「なでる」は犬との信頼関係を築くために欠かせない!

犬同士は互いをなめることで愛情や信頼、服従などを示します。人間のなでる行為は犬同士のなめる行為と似ていて、犬との信頼関係を築くために欠かせません。
人間と同じように、犬には触られて「うれしい部分」「嫌な部分」があります。体のどこを触られても嫌がらないようにしつけるのは重要なことですが、できればなでるときは喜んでもらいたいですよね。うっとり、とろーんとした犬の表情は、見ているこちらまで幸せにしてくれます。

背中やおなかをなでると喜ぶのはわかりますが、ではそのほかに犬が触られてうれしく感じる場所はどこなのでしょう?

なでポイント① あごの下

触られると気持ちよさそうな顔をする犬が多いので、知らず知らずのうちにあごの下をなでてあげている飼い主もいるかもしれませんね。犬ののどぼとけの両脇には、人間でいうと「人迎」というツボがあります。自律神経を整える働きがあり、温めたり軽く刺激したりすることで、犬の免疫力が上がり、リラックスしてくれます。

あまり強く押すとむせるので、手のひらや手の甲で胸にかけてなでおろすようにさすってください。手を犬の前に出し、においを嗅がせてからそのままあごの下に移動させるとスムーズで、犬が安心しますよ。

なでポイント② 耳の付け根・後ろ

犬は体の構造上、自分で耳を触れません。脚はなんとか届くかもしれませんが、繊細な動きは難しいです。飼い主の手でもみほぐしてあげましょう。

耳のまわりにはたくさんのツボが集まっていて、刺激するとリラックスや血行促進に効果があります。外耳炎などの病気にかかっていると痛がる部分なので、健康チェックにも役立ちますね。かゆくなっても自分で対処しにくい場所なので、カキカキしてあげるのもいいしょう。
耳そのものを触られるのは好まない犬が多いので、なでるときは耳の付け根や後ろ側のみにしてください。

なでポイント③ 首

人間の頭は体重の8~13%を占め、体重50kgの人だと約5kg。それを常に支えつつ腕の上げ下げを行うため、人間の肩は凝りやすいです。その点、犬は肩で頭を支えず前足を大きく持ち上げることもないので、肩凝りとは無縁です。

その代わり犬が凝りやすいのは首。骨格で考えると、人間は頭を頸椎に乗せている状態ですが、犬は筋肉で持ち上げなくてはならないため、凝るのも無理ありません。首の後ろは親指で円を描くように軽く押したり、手で大きくなでさすったりしてあげると喜びますよ。マッサージの要領ですね。

なでポイント④ しっぽの付け根

背中側のしっぽの付け根は、脚が届きにくく、しっぽを動かすことで凝りやすい部分なので、なでてあげると犬が喜びます。さらに、犬の腰としっぽの間には「腰百会」というツボがあり、体のバランスを整える作用があります。
トントンと軽くたたくように刺激を与えたり、マッサージのようにもんだり、軽くかいてあげるのもいいでしょう。「もっとして!」とお尻を突き出してくる犬もいますよ。

なでポイント⑤ おでこ・眉間

おでこや眉間のあたりは、なでられると犬がうっとりする部分です。なかなか自分では触れない部分なので、人間の絶妙なタッチでやさしくなでてあげましょう。眠いときならそのまま寝てしまうこともありますよ。眉間は急所でもあり、急に手を出すと驚いてしまうので声をかけながらゆっくりと。両手で犬の顔を包み込むようにして親指でなでたり、人差し指でやさしくなぞったりしてください。

チワワのような頭の丸い小型犬種は、眉間にある頭蓋骨の「大泉門」が閉じていない場合があります。とてもデリケートな部分なので、ぐいぐい押すのは厳禁です。心配な場合は生後3カ月くらいまでは触らないようにし、獣医に愛犬の大泉門がきちんと閉じているのか確認してからなでるといいですね。

ここは触ってほしくないワン!

信頼関係を築けている飼い主にでも、犬にはできれば触られたくない部分があります。まずは体の先端。足や鼻、耳、しっぽなどは敏感な部分なので、触ると不快な犬が多いようです。ケガや皮膚のチェックなどで触らなければならないときはありますが、ふだんはなるべく触らないようにしてください。
嫌がられているのに、無理に肉球の感触を楽しんだりしていませんか?

犬がなでられて喜ぶポイントだと思われていますが、実は頭を触られるのが嫌いな犬は多いです。頭をなでようとしたとき、上を向いたり顔を横にそらしたりすることはありませんか?

頭は犬にとって急所なので、なでられると緊張するようです。親しみのある飼い主ならまだしも、知らない人に触られるのは恐怖に近いでしょう。注意してください。

今は触ってほしくないワン!

犬は基本的に飼い主とのスキンシップが好きですが、なでないほうがいいタイミングもあります。それは「寝ているとき」と「食事のとき」です。

無防備に寝ている犬はかわいいですが、触ってしまうと犬がゆっくり休めません。また、野生で暮らしているときは、一番敵に襲われやすい危険な時間だったため、寝ているときも犬は警戒を怠りません。触られると反射的に噛む可能性があります。
食事中になでるのもダメ。ご飯をとられると感じてストレスです。同じようにお気に入りのおもちゃで遊んでいるときなども、「とられてしまう」と思って警戒するので触らないようにしましょう。

まとめ

飼い主になでられるのが嫌いな犬はいませんが、犬が気持ちよく感じる場所場所を見つけてなでてあげると、より喜んでくれること間違いなし。「自分のことをわかってくれている!」と、より信頼関係がより強くなるかもしれませんよ。

犬をなでるときは、体の先端を避けて、犬自身が触りにくい場所をなでてあげましょう。感じ方には差があるので、もんだり軽くたたいたり、愛犬の喜ぶポイントとなで方を研究してみてくださいね!

犬と会話できる!? バ〇リンガル以上に気持ちが伝わるカーミングシグナル

犬は言葉を発しませんが、会話は可能なんです! 犬同士の言語である「カーミングシグナル」を覚えて、愛犬とのコミュニケーションを今よりもっと楽しみましょう♪