ペットホテルの特徴

ペットホテルとは、文字通り、ペットのための宿泊施設です。整った環境で一日中預かってもらえますし、預けている間は人がそばにいるので安心ですね。犬の場合は、1日2回(朝・夕)散歩を実施しているホテルがほとんどです。

サービス内容や預けるときに持参が必要なものはホテルによって異なりますので、必ず利用条件を確認してから預けるようにしましょう。

<持参を求められるもの 一例>
・日数分の食事(ホテル側でも用意はしていますが、食べ慣れた食事のほうが負担が少ないので推奨されることが多いです)
・首輪&リード
・狂犬病、混合ワクチンの証明書(あるいは事前に確認が必要など)
・常備薬
・飼い主の身分証明書

利用料金
動物種、サイズ(体重)、利用する部屋の広さで異なります。たとえば、小型犬でベーシックな部屋なら1泊3,000円くらいから。大型犬でも1泊5,000円くらいから利用可能です。長期利用者向けに、割安になる長期プランを提供しているホテルも。飼い主のニーズに合わせたプランを提供するホテルが増えてきているのは嬉しいですね。

また、より快適に利用できるよう、ドッグランやトリミング、マッサージ、送迎サービスなど充実のオプションを揃えたホテルもあります。動物病院が併設しているホテルならより安心ですね。近くにどのような宿泊施設があるか、ぜひ調べてみてくださいね。

ペットシッターの特徴

ペットシッターは、ペットの飼養管理、しつけ、病気、特性などの知識を持った飼養管理のプロとも言える人達です。さまざまな団体が認定する飼養管理に関する資格を持っているケースが多く、なかには介護士や看護師の資格を持っている人もいます。

最大の特徴は、ペットシッターは自宅を訪問してペットのケアをしてくれるということ。事前に預けた鍵を使って自宅に入ってもらい、食事、排泄物の処理、散歩など依頼したお世話をしてもらいます。

利用料金
多くは、基本料金が設定されており、その後延長時間に応じ、料金を支払うシステムになっています。また、初回時に限り、サービスを利用するための「登録料」が必要なことがほとんどです。下記は相場を参考に算出した一回分の概算です。

<小型犬の散歩とエサやり(合計90分)を依頼した場合の費用 一例>
基本料金:2,500円~(最低利用時間1時間分の料金)
追加30分の料金:1,000円~
以上、合計3,500円~(別途交通費/初回利用時に利用登録料1,000円程度)

利用時間が長くなればなるほど費用は高くなります。また、一日中一緒にいてくれるわけではないので、留守中のトラブルの対応・応急処置などを期待するのは難しいと考えておきましょう。(トラブル時にペットシッターがいるとは限らないため)

ペットホテルとペットシッター、どっちが合う?

「預ける」ホテルと「訪問してもらう」ペットシッター。似ているようで違いも大きい両サービス。迷ったときは、下記を参考にしてみてください。

ペットを連れてホテルまで行くことができるか
ペットシッターは訪問してくれるので、送迎の必要がありません。交通手段がない人のために送迎サービスを提供しているホテルもあります。
ペットの性格・状態
ペットが一日中人がそばにいないと不安でストレスがたまるような性格であればペットホテル。逆に不慣れな環境でストレスをためるなら、ペットシッターに訪問してもらったほうがいいでしょう。
預ける期間
長期の留守になるのであれば、常に人がそばにいるホテルの方が安全確保しやすいです。
自宅の鍵を他人に預けることに抵抗がないか
ペットシッターには合鍵を渡すことになります。抵抗がある方はペットホテルを選びましょう。

そのほか、予算によっても選択が変わると思います。それぞれのメリットやデメリットをよく考えたうえで、ペットに負担のかからない方法を選びたいですね。

まとめ

ペットホテルもペットシッターも、どちらも便利で飼い主の負担や不安を和らげてくれる便利なサービスです。それぞれに特徴があり、依頼内容によって良し悪しがあります。どちらを選ぶかは、そのときの自身の状況とペットの性格や性質などを考慮したうえで決めてくださいね。
 執筆者プロフィール
ドッグシッター/小動物看護士です。二人の娘に振り回されながら、記事を書いています。ミシンで子供達の服や布雑貨を作るのが趣味。ダルメシアンを多頭飼いするのが夢です。