索の書き込みをする人がいますが、それはやめておきましょう。好意的に見られることばかりではありませんし、トラブルに巻き込まれる場合もあります。
どの捜索方法でもいえることですが、拡散した情報は飼い主の思いも寄らぬところにまで届くことがあり、取り消すのは難しいです。できるだけ冷静に考えて行動してください。

まとめ

愛猫が帰ってこなくなったら、心配でたまりませんよね。パニックになってしまう飼い主も多いでしょう。しかし、非常時こそ落ち着いて。地道に探していれば、きっと愛猫は家に帰ってきてくれるはずです。

迷子の猫がどうか無事で飼い主のもとに帰れますように。
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『みんなのペットライフ』編集部スタッフが、わんちゃん・ねこちゃんの飼い方、しつけのアドバイスなど、毎日のペットライフに役立つ知識や情報をお届けします。

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