歴史から見るアメリカンアキタと秋田犬の違いは?

アメリカンアキタという犬種をご存知でしょうか。
秋田犬がアメリカで広まったのがアメリカンアキタで、本家の秋田犬より体が大きく、顔つきはシェパードに似ています。飼い主に忠実で献身的なところは秋田犬譲りでしょうか。秋田犬の素朴さや気高さに、穏やかさと人懐こさを加えたのがアメリカンアキタだと言われています。

体高61~71cm、体重は27~59kgと大型犬で、メスはオスに比べてやや小さめです。がっしりと骨太で均整の取れた体型で、特長は三角形の立ち耳と小さめの目。しっぽは日本犬らしく背上で巻くか、脇腹のほうに垂れています。

被毛はダブルコートで、厚く密なアンダーコートと短めのアウターコートは粗く硬い直毛。カラーはさまざまで、ピントー(ブチ柄)やブリンドルも認められています。

まだJKC(ジャパンケネルクラブ)で認められた犬種ではなく、国内ではブリーダーもいないようです。

超大型犬アメリカンアキタの特徴は

アメリカンアキタのルーツは日本の秋田犬です。

戦時中、日本では軍用犬以外の飼育ができませんでした。そのため、日本国内で秋田犬はジャーマンシェパードやマスティフとの交配が進んだのです。その当時、秋田犬は交配した犬の特徴が強く出ていて、今の秋田犬とは少し違う外見でした。

戦後に進駐軍の関係者がその秋田犬をアメリカに連れ帰り、その凛々しい姿や忠実な性格がアメリカ国内で話題を呼びます。アメリカに渡った秋田犬はさらに改良され、アメリカンアキタが誕生しました。アメリカンアキタは「グレートジャパニーズドッグ」とも呼ばれ、根強いファンの多い犬種となっています。

ちなみに、日本国内では「本来の姿に戻そう」と秋田犬を復刻させる試みがあったため、今ではアメリカンアキタと秋田犬はまったく違う犬種となっています。

しつけが難しい? アメリカンアキタの性格と飼い方は

アメリカンアキタの性格は、優しく飼い主に忠実ですが、家族以外の人や犬には攻撃的な態度を見せることがあります。子犬のころから飼い主との信頼関係を築くとともに、他人へ危害を加えないように訓練する必要があります。

少し頑固な面もあるので、しつけを失敗すると大型犬だけに手に負えなくなることがあるでしょう。しっかりコミュニケーションをとりながら、毅然とした態度でしつけすることがアメリカンアキタを飼うポイントです。
子犬のころは遊びを通して飼い主との主従関係を教えていきましょう。利口で適応能力が高い犬種なので、教えたことはすぐに覚えてくれるはずです。愛情をたっぷり注げばアメリカンアキタはしっかりと応えてくれますよ。

アメリカンアキタには十分な運動が必要です。毎日1時間以上散歩に連れ出し、ストレスを溜めないようにしましょう。

アメリカンアキタがかかりやすい病気とは?

大型犬にありがちな股関節形成不全は、アメリカンアキタが気を付けたい病気のひとつ。成長期の過度の運動は避け、関節に負担がかからないように肥満に注意してください。アメリカンアキタの歩き方がおかしいと感じたときはすぐに病院に相談しましょう。

秋田犬には脂腺炎になる犬が多いですが、アメリカンアキタもまたかかりやすい病気です。被毛が脂性になる、フケが出る、アンダーコートが大量に抜けるなどの症状が出たら、脂腺炎を疑いましょう。完治の難しい病気なので、もしも発症してしまったら根気よく付き合っていくことになります。

代謝を活発にする甲状腺ホルモンが減少することで起こる甲状腺機能低下症も比較的アメリカンアキタがかかりやすい病気。元気がなくなったり、寒がったり、皮膚に異常が表われることもあります。治療法としては甲状腺ホルモンの投与がありますが、予防法や対策はないため、早期発見・早期治療が重要です。

まとめ

ルーツは秋田犬ですが、アメリカに渡って独自の犬種となったアメリカンアキタ。長時間の散歩やしつけなど、飼ううえで注意しなければいけないことはありますが、それさえ気をつければ頼もしいパートナーとなってくれるでしょう。

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