【かわいい×かわいい＝最強！】2つの犬種の遺伝子を持つ、チワワミックスの魅力と特徴

純血種同士を掛け合わせた「ミックス」の人気が高まり、専門店なども出現しているようです。「デザイナードッグ」「ハーフ犬」「F1犬」などと呼ばれることもあり、個性を主張したい飼い主の関心を呼んでいます。なかでも、ミックス犬の親として注目されているのがチワワ。

チワワにはスムースコート（短毛）とロングコート（長毛）の2タイプがあり、毛色や柄も千差万別。そんなチワワに他の犬種を掛け合わせるので、さらにバリエーション豊かな子犬が生みだされます。

おもなミックス犬を挙げてみましょう。

・チワプー：チワワ×トイプードル
・ヨーチワ：チワワ×ヨークシャーテリア
・チワマル：チワワ×マルチーズ
・チワックス：チワワ×ダックスフンド
・チワニーズ：チワワ×ペキニーズ
・ポメチワ（チワポメ）：チワワ×ポメラニアン
・チワパグ：チワワ×パグ

上記のような略称が有名な組み合わせもあれば、特に愛称なくペットショップなどで「ミックス犬」として紹介される、次のような組み合わせもあります。

・チワワとパピヨン
・チワワとビションフリーゼ
・チワワとシーズー
・チワワとミニチュアピンシャー

組み合わせは自由ですが、超小型犬のチワワを母犬として利用する場合は、母体に対して子犬が大きくなりすぎ、母犬に極度の負担がかかったり、難産になったりする可能性があります。
体格差が大きなオス犬を掛け合わせることができないので、父親がチワワというケースが多いです。

ミックス犬は父・母両方の遺伝子を持っているため、毛質・毛色・性格・体格・癖など、さまざまな面で両方の特徴が出ます。どちらか一方の犬種の特徴が強く現れることもあり、育ってみなければわからないことも多いのが特徴。

たとえば、純白の長い毛が特徴のマルチーズにトライカラーのチワワを交配させると、顔はマルチーズそのものなのに、カラフルな子犬が生まれることがあります。最近人気なのはチワプー。どちらも人気犬種のチワワとプードルを掛け合わせたミックス犬で、巻き毛のチワワのようだったり、立ち耳のプードルだったり。神経質な傾向のあるチワワに、プードルの社交性が加われば、いうことなしですね。

一方、チワワとパピヨン、チワワとポメラニアンという組み合わせの場合、チワワそのままの子犬が生まれることがあります。ロングコートのチワワは、スムースコートチワワとパピヨンやポメラニアンをかけ合わせて作出されたので、これは当然かもしれません。

ミックス犬は飼い主が想像するのとは違う特徴が現れることがあります。そこが魅力なので、「こうなるはず！」という思い込みは持たないようにしましょう。

よく「雑種は病気に強い」と言われます。病気の抵抗性や環境変化の耐性などの面で、親より子どもの方が優れている「雑種強勢」という現象があります。

しかしすべての面で親より優れているとは限りません。たとえば、チワワとダックスフンドのミックスの場合、チワワがかかりやすい気管虚脱・皮膚疾患・心臓疾患に加えて、ダックスフンドで注意が必要なヘルニア・耳の炎症などにも注意が必要になります。

ミックス犬は親のマイナス面も受け継ぐ可能性があり、成長してみないとわからないことも多くあります。

チワワのミックス犬はプラス面・マイナス面どちらも両方の親の特徴が現れます。どんな犬になるか、それは成長してみなければわかりません。愛犬は大切な家族ですが、ちょっとミステリアスな面を持つミックス犬はさらに特別な存在になるかもしれませんね。