室内飼いが当たり前になった今、飼いやすい犬とは?

ひと昔前までは、犬は庭につながれたり放し飼いされたり、外にいるのが当たり前でした。現在では犬は家族の一員という考え方が強くなり、室内で犬を飼う人が増えています。
飼うスペースが少なくて済み、運動量も少ないということで日本では小型犬が好まれていますが、「飼いやすい犬=小型犬」ではありません。
そこで、犬を飼う上でよくあるお悩み別に、飼いやすい犬種を挙げてみます。

抜け毛が少ないのはどんな犬種?

犬アレルギーの原因のひとつとなるのが抜け毛です。アレルギー体質でなくても、空中を舞ったり服にくっついたりする犬の抜け毛はやっかいですね。
犬種によって、抜け毛の多さには差があります。

シングルコート

トイプードルヨークシャーテリア(ヨーキー)パピヨンマルチーズなど

シングルコートの犬には換毛期がなく、人間の髪の毛のように伸び続けます。ダブルコートのように、ふわふわの綿毛がごっそり抜けるというようなことはありません。
神経質にブラッシングしなくても抜け毛は少なく、抜けるのも細く柔らかいアンダーコートではないので掃除がしやすいでしょう。ただし、毛が伸び続ける犬種が多く、トリミングは必須です。

体臭が少ないのはどんな犬?

犬同士はにおいでコミュニケーションを取るため、体臭があるのはある程度仕方がないこと。しかし、犬種によって強弱はあるようです。
では、体臭が少ないのはどんな犬なのでしょうか。

短毛種・シングルコート

ミニチュアピンシャーイタリアングレーハウンドウィペットなど

人間はわきや耳など限られた場所にしかない「アポクリン腺」が、犬は全身にあります。アポクリン腺からはべたついた油分の多い汗が排出され、時間がたつと酸化して嫌なにおいを発するのです。長毛種だと、アポクリン腺から出た汗が付着する範囲が広く、ダブルコートだと通気性が悪くにおいがこもりやすくなります。
その反対の短毛種やシングルコートは通気性がよく、臭いにおいがこもりにくいです。特に短毛種は、シャンプーしなくても濡れタオルなどでささっと体を拭くことができ、清潔が保ちやすいです。

マズルが長い

ミニチュアダックス、イタリアングレーハウンド、ウィペット、ラフコリーなど

マズルの短い犬は顔にしわがあることが多いですね。しわの間には汚れが溜まりやすく、においのもとになります。また、よだれを垂らしやすいので、それがにおいの原因になることがあります。
その点、マズルが長い犬は唇が引き締まっていてよだれを垂らしにくく、しわがないので汚れがたまることもありません。

立ち耳

チワワ柴犬ポメラニアンボストンテリアコーギーなど

垂れ耳の犬種は汚れや湿気が溜まりやすく、においが出ることがあります。立ち耳と比べて外耳炎のリスクも高めなので、定期的なお手入れが必須です。
通気性のいい立ち耳は病気リスクが少なく、トラブルがあった際も見えやすいので早期に発見できるでしょう。

毛色が薄い

ビションフリーゼ、マルチーズ、ウエストハイランドホワイトテリア、サモエドなど

濃い色の毛に含まれる色素細胞は、成長するときにたくさん老廃物を排出すると言われています。そのため、色素の多い濃い毛色の犬よりも、薄い毛色の犬のほうがにおいは少ないとされています。

無駄吠えが少ないのはどんな犬?

集合住宅や住宅密集地で犬を飼う場合、無駄吠えはご近所トラブルの原因になることがあります。さらに、家の中で始終吠えられたら、飼い主もストレスが溜まってしまいます。
犬の改良の歴史や、体のつくりなどで吠えやすさには違いがあります。もともと狩猟犬だった犬や牧羊犬として働いていた犬種は、吠えることが多いです。なわばり意識が強い日本犬や、気性が荒いテリア種などもほかの犬種と比べて吠えやすいと言われています。

短吻種

パグシーズーフレンチブルドッグ(チン)、ブルドッグペキニーズなど

短吻種は声がこもって通りにくく、吠えてもあまり大きくありません。甲高い声も出ないため、吠えたとしてもあまり気にならないでしょう。

愛玩犬として誕生した犬

ビションフリーゼ、シーズー、パグなど

かわいがることを目的に作られた犬は、もともと愛嬌があって友好的な犬種が多く、あまり吠えることがありません。
もともと猟犬や牧羊犬だった犬が現在は愛玩犬として扱われることがありますが、その場合は異なるため注意が必要です。

バセンジー

コンゴ原産のバセンジーは、吠えないことに定評がある犬です。めったに吠えないため、バセンジーが吠える様子が動画公開サイトにアップされているほど。日本ではまだ見かけることが少ないですが、欧米では「人類が求める理想の犬」と言われるほど人気の犬種なんですよ。

飼いやすい犬を見つけるには

飼いやすい犬は、飼う人によって変わります。掃除が苦手な人なら抜け毛が少ない犬種がいいでしょうし、犬と一緒にアクティブに遊びたいなら活発で丈夫な犬種がぴったりでしょう。
まったく手がかからない犬というのは存在しません。犬を飼うときは、犬とどんな暮らしがしたいのか、その犬を幸せにする生活ができるのか、よく考えて選んでみてください。
 執筆者プロフィール
『みんなのペットライフ』編集部スタッフが、わんちゃん・ねこちゃんの飼い方、しつけのアドバイスなど、毎日のペットライフに役立つ知識や情報をお届けします。

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