柴犬の耳の異常に関する獣医師さんへの相談内容

柴犬の耳の異常に関する獣医師さんへの相談内容をご紹介します。
※グループサイト『だいじょうぶ?マイペット』からの提供記事になります。

相談内容:外耳炎の薬について

飼い主からの相談

相談者:大阪府 かのんさん
追加質問
先日はアドバイスありがとうございました。
オンシオールからステロイドに変える為24時間空けて与える事ができました。
ステロイドに変えた方が痒がらなくて夜も鳴く事がなくなりました。
点耳薬も朝晩入れてるんですがプレドニゾロンの飲み薬と併用しても大丈夫でしょうか?
宜しくお願い致します。

浅川雅清先生(フリーランス獣医師(ペット家族動物病院成城店))からの回答

こんにちは。
先日はご質問ありがとうございました。
プレドニゾロンの内服と点耳薬の併用は可能です。
ただ、点耳薬には概ねステロイドが配合されていることが多く、内服分と合わせてステロイドの投与量が多くなり、わたくしとしては心配です。
副作用が出ないよう配慮する必要があり、その辺の量の調節はかかりつけの先生に相談してからが無難です。
ご参考になれば幸いです。

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相談内容:外耳炎の飲み薬について

飼い主からの相談

相談者:大阪府 かのんさん
2か月前から耳を擦り付けて鳴いてるので痛み止めを飲ませると落ち着くのですが、同時にプレドニゾロンを飲ませてはいけないでしょうか?
病院にはもう連れて行けなくてネットで薬を購入してるので、痛み止め(非ステロイド)からプレドニゾロンに変えるタイミングを教えて下さい

浅川雅清先生(フリーランス獣医師(ペット家族動物病院成城店))からの回答

こんばんは。
長く続く外耳炎で大変ですね。
冬になっても症状があるということは、食物アレルギーか耳ダニ、腫瘤などが原因として考えられますね。
非ステロイド消炎鎮痛剤とステロイド剤は、併用してはいけないことで有名な組み合わせです。
もし非ステロイド消炎鎮痛剤からステロイドに切り替える場合、投与後24時間以上開ける必要があります。
ご参考になれば幸いです。

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相談内容:耳のかきこわし

飼い主からの相談

相談者:長野県 かなさん
数日前から耳をかいて血がでています。医者には行ってないですが口のまわりとか痒みがあるためステロイドを2~3日おきに飲んでいます。爪が長いので切るのと医者には行ったほうがよいのか悩んでいます。

浅川雅清先生(フリーランス獣医師(ペット家族動物病院成城店))からの回答

こんにちは。
詳細にお写真ありがとうございます。
こちらは恐らく根が深いトラブルと思われます。
恐らくこの耳の痒みは、口周りなどのかゆみと同じ病態からかゆみが発生しているのではないかと推測されます。
もしかしたら、また別の耳の疾患(異物、腫瘍など)もありえますので、一度ご受診することを推奨します。
もし、口周りなどのかゆみと同じ病態で耳のかゆみも起きているなら、恐らく「アレルギー」を考えたほうがよいでしょう。
推測ですが、アレルギーがあるがゆえにステロイドを飲ませていらっしゃるのでしょうか?
もしアレルギーであれば、この口周りのかゆみ、ならびに耳のかゆみを解消するには、アレルギーの原因を考える必要があります。
特にこの寒い季節になっても症状があるアレルギーは、食物アレルギーであることが多いです。
となると、治療はステロイドもさることながら、食事療法を行う必要があると思われます。
その点、かかりつけの先生のアドバイスを貰った方がよいと思いますので、その点からもご受診することを推奨します。
ご参考になれば幸いです。

