【犬の病気】慢性肝炎が疑われる症状に関しての獣医師さんへの相談内容

慢性肝炎が疑われる症状に関しての獣医師さんへの相談内容をご紹介します。
※グループサイト『だいじょうぶ?マイペット』からの提供記事になります。

相談内容:痙攣と内蔵疾患

飼い主からの相談

相談者:埼玉県 もかさん
10歳 チワワ(女の子)1.2キロです。
皮膚疾患で通院中、アポキルを服用してます
今年の4月に初めて痙攣をおこしました。薬は皮膚の状態が酷くなったので アポキルと抗真菌薬を服用してました。
救急病院に行き、採血した時は薬の影響もあって 肝機能の数値が異常に高くなっていました(3000台)
主治医の先生に相談して抗真菌薬は服用中止、 ウルソを処方してもらい 肝機能の数値も戻ったのでウルソもやめました。
その後 痙攣はなかったのですが、11月21日深夜 再び痙攣
その時は3回痙攣がおこってしまいました
今回の採血結果で高値だったのが、グルコースが212、BUNが33、ALTが735、GGTが61でした
胸部レントゲンは肺が少し白くなっていると言われました
脳疾患を疑われたのですが 前回、今回とも内蔵の数値が異常に高かったのでそれが原因じゃないかと思ってます
MRIやCTを撮らないと脳疾患の確定病名がつかないとのことですが 麻酔は呼吸器の心配があるのでやりたくないので 痙攣の原因が何とかわかればと思ってます
つたない文章で申し訳ありませんが 肝機能低下で痙攣が起こる可能性があるかご教授頂ければと思います 宜しくお願い致します

浅川雅清先生(ペット家族動物病院成城店)からの回答

追加のご質問ありがとうございます。
そうですね、血液検査的には内臓からの可能性は低いと思われます。
他、お話頂いた範囲で痙攣発作に関係がありうるものとしては、血糖値が軽度に高いのは、発作によるアドレナリンの放出によるところと推察されます。
胸部レントゲンでの肺の白さも、もしかしたら神経原性の肺水腫に近いものかもしれません。
あとは、痙攣発作の「型」が脳神経学的な発作のような感じがすれば、ほぼ脳の疾患だと思われます。
ご参考になれば幸いです。

浅川雅清先生(ペット家族動物病院成城店)からの回答

こんばんは。
繰り返す痙攣で、とても心配ですね。
仰る通り、痙攣には脳神経から来るもの内臓から来るものと、二パターンあります。
脳神経に関しては、MRIを撮らないと判断がつきにくいです。
原因としては、年齢的には脳腫瘍・脳炎が挙げられます。
内臓から来るものに関しては、尿毒症、アジソン病、低血糖、電解質異常などがあり、肝臓でいうと「高アンモニア血症」で痙攣が起こります。
ATL,GGTは肝酵素値であり、実際の機能は示しておりません。
肝機能を推察する数値は、BUN、ALB、GLU、T-chol、T-Bil、HN3(アンモニア)、TBA(総胆汁酸)です。
これらの項目はすべて測定していますでしょうか?
そこに異常がある場合、慢性肝炎などによる「後天性門脈シャント」が形成され、痙攣をおこしている可能性があります。
追加のご質問があれば宜しくお願い致します。
ご参考になれば幸いです。

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相談内容:肝臓数値の悪化

飼い主からの相談

相談者:静岡県 モカさん
ジャックラッセルテリア 9歳 メスです。
田んぼや畑が多い環境で暮らしています。
2年半前に腸リンパ管拡張症の疑いで投薬治療を続けています。
ワクチンは腸リンパ管拡張症になってからは打っていません。
ステロイド半錠とアトピーの薬を交互に、ウルソは毎日投薬し
サプリなども使用してアルブミン値は安定していました。
最近は中性脂肪の値が高くダイエット中でしたが・・・
定期血液検査で肝臓の数値が上昇していることがわかりました。
 8/20 GPT 314 ALP 49 好中球 8.61k crp 0.6
9/17 GPT 659 ALP 93 好中球 8.94k crp 0.3
他はすべて正常値でした。8/20時点で強肝剤を使用しましたが
改善しませんでした。
画像診断(CT レントゲン エコー)では肝臓が若干小さいが
門脈シャントや腫瘍は見つかりませんでした。
(胆泥はあり)
原因が特定できず、今は周辺の除草剤や殺虫剤などを疑い
散歩禁止になています。強肝剤も2種類に増えました。
10日間ほど様子をみてみることになり、肝生検もするかもしれません。
本人は食欲も旺盛で散歩も行きたがる為辛いところですが。
考えられる病気としてなにかありますでしょうか。

浅川雅清先生(ペット家族動物病院成城店)からの回答

追加の経過の情報ありがとうございます。
胆嚢粘液嚢腫に関しましては、むしろ基本外科疾患です。
今まで経験してきた症例も、基本手術を行い予後は良好です。
もしかかりつけの先生が手術に積極的でない場合は、大きな病院にご紹介頂くことも検討しましょう。
ご参考になれば幸いです。

