レッドだけじゃない！ 定番から珍しい色まで、トイプードルの毛色と性格の傾向

現在、ジャパンケンネルクラブ（JKC）が認めているトイプードルは毛色は、下記の11種類です。

・レッド
・ホワイト
・ブラック
・レッド
・アプリコット
・クリーム
・シルバー
・ブルー
・グレー
・カフェオレ
・シルバー・ベージュ

このなかで基準となる毛色はレッド、ホワイト、ブラックで、その3色がもとになり、アプリコット、シルバーなどの中間色のトイプードルが作出されました。

犬には標準（スタンダード）というものが決められています。これは近親交配や不適切な繁殖が繰り返されることを防ぐためです。
トイプードルは単色（ソリッドカラー）が基本で、2色以上やブリンドル（虎柄）は規格外という扱いになります。

まれに「ミスカラー」として複数の色が混じったトイプードルが販売されていることがあります。これらはスタンダードではないのでドッグショーには出られませんが、家庭で飼うぶんにはなにも問題はありません。しかし、毛色は正式ではないため、繁殖は避けるべきとされています。

トイプードルの性格は毛色によってある程度の傾向がみられますが、人の血液型と同じように科学的根拠はありません。選ぶときの目安と考えてください。

赤みを帯びたブラウンの毛で、テディベアカットが最も似合うとされる毛色です。トイプードルと言われたらレッドを真っ先に思い浮かべる人も多いでしょう。散歩しているトイプードルでもレッドは多く見かけます。

今や定番色のレッドですが、実は比較的歴史の浅いカラーのため、色素が安定していません。年をとるにつれ、毛色が薄くなる傾向があります。

活発で運動大好き、陽気で社交的という「飼いやすいトイプードル」を代表するような性格です。

落ち着きのある茶色で、もともとブラックから派生した中間色。こちらもテディベアカットがよく似合います。成長していくと色が薄くなり、老齢期にはカフェオレのような色になることもあるようです。

このような色の変化は「退色」と呼ばれる、トイプードルでよく見られる自然な現象で。、病気ではありませんので、色の変化として楽しみましょう。

性格はマイペース、自己判断で行動する、意志が強いといわれています。

目も鼻も唇もすべて真っ黒なブラックは、昔からある基本色です。混色がなく特別深い黒色は「ジェットブラック」と呼ばれ、希少とされています。年を重ねていくと色が淡くなることがありますが、ブリーダーの間では退色しない濃いブラックが優良とされています。

ほかの毛色に比べて毛量が多く、毛質は硬め。骨格もしっかりしています。

利口でしつけやすく快活で、とても飼いやすい性格です。

ホワイトは気品溢れるトイプードルの代表的なカラー。クリッピングやカラーリングがよく映えます。
毛量はブラック系に比べ少ない傾向があるようです。

目・鼻・唇は黒色。血統が安定しているので成長しても毛色はほとんど変わりません。かわいらしさよりも高貴な姿を希望する方はホワイトがおすすめです。

性格は甘えん坊で、飼い主の膝の上が大好き。レッドなどに比べると慎重で、よく考えてから行動するといわれています。

アプリコットはプードルの原産国フランスで高い人気を誇り、国内でも人気が上昇しています。レッドに近いオレンジ色で、毛の表面より根元の色が濃い方が理想的とされているようです。このアプリコットもレッド同様、新しいカラーのため安定していません。これより淡い色になると「クリーム」に分類されます。

個体差がありますが、神経質で怖がり、吠えることがあるなど、ちょっとシャイな犬が多いようです。

生まれたときはブラックに見えますが、1年ほどできれいなシルバーになります。シルバー、シルバーグレー、シルバーベージュなどがありますが、最終的にどの色に落ち着くかは分かりません。珍しく、個性的なトイプードルを求める方におすすめです。

シルバーは、神経質で独立心が強いタイプと、温厚で甘えん坊なタイプに分かれるといわれています。

レッドやブラックなどの基本カラーは、トイプードルらしい友好的な性格が強く出ている傾向にあります。一方、中間色のアプリコットやシルバーといった色は、少しシャイな傾向が見られるようです。科学的根拠はありませんが、トイプードルを選ぶときの目安にしてみてください。