【賢く気高い猫ちゃん】ロシアンブルーのしつけのポイント

キリッとした顔立ちのロシアンブルー。性格はほかの猫と比べるとおとなしく、やや神経質な面があります。そのため、賑やかな場所や幼い子どもが苦手です。

その一方で、飼い主さんの行動や言葉から、多くのことを学ぼうとする頭のいい面を持っています。また、子猫のころからきちんとしつけができていれば、一匹での留守番も問題なくできるので、日中家を空けることが多い飼い主さんにとってもおすすめの猫です。

ロシアンブルーは賢いので、しつけに苦労することはさほどありませんが、トイレや爪とぎの場所は最初にしっかりと教える必要があります。場所をしっかり覚えさせるためには、排泄や爪とぎするタイミングを見逃さないことが大切です。まずはロシアンブルーの行動を観察することから始めましょう。

・ソワソワして落ち着かない
・床の匂いを嗅ぐ
・家中を駆け回る
など落ち着きがなくなったらトイレのサインであることが多いです。そっと猫を持ち上げてトイレの場所に連れて行ってあげましょう。

・寝起き
・リラックスしている時（食後など）
・遊ぶ前、遊んでいる時
爪とぎは猫の本能なので止めることはできません。爪とぎにはマーキング、爪のお手入れ、ストレス解消などさまざまな意味があります。
事前に爪とぎ専用の爪とぎ器を準備しておきましょう。爪とぎを始める素振りを見せたら、爪とぎ器の場所に連れていき、実際に猫の両手を持って爪を爪とぎ器に当てます。そして、爪とぎの真似ごとをさせて「ここは爪とぎをしてもいい場所なんだ」と認識させるのです。覚えるまで何回か繰り返しましょう。爪とぎ器にまたたびを振りかけるのも効果的です。
また、爪が伸びすぎていると、お手入れするために爪をとぐこともあるので爪をチェックすることを忘れずに。

ロシアンブルーなら1、2回繰り返せば場所を理解してくれるはずです。もし、1～2回でできなくとも、怒ったりせず猫のペースに合わせて何度か繰り返しましょう。

しつけがしやすいロシアンブルーですが、飼い主さんを遊び仲間と見なしている場合、なかなか噛み癖が直らないことがあります。

ロシアンブルーはプライドが高いので、王様・女王様気質とたとえられることもあります。そんなロシアンブルーに怒鳴っても逆効果。大声で威嚇するのではなく、「ダメ」「痛い」と毅然とした態度で伝えます。叱ったあと飼い主さんがその場を立ち去るのも効果的です。
雰囲気の変化を、しっかりと伝えることが大切です。

ロシアンブルーは敏感なので、その変化に気付けるはずです。「噛むと飼い主さんに遊んでもらえなくなる」と学んでもらうことで、噛み癖を減らしていきます。

トイレや爪とぎの場所もしっかり覚え、噛み癖も落ち着いたと安心していたら、なぜかまた噛み癖が再発……。こんな時はしつけがうまくいかなかったと落ち込むかもしれません。
しかし、それはしつけの失敗ではなく、ロシアンブルーからのSOSかもしれませんよ。一度立ち止まって考えてみましょう。

猫はストレスから攻撃的になることがあります。特にロシアンブルーは神経質で内向的な性格。再び噛み癖が始まった場合は、環境に変化がなかったかをチェックしましょう。
たとえば、これまで静かに暮らしていたのに赤ちゃんが生まれて賑やかな環境に変わった、来客が増えて部屋が騒がしくなった……など変化があった場合は要注意です。ロシアンブルーは賑やかな場所が苦手なので、できる限り静かなスペースで生活できるよう気を配ってあげましょう。

賢いロシアンブルーは、子猫の頃から丁寧にしつけをすれば、とても飼いやすい猫となります。その反面、プライドも高いので、しつけの際は毅然とした態度で臨みましょう。また、猫が落ち着いてくらせるよう、できるだけ穏やかに過ごせる環境をつくってあげてくださいね。