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相談内容:耳が全く聴こえていない。

飼い主からの相談

相談者:兵庫県 ひろさん
愛犬の耳について、今後の対応アドバイス頂ければ幸いです。
以前から、外耳炎に良くなっており、毎回洗浄と耳ピュアで治療しております。
今年の8月末にも、耳を痒がり、触ると鳴いていたので、いつもの外耳炎か〜程度でノルバサンオチックでの洗浄をしました。
やはり、気になるので9/3に病院へ連れて行ったところ、洗浄や掃除はせずに放置を勧められ帰宅しました。
しかし、一向に治らないので、9/17に別の病院へ行きました。
中はかなり、炎症があり洗浄が必要との事で、洗浄、耳ピュアを処方頂きました。
2週間後の10/1に再診の予定ですが、先週あたりから両耳が全く聞こえていないようです。
ネットで調べると、ノルバサンオチックで鼓膜が溶ける、破れた鼓膜は2週間で再生するなどと掲載されてましたが、愛犬の耳がもう聞こえなくなるのか、再診まで不安で仕方ないです。
現在は少し痒がり、耳を拭くと薄い赤茶色の粘土状の耳垢が少し付きます。
以前から、老化?慢性的な外耳炎のせいで耳が少し遠かったのですが、治療後、全く聞こえていないので非常に心配です。
治療経験などおありの獣医師様、何卒、ご指導お願い致します。

杉浦岳先生(すぎうらペットクリニック)からの回答

はじめまして。
まず、ノルバサンオチックも、その他のほとんどの洗浄液も、ミミピュアも、それ自体が「鼓膜を溶かす」ことはありません。しかし「鼓膜が破れた状態では使用してはいけない」ものです。
動物病院で診察して処方されているのであれば、使用が問題ない状態なのであろうと考えられますが、外耳炎が悪化すればそれにより鼓膜が破れることもありますし、鼓膜が破れていなくても中耳炎などに波及すれば聴力が低下することはあり得ると考えられます。
現在の耳の中を確認してもらい(ただし中耳炎は簡単に診断はできないことが多いですし、耳道の状態によっては鼓膜を確認するのも難しい場合もあるので、現時点での「耳が聞こえない」ということを伝えて現時点での状態を確認してもらい、どうしたらいいかを相談してください。
耳の中の状態を把握している獣医師でなければ、きちんとしたお答えをすることができませんので、2週間待たなくても受診されることをお勧めします。

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相談内容:甲状腺機能低下症?

