基本的に猫に服は必要ない

もともと、猫は服を着ない生き物。基本的に服を必要とはしていません。そのため、猫にとっては服を着ること自体がストレスに感じることも……
猫に服を着せる前に、あらかじめ注意しておきたいポイントを知っておきましょう。

猫のホンネ。グルーミングできないとストレスに!

猫はきれい好きな生き物。犬と違って猫は自分でお手入れすることができます。それが猫特有の習性「グルーミング」。これは自らの体を舐めて毛づくろいすることで、体をきれいにするだけでなく、精神状態を落ち着かせる効果があるとされています。

しかし、服を着せてしまうと猫はグルーミングが出来なくなるので、自分で手入れができずストレスを溜めてしまうことも……。猫の多くは服を嫌がることが多いものです。くれぐれも無理強いはしないよう気をつけましょう。あまりに嫌がるようなら諦めることも必要です。

服を選ぶときに注意したいポイント

誤食を防ぐために。ボタンや飾りのないシンプルな服を選ぼう

ボタンや飾りがついたデザイン性の高い服はおしゃれですが注意が必要です。なぜなら、その小さなパーツを猫が食べたり飲みこんでしまう可能性もあるため。また、猫が服を脱ごうとするあまり、服に噛みついて布の一部やほつれた糸を飲み込んでしまう危険もあります。

デコラティブなデザインなど誤食のもとになる服は避けて、できるだけシンプルなデザインを選んだ方が安心です。

サイズの合わない服は事故の原因に

猫の体に合わないブカブカの服を着せていると、服が脱げて猫の足に絡まって転んだり、どこかに服を引っ掛けて身動きが取れなくなったりと事故を引き起こす可能性があります。また、人目に付きにくい狭いところや、暗いところに入り込んだときにこのような事故が起こると、発見が遅れるので大変危険です。

一方、サイズが小さい服も体を圧迫することになるので避けたいものです。服を着せるときは、ジャストサイズもしくは伸縮性の高い服など、猫の体に適度にフィットするものを選ぶようにしましょう。

夏は熱中症に注意

暑い季節、人間は汗をかいて体温を調節しますが、猫は汗腺がほとんどないため人間のように発汗による体温調整ができません。夏は特に熱がこもりやすくなるので熱中症に注意が必要です。

夏は、体温を上げないためにも服は着せない方が良いでしょう。もし、着せるとしてもクールウェアなど機能性の高い服をおすすめします。また、夏以外でも気温が高い日は同様に注意が必要です。飼い主さんが長時間猫のそばを離れる場合(留守番など)も服の着用は控えましょう。

【番外編】猫に服が必要なケース

例外で、服を着せた方が良いケースもあります。

手術後やケガをしたとき

猫が傷口を噛んだり舐めるのを未然に防ぐために保護を目的とした服を着せます。保護服や術後服と言われています。

猫は痛みやかゆみが気になると噛みついたり、グルーミング時に傷口を舐めてしまうことがあります。傷口からばい菌が入ってしまうと炎症を起こして化膿することがあるため、傷口が落ち着くまでは服を着せておいた方が良いでしょう。

ただし、猫が服を嫌がることも大いに考えられるので、着せる前に一度担当の獣医師さんへの相談をおすすめします。

寒さ対策

高齢になると体温調節機能が衰えるため、寒さを感じやすくなります。猫が嫌がらないようであれば防寒対策で服を着せても良いでしょう。着せっぱなしにするのではなく、時折服を脱がせてグルーミング(毛づくろい)する時間を確保してくださいね。

まとめ

猫は、基本的に服を必要としない生き物。服は猫の本能であるグルーミングの妨げになったり、行動を制限する原因になることもあります。猫へのメリットはさほどないように思えますが、かわいい服を見るとついつい着せたくなってしまうもの。最終的には飼い主さんの判断になりますが、猫があまりにも嫌がるときは無理強いせず、猫のペースに合わせてあげてくださいね。

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