相談内容:腟炎で抗生物質が効果ありません
飼い主からの相談
どうぞ、宜しくお願い致します。
9歳柴犬(雌、避妊済み)
5月13、14日と続き、寝起きにシーツや陰部へ少し黄緑色の粘液がついているのを発見、14日動物病院受診し、粘液検査の結果ブドウ球菌による細菌性腟炎であるためミノマイシンを処方頂きました。1週間経過しても粘液は残り再度受診。粘液を再検査して頂くとやなり、細菌は死んでおらずミノマイシンの効果はないので休止して培養して頂いております間、ゲンタシンクリームを処方して頂いてます。先生方への質問は、愛犬は薬剤耐性が多く、セフェム、キノロン、ペニシリン系が全て無理なのですが、この先、重い病気に見舞われた際、選択できるお薬が
限られていると、治療に進めないのではないかと心配です。尚、半年間抗生物質は服用しておりません。
宜しくお願い致しますm(__)m
井上 平太先生(井上動物病院 動物取扱業登録第56-104号)からの回答

丹念に感受性試験を行い、効果のある抗生剤を選択してしっかりと使うことです。
残念ながらこれを続けていくしかございません。
ただ、どうしても徐々に高額な薬や副作用のリスクのある量を処方せざるを得なくなることもございます。
後は消毒薬で膣洗浄を行って物理的に洗い流すことを併用する方法もございます。
お大事にして下さい。
相談内容:犬の偽妊娠
飼い主からの相談
ヒートが終わり、三ヶ月弱です。おっぱいが張り、お乳が少し出ます。又、陰部から、透明で無臭、サラサラの汁?みたいなものが少し着いていました。
おしっこかもしれないんですが、少し不安です。避妊手術はしていません。
偽妊娠中、陰部からサラサラのおりものが出たりしますか?
小野寺史也先生(小野寺動物病院(東京))からの回答

偽妊娠は卵巣において黄体が存続することによって起こる、弱い妊娠状態の持続のことです。故に乳汁の分泌と保護欲の増進以外の症状は通常見られません。「子宮蓄膿症ではない」ことを確認する必要があるように思います。食欲の様子や飲水量を確認し、怪しいようでしたら動物病院を受診しましょう。子宮蓄膿症は発情後が最も罹患しやすいです上、命に関わる疾患ですので気をつけていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
相談内容:ヒートの出血が長い
飼い主からの相談
こんにちは。11歳の柴が1月13日より出血しヒートが始まりました。周期は8ヶ月から10ヶ月くらいですが、今回は11ヶ月と少し来るのが遅れました。いつもは2週間くらいで出血が止まるのですが、今回はまだ出血しております。出血の量はかなり減っていて、色も薄いものが多くなってきてはいます。元気で食欲はあり、水も普段とかわららない量を飲んでいます。排便も通常通り、排尿の回数がはヒートのときは多めになり、1回の散歩の蔡に4~5回です。お腹がはっているようには思えませんが、子宮蓄膿症を疑ってみた方がよいのでしょうか? 年齢とともに出血期間が長くなっているだけなのでしょうか? その場合、今後のことも考え避妊をした方が良いのかと考えていますが、11歳でも避妊はした方が良いでしょうか? あと、口唇の下の黒いビラビラした部分のことなのですが、片方だけ犬歯があたる部分の色が黒から白に近い色に変色してきました。一部だけなので腫瘍?と思ったりしていますが、盛り上がっているようにはおもえないのですがどうすればよいのでしょうか?
どうぞ、よろしくお願いします。
平片 修先生(アイラ動物病院)からの回答

ちゃまめ さま
はじめまして、平片ともうします。
発情期間の延長は卵巣疾患の疑いがかかります。
子宮蓄膿症の場合は漏出物も膿汁の匂いがします。
気にする子は舐めてしまいはっきりしない事もあります。
どちらにしても、かかりつけの先生の診察を受けたほうが良いかと思います。
この年齢での避妊手術は乳腺腫瘍の蘭hにはなりませんが、子宮蓄膿症の蘭hには確実になります。
懸念材料としては
心臓疾患の有無
肝臓・腎臓その他の疾病の有無
⇒ 麻酔のリスクに関わります。
手術時の結紮糸や縫合糸への反応の可能性
手術後の体重の増加 など
がありますが、発情毎に毎回子宮蓄膿症の心配をする煩わしさと、発見が遅れて残念な事になった際の後悔はなくなります。
ご検討下さい。
口の腫瘤に関しては文面だけでは判断できかねますので、実際に診察時にかかりつけの先生にご相談下さい。
相談内容:停留睾丸の早期摘出について
飼い主からの相談
はじめまして。1才半になる豆柴ですが、かかりつけの病院で停留睾丸と言われました。中年期になったら腫瘍になる確率が高くなるので定期的に検査し、悪くなったら摘出するとのことでした。でも早く摘出してしまった方が良いとの意見が多いのですが、開腹手術をしても早期に取った方がいいのでしょうか。どちらがいいのかアドバイス宜しくお願いします。
宮澤 裕先生(アイビーペットクリニック)からの回答