浅川雅清先生(ペット家族動物病院成城店)からの回答

追加のご質問ありがとうございます。
感染性の疾患ということに関しては、可能性は低いかと思われます。
感染性の疾患の場合は、概ね急性の経過を取ることが多く、今回のようにじわじわ上がることは少ないと思われます。
が、こと胆嚢に関しては、慢性の胆嚢炎もありますので、そこは肝臓ではなく胆汁の細菌培養が必要になりますね。
また経過を是非お聞かせ頂けたら幸いです。
ご参考になれば幸いです。

浅川雅清先生(ペット家族動物病院成城店)からの回答

こんばんは。
肝臓の数値が改善無く心配ですね。
肝臓の数値は、なかなか難解ですよね。
わたくしもいつも迷います。
まずは、この肝臓の数値がいつから高かったか?が大事です。
幼少の頃から既に高ければ、門脈微小血管異形成みたいなものを想像します。
腸リンパ管拡張症の治療を始めてから高くなったのならステロイドが原因かと想像します。
高齢になって高くなっているのなら、例えばホルモンの疾患があると、二次的に肝臓の数値が高くなります。
CTまで撮られているので、その辺はしっかり除外されていると思いますが。
となると、後は肝臓そのもののトラブルとなります。
そうなると、肝臓の生検しか方法はないと思われます。
残る疾患は、肝臓が小さいことから慢性肝炎/肝硬変が第一に考えられ、アミロイドーシス、銅の蓄積といったマイナーなものが鑑別に挙げられるでしょう。
治療に関しては、生検を経ても、肝臓のお薬を複数飲むしか方法は無いかも分かりません。
ご参考になれば幸いです。
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皆様からの応援メッセージ、お待ちしております!
https://ofuse.me/ceb1bc10
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相談内容:肝数値異常

飼い主からの相談

相談者:埼玉県 MNさん
3月の血液検査にて、肝数値が上昇していることが判明し、現在も通院しております。
AST約400、ALT、ALP2000越えのかなりの高値です。総コレステロール、GTPは少し下がってきましたがそれでもまだ高めです。ただ、元気はあります。
腎臓異常があると動く数値に関しては問題無いそうです。
半年ほど前より食べムラがありました。全く食べない訳ではなく、好きなものには喜びます。ですが、どことなく気持ち悪いのかな?とは見てて思います。
また、異常な口臭がありましたが現在は落ち着いています。
超音波検査では胆泥が少しあるとのことでしたが、これだけの数値になるとは考えにくいとのこと。
皮下点滴、筋肉注射、投薬(ウルソ)もしましたが、数値改善はありません。
元気は変わらずあります。
肝生検をすることになりましたが、4月上旬に引っ越しがあり環境変化によるストレスを感じているのが目に見えて分かるので、今の状態で全身麻酔と開腹、というのが少し不安です。
ただこの現状、肝生検が最善なのでしょうか。
食事に関してはこだわっておりましたので、添加物などは避けておりました。(K9トライプやグレインフリーフード)
現在はとにかく体重が落ち気味なので食べるものを食べさせています。それでもなるべく添加物系は避けていますが…。
おやつは日頃からほとんど与えておりません。
ご回答お待ちしております。

栗尾雄三先生(konomi動物病院)からの回答

ご連絡ありがとうございました。
少しでも参考になりましたでしょうか。
お手数ですが、以下より評価をいただけますとうれしく思います。
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栗尾雄三先生(konomi動物病院)からの回答

獣医師の栗尾と申します。
肝生検が最善かどうかは、結果がものを言う形となりそうです。
もちろん、全身麻酔や手術となりますので、絶対安全とは言えません。万が一のことがあれば、後悔することになるかもしれません。
一方で、検査することで解決の糸口がみつかればまた話は違ってくるかもしれません。
ただ、多くの場合、うまく解決することは少ないと思っておいていただいた方がよいかもしれません。
良くなる可能性があるとき:切除可能な腫瘍性疾患・寄生虫など
良くならないとき:微小血管の問題、浸潤性の腫瘍、慢性肝炎など
となります。
正直、寄生虫が問題となっているケースは今の時代ではほぼありません。生肉や生魚を食べていない限り対象とはなりにくいです。それでも可能性が全くないわけではないので、肝生検の意味はあります。(アデノウイルスなどのウイルス性疾患は基本的にワクチンで予防ができますが、肝生検でも見つかりにくそうです)
肝生検をやってよかったと思えるかどうかは、やってみないと分からないと思います。どうしても不安な場合は、もう少し内科的な治療を続けるという選択肢もあるかとは思います。3月からということであればまだ2ヵ月程度なので、半年くらいは試行錯誤しながら経過をみていくというのもありではあります。
どうぞよろしくお願いいたします。
************************************
konomi動物病院 獣医師 栗尾雄三
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相談内容:リンゲル液とブドウ糖液

