マダニってどんなダニ? どうして危険なの?

ペットを飼っている家庭にとって、ポピュラーで厄介なダニ問題。散歩から帰ってきたら、犬の体で黒い点がうごめいている!……というのはそう珍しいことではありませんよね。犬に寄生するダニの種類は、ツメダニ、ヒゼンダニ、ニキビダニ、マダニと、大きく分けて4種類。なかでもここ数年特に注目されているのが「マダニ」です。

マダニは身近なところに生息していて、愛犬の散歩コースには必ずマダニがいるといっていいでしょう。

マダニは寄生すると皮膚に穴を開けて吸血し、口の一部を埋め込んで固定するため、簡単にはがすことができません。一度吸血すると、長ければ10日ほど寄生し続けます。唾液に麻酔成分があるのですぐにはわからず、すっかり膨れたところで初めて気づくことも多いです。体長1~2mmの小さな体ですが、吸血したマダニはもとの体重の100~200倍にふくらみ、肉眼ではっきり確認できるようになります。

直接的なトラブルとしてアレルギー性皮膚炎や貧血を引き起こすことがありますが、マダニが本当に恐ろしいのは感染症です。

マダニが犬に媒介する感染症とは

マダニが媒介して犬が感染する病気には、次のようなものがあります。

・日本紅斑熱
・ライム病
・バベシア症
・Q熱
・エールリヒア症
・SFTS(重症熱性血小板減少症候群)
・野兎病


犬は日本紅斑症に感染しても無症状ですが、それ以外の病気は重篤な症状を引き起こすことのある恐ろしい病気です。熱っぽいし風邪かな?などと思っていたら、急に愛犬が命を落としてしまった、ということも珍しくありません……。

さらに恐ろしいのは、マダニが媒介する病気の多くが人間にも感染するということ。犬の体についたマダニを取ろうとしたとき、体調の悪い犬の看護をしているとき、感染の危険性はすぐそばにあります。重症度や致死率が高い病気が多いことから、マダニを「殺人ダニ」と呼ぶことすらあります。

参考文献 厚生労働省『ダニ媒介感染症』 http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164495.html

もしマダニに寄生されてしまったらどうする?

いつのまにか愛犬がマダニに寄生されていたら、慌ててはがそうとするのは危険です。マダニの体はセメントのような成分で皮膚とくっついているため、無理に取ろうとするとつぶれて体液から感染したり、口の部分だけが残って化膿したりすることがあります。卵を抱えている場合は、つぶしてしまったことで散乱してしまうかも……。

安心なのは、やはり動物病院で除去してもらう方法でしょう。マダニの口がつまめる専用のピンセットで取ったり、除去薬を使ったりします。場合によっては切開が必要になることもあるそう。専用のピンセットは市販されているので、飼い主が用意しておいてもいいかもしれませんね。

アルコールや酢を綿やティッシュなどにしみこませ、マダニが窒息しそうになって離れたところを捕獲する、という方法もありますが、お勧めはしません。マダニが皮膚についたまま窒息死すると、唾液が犬の体に入って感染の危険性が上がります。「窒息死しない程度」を見極めるのは難しいです。また、線香などの火を近づけたり、直接アルコールや酢を垂らしたりするのはやめてください。逆にマダニが皮膚に強く食いつくことがあります。

もしマダニが犬の皮膚から離れたら、粘着テープなどにくっつけて捕獲しましょう。そのままテープを内側に2つ折りにして、マダニを閉じ込めてしまえば安心です。

マダニの寄生を予防するにはどうしたらいい?

マダニは山のなかや雑木林はもちろん、20cm以上の草が生えている場所ならどこにでもいます。都会でも道路の植え込みなどでマダニが確認されています。春先から秋にかけて活発になりますが、冬でも繁殖のサイクルがゆっくりになるだけでいなくなることはありません。

マダニには特殊なセンサーがあり、動物の体温や振動、息の二酸化炭素などを感知して寄生するそうです。予防はダニ予防シャンプーをしたり服を着せたり、ダニ予防効果のあるアロマを使ったりといった方法があります。しかし、万全ではありません
「副作用が気になる」という意見もありますが、やはり有効なのは病院で処方された予防薬でしょう。内服タイプや体に垂らすタイプなどさまざまです。自己判断で思い込みしないよう、副作用について気になることがあれば病院で徹底的に確認してください

草むらに犬を近づけないようにするのが一番ですが、なかなか難しいですよね。犬の体は毛が生えていてマダニはすぐに食いつけないため、ブラッシングするだけでも予防効果があります。定期的にブラッシングしていれば、もし寄生されても早めの対処ができます。散歩のあとは犬の体をチェックし、飼い主も衣服にマダニがついていないか確認してから家に入るようにしましょう。

犬のベッドやマットなどを定期的に洗って天日干しし、マダニの卵を駆除することも重要です。

まとめ

マダニといえば皮膚トラブルを起こす虫、というイメージでしたが、最近では感染症の媒介となることで知られてきました。愛犬の散歩を控えるなど、マダニを必要以上に恐れるのはいけませんが、対処法は覚えておいたほうがいいでしょう。マダニの寄生を見つけても、自己判断せずに動物病院に相談するのが確実。愛犬のマダニ被害を防ぐことが、飼い主家族の健康を守ることにもつながります!

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