もんころさん、銀之助ちゃん、こんにちは。
停留睾丸でしかもお腹の中に残っている状況のようですね。
ホームドクターさんのご指摘どおり、お腹の中に残っている精巣は腫瘍になりやすいため摘出が望ましいとされています。
しかし、これだけでは、健康な体にメスを入れてまで摘出すべきか判断に迷うところだと思います。
停留睾丸と精巣腫瘍に関するデータをいくつかご提示いたします。
これらを参考にしてみてください。
あくまでも文献データですので、目安と考えてくださいね。
①精巣腫瘍のなりやすさ
・正常な精巣…0/1000頭
・停留睾丸……68/1000頭
※10歳を超えると精巣腫瘍の発生率が高まることも証明されています。
②転移のしやすさ
・精巣腫瘍の約15%
③エストロジェン亢進症
※精巣腫瘍が女性ホルモンを過剰に産生することがあります。
その場合をエストロジェン亢進症と呼び、以下のような症状がでます。
・左右対称の脱毛
・皮膚の色素沈着
・雌性化…包皮の下垂、陰茎の萎縮、乳房の発達、乳汁分泌など
・汎血球減少症…各種の血液成分が作れなくなること
以上が検討材料となると思います。
少し解説すると、停留睾丸の子の方が精巣腫瘍にはなりやすいことは間違いないですが、それほど多くはないのかもしれません。
しかし、腫瘍化した場合、全身に転移してしまうことがあります。
転移した場合、命を救うために放射線治療や抗がん剤治療が必要となります。
そして転移してしまった場合、どの治療法を用いても治ることはなく腫瘍の進行を遅らせる治療となります。
また、エストロジェン亢進症となってしまい、血液の症状が出てしまうと死亡率が非常に高く、数週間にわたり、輸血を行いながら集中治療を行うことになります。
定期的に検査し、『悪くなったら』摘出というプランの場合の、『悪くなったら』が何を指すのか次第でしょうか。
何が正しいということはありません。
いろいろな情報を踏まえたうえで、ご家族が最も納得のいく方法を選んでいくことが銀之助ちゃんの幸せな人生につながると思います。
判断の助けになれば幸いです。
アイビーペットクリニック
宮澤 裕
相談内容:おりものについて
飼い主からの相談
はじめまして。アドバイスを頂きたく質問させていただきました。柴犬の1才3ヶ月のメスです。初めてのヒートを終えてから、7ヶ月の時に避妊手術をしました。その後1ヶ月後ぐらいからおりものに血がまじって出るというのが続いています。かかりつけの病院で診てもらいましたが、膣洗浄と抗生物質が出ただけで詳しく検査していただけませんでした。相変わらず血の混じったおりものが出ている状態で、また病院に行っても膣洗浄をしてくれるだけで、陰部が腫れていないから気にしなくていいと、特に詳しくおりものの検査をしていただけません。元気はあるので、このままでよろしいのでしょうか?アドバイスよろしくお願いいたします。
是松 壮一郎先生(アイ動物病院)からの回答

こんにちは、ひーちゃん
りんちゃんの様子、気になることと思います。
手術後一ヶ月過ぎた頃から血の混じったおりものがずっと続くというのは、量にもよりますが心配ですね。
おりものの培養や、レントゲン、エコーの検査などはされていないようですが、早急にそれらの検査をしたほうがいいと思います。
可能性として、縫合糸に反応性の炎症が起きた可能性もあります。その病院がどういったタイプの縫合糸を使って子宮の結紮などをおこなったかにもよりますが、一度きちんと他の病院でも調べてもらったほうがいいのではないでしょうか。
その時には治療経過などもきちんと話して、使った薬なども出来るだけわかるようにしてくださいね。
生後8ヶ月位からの治療で、今現在1歳3ヶ月というと半年以上の治療が続いていることになります。抗生物質の長期投与も心配ですので、早めの診察をおすすめします。
参考になれば幸いです
どうぞお大事になさってください
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