飼い主からの相談

相談者:京都府 tsukkuさん
12歳の柴犬の男の子です。
幼少期から、冬場に目の上の毛が薄くなる、あご、口周りをこするなどのわずかな症状はありました。
○2014年7月に頬のハゲ、後ろ足薄毛が出現。プレドニンの内服とコルタバンススプレーで改善
○2015年12月
目の周りの浮腫、口周りのただれ、脇腹の痒みが出現。プレドニゾロン3日、抗生剤投与。眼瞼炎悪化のため、エリザベスカラー装着。
○2016年1月
両耳外耳炎。ビクタスクリームやウェルメイトの点耳。
アレルギー検査では、リンパ球幼若化検査で、大豆とシシャモが要注意。IgE検査ではコナヒョウダニとヨモギが要注意。
○2016年2月〜4月
フードの切替やオヤツの変更。目の周りはやや改善。口周り、外耳炎は時々悪化。
アカラスの除外にブラベクト内服したが、効果なし。
○2016年5月
甲状腺機能検査
T4 0.9 (基準値 0.9〜2.9)
FT4 0.6 (基準値 0.9〜2.4)
TSH 0.117 (基準値 0.010〜0.330)とやや低値も症状乏しく、経過観察。
趾間炎の悪化もあり、プレドニゾロン7日間内服、2.5mgを隔日投与。改善するが、エリザベスを外すと足を噛みまくる。
亜鉛内服してみるが、効果なし。
○2016年7月
アポキル5.4mgを、1日2錠から開始。
外耳炎、目の周りの調子はよいが、趾間炎は相変わらず。
○2017年1月
趾間炎の改善とエリザベスカラー外すことを目標に10日間アポキルとプレドニゾロン2.5mgを併用。症状改善もエリザベスは外せず。プレドニゾロン2.5mgは隔日投与にする。
○2017年2月〜5月
アポキルとプレドニゾロン2.5mgを1日おきに内服。趾間炎の状態はまずまずもエリザベスは外せず。
○2017年5月
再度甲状腺機能検査
T4 0.6 (基準値 0.9〜2.9)
FT4 0.3 (基準値 0.9〜2.4)
TSH 0.030 (基準値 0.010〜0.330)
さらに低値。ステロイドの影響とのことで、プレドニゾロン2.5mgを3日に1度、4日に1度と漸減。口角炎と口周りの脱毛悪化。趾間炎もやや悪化。
5月28日再度ブラベクト使ってみる。
長くなりましたが、以上のような経過です。
皮膚は、趾間炎、口角炎が主な症状で、体幹やシッポは大丈夫です。
5月5日の採血では貧血が正常下限(幼少期からです)でした。コレステロールは正常。
この半年、やや反応が悪くなりました。散歩には行きますし、食欲もあります。体重も変わりません。水を多く飲む印象です。ふらつきや眼振もありません。足の細い震えはあります。
先日耳がほとんど聞こえていないことに気付きました。
1番お聞きしたいのは、
これまでの経過、現在の症状から、甲状腺機能低下症はないのか、診断的治療としてチラージンを飲ますのはどうなのかです。
プレドニゾロンを中止してから、甲状腺機能の再検査をしてからがいいのでしょうか。
副腎機能異常の合併の可能性を考えるとプレドニゾロンを中止するのも怖い気がします。
竜馬くんの耳が聞こえなくなって、ショックが大きく、どうしてあげるのがいいのか悩んでいます。
主治医は難聴は加齢のせいと言っていますが、甲状腺機能低下症でもある症状とも思えます。
アドバイスいただけるとありがたいです。
ちなみに、私は人間相手の内科医師です。
専門的な話もある程度分かります。
何とかよろしくお願いします。
谷口千穂

井上 平太先生(井上動物病院 動物取扱業登録第56-104号)からの回答

不確定なものが多いため、プレドニゾロンを止めて大丈夫かどうかは止めてみないとわかりません。
一般的な柴犬の体重ですと0.25mg/㎏位でしょうから、止めてショックを起こす事は無いでしょうが、皮膚症状の悪化や食欲不振は起こるかもしれません。
アジソン病は無いか・電解質特にカリウム地はしっかりとモニターした方が良いでしょう。
ただ、今が絶妙なバランスでコントロールされており、医原性のクッシングが発症していなければ、そのままチラージンを使い始めてからプレドニゾロンを様子を見ながら減らしても良いのではないでしょうか。

井上 平太先生(井上動物病院 動物取扱業登録第56-104号)からの回答

柴犬で12歳ですと多かれ少なかれ聴力が低下してきます。
甲状腺機能低下症と難聴の発生率に関しては申し訳ございませんが判りません。

井上 平太先生(井上動物病院 動物取扱業登録第56-104号)からの回答

これは私の私見と考えてください。
良い状態を維持しているのは主治医の先生です。
理論上はステロイドはTSHの分泌を抑制しさらにT3・T4が低下すると言われますが、T3・T4低下によるフィードバックでTSHが上昇する作用は健康体ではかなり強力な印象です。
ですので、今ご使用程度のプレドニゾロンでT4・FT4・TSHすべて低い場合は、下垂体性甲状腺機能低下症を疑っても良いと思います。
各種負荷試験や脳MRIでさらに確定できるでしょうが、年齢を考えるとそこまで検査をシビアに行わなくても診断的治療として、チラージンを投与する事に私も一票投じます。
ちなみに補助的な療法としてR&Uと言う酵母菌株と十味敗毒湯の併用が、理論は証明できませんが数例で高い評価が得られました。
お大事にしてください。

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