里親とは

里親とは、ペットを元の飼い主から引き受けて飼う人を指します。

条件さえ満たしていれば誰でもなることができ、殺処分など悲しい運命をたどるペットを救うことができます。
ほとんど成犬・成猫しかいないと思いがちですが、意外と子犬や子猫も多いです。子犬や子猫を希望する人が多いですが、成犬・成猫はしつけがされている可能性があること、大きさが決まっているため飼育しやすいなどのメリットがあります。

また雑種しかいないイメージもありますが、純血種専門で保護している団体や純血種を多く保護している団体も存在します。純血種がいいという方は、ぜひ調べてみてください。

犬猫の里親になる方法

では、里親になるには具体的にどのような方法があるのでしょうか。
方法は大きく分けて3つあります。

1. 保健所や愛護センターなどから直接引き取る
2. 譲渡会に参加する
3. 里親サイトで里親を募集している人に連絡をする

まずは、近くの保健所や愛護センター、里親サイトで募集状況を確認してみましょう。
また、里親サイトには保健所や愛護センターから犬や猫を預かって、里親を募集しているボランティアの方などもいます。

犬猫の里親になる条件

次に里親になる条件を紹介します。保護団体や元の飼い主によって多少の違いがありますが、ここで紹介するのは全国の保健所や愛護センターで提示されている条件です。


1. 譲渡を希望する保健所がある都道府県に住んでいること
2. 18歳(20歳)以上
3. 適正、終生飼育
4. 家族全員が飼育に賛成していること
5. 飼育が許可されている住居に住んでいること
6. 保健所が実施している講習を事前に受けること


ほかにも60歳以上の方や一人暮らしの方は後見人を立てることや、犬もしくは猫に対するアレルギーがないこと、避妊・去勢手術を受けさせるなどが条件としてあげられます。
そして、犬の場合は狂犬病ワクチンの接種、猫の場合は完全室内飼いにするなど、犬か猫かで若干の違いがあります。

条件は都道府県によって異なるため、詳しくはお住いの地域の保健所に問い合わせるか、Webサイトで確認しましょう。

また、引き渡しの際の自宅訪問や、譲渡後の定期的なペット写真付きの連絡など、保護団体や元の飼い主によって独自の条件を設けているケースもあります。
さらに、保護団体によっては、履歴書や収入に関する証明書の提出が必須条件としている場合も。説明をしっかりと聞き、条件を満たしたうえで、譲渡を受けてください。

犬猫の譲渡の流れ

保健所から引き取る場合

保健所から譲渡を受ける場合の大まかな流れを説明します。

Webサイトなどで譲渡の条件を確認

事前講習を受ける(開催日が決まっている場合が多い)

犬や猫と対面

譲渡(誓約書などあり)

講習会は平日に開かれることが多く、平日休みではない方は仕事を休まなくてはいけない場合もあるでしょう。
講習会のときに、飼い主希望書のような書類を提出し、それをもとに保健所が審査をします。結果、適正な飼育ができると判断された場合のみ、犬または猫と対面できるという方法をとる保健所もあります。

譲渡会に参加する場合

次に譲渡会に参加して里親になる方法です。
民間のボランティア団体が開催しているものと、都道府県や市町村の愛護センターや保健所で行っているものがあります。土日に行われることが多いため、都合がつけやすいのが特徴です。

大まかな流れは、

譲渡会の開催日や場所を調べる

当日、会場で里親募集中の犬や猫を探す

譲渡の申し込み

トライアル期間(団体や状況による)

譲渡

という形です。
当日の持ち物など事前に確認してから参加しましょう。
また、会場では必ずスタッフの指示に従い、勝手に犬や猫を触らないようにしてください。
トライアル期間は1週間~1カ月ほどで、問題がなければ正式に譲渡されます。

里親サイトを利用する場合

最近では里親募集のサイトも増えてきました。
スマホなどでいつでもどこでもやり取りできる手軽さが魅力です。

里親サイトに会員登録

住んでいる地域やペットを検索

募集主に連絡

連絡を取り合いお互いが合意

譲渡

サイトには里親になるためのガイドラインが掲載されています。サイト内のルールを守って利用しましょう。
募集主によって譲渡の条件や受け渡し方法が変わってきます。トラブルにならないように疑問点などは必ず事前に確認しましょう。
自宅で生まれた子犬や野良猫を保護している方が多く、比較的、月齢の低い子と出会いやすいです。

譲渡の際の注意点

譲渡にかかる生体代は、基本的に無料です。
ただし、それまでかかったワクチン代や避妊手術代として料金が発生することがあります。特に民間のボランティアの場合は運営費用を確保するため、ワクチン代などを請求することが多いです。
保健所からの引き取りは無料の場合がほとんどですが、犬の登録と狂犬病ワクチンを行った場合は、その費用が発生します。
里親サイトでは募集主によってワクチン代を請求したり、受け渡しにかかる交通費負担などを譲渡の条件としたりする場合あります。

そして、保護されている犬や猫にはさまざまな過去があります。
過去のトラウマを抱えている子も多く、慣れるまで時間がかかったり、変わった癖や特徴を持っていたりすることなど理解してあげましょう。
それぞれのペースに合わせて、焦らず向き合ってあげるとよいです。

まとめ

里親になるための方法や注意点などをまとめました。保健所から引き取る以外にもいろいろな方法があります。
これを機に、犬や猫を飼うときの選択肢に「里親になる」ことを入れてほしいと思います。保健所や譲渡会には新しい飼い主を待っているペットがたくさんいますよ!
 執筆者プロフィール
元ペットショップ店員。2匹の白猫と暮らしています。ペットのフードやおやつを試食するのが好きです。

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