コーイケルホンディエの尿の異常に関する獣医師さんへの相談内容

コーイケルホンディエの尿の異常に関する獣医師さんへの相談内容をご紹介します。
※グループサイト『だいじょうぶ?マイペット』からの提供記事になります。

相談内容:膀胱結石なのか?膀胱癌なのか?

飼い主からの相談

相談者:愛知県 ねーやんさん
16歳目前のオス、去勢済みです。
犬種はコイケルホンディエ、8.0kgです。
現在までの治療歴
10年ほど前、ストルバイト結石が尿道に詰まり、尿路変更術の手術をしてもらいました。
3年前頬粘膜悪性メラノーマを切除し、再発を繰り返しています。1年前アジソン病を発症しています。
腎数値が腎不全ほど悪くはないですが、BUN・CREが高めです。
3年前、膀胱内に膀胱結石1cmが発見され、特に治療はしていません(腎臓に負担がかかるということなので)
半年前、血尿が初めて出ました。エコー検査などしたところ、明らかな腫瘍はなく、膀胱炎の症状や尿沈渣も(-)でした。膀胱にある結石が膀胱の粘膜を刺激し、出血をしている可能性が高いと言われました。その時の内服などの処方はありませんでした。
先々週、生魚のような匂いのする尿が続き、血混じりの尿が出て、尿漏れがあったため、受診しました。
膀胱の結石は大きさに変わりはなく、明らかな腫瘍もありませんでした。抗生剤を処方され、飲み始めて現在2週間目に入ります。
膀胱の石が、膀胱の粘膜を刺激し、血が出ている可能性があると、再度の診断と、
今回は膀胱炎の診断でした。
また腫瘍は−だが、膀胱結石に腫瘍が隠れている場合、エコーではわからないと言われました。
タンパク2+
白血球3+
ブドウ糖、ケトン、ビリルビンはどれも−です。
UPCは±(プラスマイナス)です
pHは8.0
尿沈渣にはストルバイト+、桿菌+
比重は1.019
本日13時ごろ、普段行っている犬の整体で光線治療中に尿漏れ少量がありました。
また18時ごろ頻尿が始まり、血尿でした。
陰部を拭いたところ、米粒よりも小さな血餅がティッシュにつきました。
血尿は血尿ですが、鮮やかな赤色をしているのと、尿を見てみると血の後がサラサラ残るような血尿になっています。
血尿はそういったものでしょうか?
飲水量は400〜500ml/日 くらいです。
また、膀胱炎なのか、膀胱結石なのか膀胱癌の可能性はありますか?悪性メラノーマの転移も考えられるのでしょうか?
補足
膀胱炎の抗生剤ですが、飲ませることに本人にすごくストレスがかかっていたため、1度1週間半で薬をやめました。が、昨日から再度、飲ませ始めました。
アモキシシリンカプセルを飲んでいます。
また3日前からウロアクトプラスも飲ませています。
頻尿は目立ちますが、昨日(から今朝にかけて)夜から朝にかけてはしっかり大量のおしっこが出ていました。色はオレンジに少し近いような色です。また、昼前までは色の薄めのおしっこも出ていました(薄い黄色)
おしっこは真っ赤ですが、時間が経つと水分と血の部分(サラサラと砂というか振ったりすると舞い上がります)が分離しています

浅川雅清先生(ペット家族動物病院成城店)からの回答

ご返答ありがとうございます。
恐らく、BRAF遺伝子の検査をされたものと推察致します。
あとは、本人がいかに快適に過ごせるか、先生と一緒に考えて行きましょう。
痛み止めの意味も含めて、非ステロイド性抗炎症薬が移行上皮癌の進行を抑える事例も報告されています。
またお困りの際はご相談下さい。
宜しくお願い致します。

浅川雅清先生(ペット家族動物病院成城店)からの回答

こんにちは。
高齢の子でかなりの血尿とのことで、とても心配な状況ですね。
詳細な経過、検査結果ありがとうございます。
さて、今回は、膀胱の結石なのか?腫瘍なのか?というところにアドバイスさせていただきたいと思います。
まず、今回の症状(頻尿、血尿、尿臭、尿モレ)に関しては、「膀胱炎」というとこで良いと思います。
また、尿検査を確認すると、膀胱内の細菌と尿比重の低下が確認されます。
こちらに関しては、長期経過になるので、尿の培養検査を強く推奨します。
アモキシシリン耐性菌により、膀胱炎が治らないのかもしれません。
次に、今回の「膀胱炎」の背景には、膀胱結石または膀胱腫瘍(主に移行上皮癌)が存在する可能性がある、ということですね。
まず、メラノーマが膀胱へ転移する可能性はごく稀です。
そして、担当の先生が膀胱腫瘍の可能性をお考えの理由が、膀胱腫瘍は時々「石灰化」する為、エコー上結石のように見えて実は腫瘍でした、ということが事例として存在しているためだと思います。
しかし、結石と腫瘍は、体位を変えて(仰向け、立ったまま、など)エコーを行うと、結石は重力に従い膀胱内を移動しますが、腫瘍は粘膜に張り付いて移動しないのが一般的です。
もちろん、実際の診断は膀胱からそのものを回収してこないと確定できないのは事実です。
が、上記のように詳細は検査を追加することで、診断が一歩進むのかなと思います。
ご参考になれば幸いです。

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 執筆者プロフィール
『みんなのペットライフ』編集部スタッフが、わんちゃん・ねこちゃんの飼い方、しつけのアドバイスなど、毎日のペットライフに役立つ知識や情報をお届けします。

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