全てのマンチカンが短足ではない!?

マンチカンのルーツである短足猫は、1944年にイギリスで発見されて報告されました。

その後、広がりを見せるきっかとなったのは1983年にアメリカのルイジアナ州で発見されたダックスフンドのような短足のメス猫といわれています。「マンチカン」の名称は、英語で「小さい人・子供」を意味する“マンチキン”から。

「マンチカン=短足」というイメージを抱かれる人は少なくないと思いますが、マンチカンには足長の個体が存在します。

短足マンチカンの割合

実は、マンチカンの中で短足である個体は全体の約2~3割と言われています。1983年にアメリカで発見されたメス猫は妊娠していて、産まれた子猫たちの半分が短足でした。

短足種は突然変異と言われ、その後は遺伝子の疾患を防ぐべく異種交配が行われました。毛色の多彩さや、短毛種・長毛種といったさまざまな種類のマンチカンがいるのは、その影響と言えます。

ちなみに、マンチカンの寿命は12~15年程度。性格や寿命は、足の長さと無関係です。

温厚な性格のマンチカン!先住猫とも仲良しに

マンチカンの性格は、まさに温厚の一言。初めて猫を飼う人や、すでに先住猫がいる場合、一人暮らしや子どもがいる家庭などさまざまな状態に適応してくれます。猫の中でも聞き分けがよく、賢い点も人気の理由です。

ちなみにオスのマンチカンのほうが、メスに比べて社交的で甘えん坊。少し寂しがり屋の面もあり、あまり構ってもらえないとストレスを貯めてしまうことも。
一方で、メスは比較的クールな性格の傾向にあるようです。自立心が高く、留守番なども苦にならないことが多いので、一人暮らしの人にはうってつけと言えるでしょう。

怖がりな一面も

穏やかな性格を持つマンチカンですが、怖がりな一面もあります。しつけを行う際には、大声で怒鳴ったり叩いたりすることはNGです。

一度不信感を抱いたマンチカンは、二度と懐いてくれなくなる可能性もあります。しつけを行う際には、根気強く丁寧に優しく接しましょう。

マンチカンの飼う際に大切なポイント

マンチカンを飼う際に、もっとも大切なポイントは運動できるスペースを確保してあげることです。短い足でも足は速く、活発に動き回ります。

成猫になっても約10cm程度という短い足で走り回る姿は、「猫のスポーツカー」と呼ばれることも。元気いっぱいに駆け回るので、キャットタワーは必須のアイテムです。

もちろん、ジャンプしたり飛び回ったりもします。ですが、足が短いのでタワーは低めにしてあげることがポイントですね。

猫と一緒の時間をのんびりすごしたいという方よりも、一緒にたくさん遊びたい。マンチカンが元気に走り回る姿を眺めたいという人に特におすすめの猫です。

マンチカンを飼うなら……気をつけたい病気

短足マンチカンの場合「椎間板ヘルニア」にかかる可能性が高いといわれています。

骨と骨の間にある椎間板が、飛び出すことで発生する強い痛みが特徴です。足腰に負担のかからない屋内環境を準備するなど、ヘルニアを予防する対策が必要です。

肥満になると……

肥満によって足腰にかかる負担が増えるため、椎間板ヘルニアを発症する確率が上がります。マンチカンが歩きにくそうな様子を見せた場合、すぐに動物病院に連れて行きましょう。

まとめ

短足で走り回るマンチカンは、一見落ち着きがない猫のように思われがちですが、性格はとても温厚です。さまざまな家庭の環境や多頭飼いにも順応し、飼いやすい万能猫と言えます。

人間が好きで遊ぶことが大好きな性格のため、猫と一緒に遊びたいという人には特におすすめの種類と言えますね。
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