飼い主からの相談

相談者:愛知県 おはむささん
【既往病】
僧帽弁閉鎖不全症
洞不全症候群
徐脈頻脈性不整脈
【処方薬】
ベトメディン
エナカルド
スピロノラクトン
シロスタゾール
ウルソ
【二週前の血液検査】院内検査
総コレステロール 461
GPT 計測不能
GOT 418
CRP 2.7
ビリルビン4.1
ALP 1961
【一週前の血液検査】モノリス
総コレステロール 1000
GPT 2000over
GOT 235
CRP 1.7
ビリルビン 7.3
ALP 6837
リパーゼ 364
ここ数日食欲がなく、急性肝炎から慢性肝炎になった診断で、皮下点滴を自宅で行っています。
その皮下点滴の内容で質問です。
お世話になっている2人の獣医師さんで内容が異なり、どうしたものかと悩んでいます。
A医師はリンゲル液+ビタミン
B医師はブドウ糖液+ビタミン
どっちがご飯を食べなくなった子に良いのか、16歳と高齢なため悩んでいます。両方ともやっちゃってもいいんでしょうか?第三者の意見が聞きたいです。

井上 平太先生(井上動物病院 動物取扱業登録第56-104号)からの回答

どちらが良いかは血糖値や電解質を拝見しないと判りません。
ですので、ネットでどちらが良いかは相談に乗れないのです。
どちらせよ皮下補液は等張液しか注射出来ませんので、リンゲル液にさらにブドウ糖を足すわけにはいきません。
AとBを交互に行うか、ソルデム1号のようにリンゲルから塩分を少し減らしたものに等張になるようにブドウ糖を入れたものを使用したり、さらに低カリウムになっていればカリウム液を足したりします。カリウムは高値になると危険ですので量は慎重に決めていきます。
ただ、当院でも毎回血液検査をするのは現実的ではないので、飼い主の訴えや視診聴診から判断して決めることもままございます。
回答できず、申し訳ございません。お大事にして下さい。

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相談内容:膵臓の機能不全以外の可能性について

飼い主からの相談

相談者:大阪府 りぼん猫さん
はじめまして。ミニチュアダックス(女の子・2歳4ヶ月・体重3.4kg)です。
どう判断すればよいか分からず相談させていただきます。
幼少のころから、食後3、4時間たっても未消化の嘔吐をたまにしていました。ただその頃は幼少期なので嘔吐があるのはおかしくないと診断されました。
しかし、2歳を超えても症状は変わらず、先日、大量の嘔吐(これは消化された茶色いもの)と、血便がありました。この原因はハッキリ分からないとの診断だったのですが、血液検査や検便の結果、膵臓の機能不全と診断されました。そのため、i/dにパンクレアチンを混ぜ、ふやかして食事を与えています。(ふやかしても、食欲旺盛で完食します。)これにより食事の吸収率は若干良くなりましたが、嘔吐の頻度が増えてしまいました。膵臓の検査は血液、検便だけでしたので、エコーやレントゲンはしていません。(獣医師さんが膵臓の位置的に病状の詳細が分からないのでレントゲン等しないということでした)
そこで質問なのですが、
①パンクレアチンなどの消化酵素は嘔吐の原因になりますか?
②他に嘔吐の原因や消化率の悪さは、膵臓以外にも要因がある場合があるのでしょうか?その場合、一般的な検査はどのように行われるのでしょうか?
③膵臓の検査方法は切開しかないのでしょうか?
症状など説明不足で申し訳ございませんが、今後の参考のためにもアドバイス宜しくお願いいたします。

中津 賞先生(中津動物病院)からの回答

獣医師は嘔吐があれば次ぎの様な疾患ついて一つ一つ該当しないかを頭の中で検討します。
1胃腸の炎症
  急性胃炎、慢性胃炎、胃腸炎、胃腸の潰瘍、種々の感染症(ジステンパー、パルボウイルス感染症、コロナウイルス感染症、サルモネラ感染症等)
2咽頭、食道の異常
  輪状咽頭筋の痙攣、右大動脈弓遺残、食道梗塞、食道狭窄、食道憩室
3胃腸の異常
  急性胃拡張あるいは胃捻転、腸閉塞、胃内異物、小腸内異物、閉塞性ヘルニア、胃幽門の狭窄あるいは閉鎖、胃の腫瘍
4腎機能障害
  子宮蓄膿症の併発疾患としての腎不全、レプトスピラ感染症
 腎不全、尿毒症、糸球体腎炎。
5有害物質の吸収と中毒症
  回虫症、ビタミンD過剰症、鉛中毒、燐中毒、ヒ素中毒
6その他の疾患
  前庭疾患、急性膵臓炎、腹膜炎、慢性肝炎、肥満症、腹腔内腫瘍
急性膵臓炎とパンクレアチニンを処方する膵臓の外分泌機能不全症とは全く異なる病気です。前者は激しい腹痛を伴う嘔吐が特徴で、適確な治療を受けないと、間もなく虚脱に陥り死に至ります。パンクレアチニンは嘔吐し易い薬物ではありません。
上記の病気のうち直ちに除外できるものから、精密な検査をするものまで様々ですから、嘔吐がうまく止まらない時は獣医師に繰り返し診察を受けて下さい。
 

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 執筆者プロフィール
『みんなのペットライフ』編集部スタッフが、わんちゃん・ねこちゃんの飼い方、しつけのアドバイスなど、毎日のペットライフに役立つ知識や情報をお届けします。

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