相談内容:マルチーズ女の子8歳ヘルニア疑いで内服治療始まりましたが改善が感じられず経過が心配
飼い主からの相談
今年の元旦から動きが鈍く、寝ている時間が多くなり元気がないと感じました。正月三が日かけて日に日に様子が悪くなり、いつも室内を歩きまわったり、食欲旺盛な子がベッドから動かず、動いた時はよろめき、特に後ろ足がしっかり支えられない、何とか歩けるけれど千鳥足のような歩き方、排便の姿勢を踏ん張れない、そっと抱き上げると苦しそうな声をだすような症状が出始めました。(救急受診を考えたものの以前によくこちらの話も聞かず、全身麻酔の侵襲的検査を勧められた経験があり躊躇してしまいました)1月4日朝一にかかりつけ受診し全身の触診、関節の動き反射、鑑別で血液検査、単純レントゲン検査をしていただいたところ、全般の症状からまずはヘルニアが疑われますということでした。ただヘルニアであってもどの部位で起こっているのか、もしくはヘルニア以外の難しい病気、その確定診断はMRIや造影CTが必要だということでした。単純レントゲンでは胸腰部の背骨のあたりの間隔が他よりも狭くなっている様子が見られるがレントゲンでは全く診断がつかないということ。その日はステロイド注射をして帰宅、翌日より消炎鎮痛に夜ガリプラント+ビタミン剤、朝ビタミン剤のみの処方で内服を開始しました。受診当日と翌日は表情に明るさが感じられ食欲もあった様子で一瞬安心したものの、その後、4日間内服を続けても改善なく元気消失、寒い程の室内なのにパンティング、身の置きどころが無くどの姿勢でも苦しそう、夜も眠れない程、食欲もなく、常に怯えるように震える状態が続きました。排便姿勢や何とか歩く姿は、内服開始後若干マシになったように感じたものの、心配過ぎる様子が続きました。先生に相談したところ、今の薬では痛みが引いていない、痛さからそういう症状になっていると思います、薬が効いてないのかもしれない、副作用がとても怖いですが、まずは痛みを抑えることを最優先にステロイド内服をはじめることに決心しました。もしステロイドも効果が無ければお手上げです。と言われました。今日からステロイドを飲ませはじめましたが、ステロイドが効く可能性はどの程度あるでしょうか?もしステロイドが効かなければなければ、もう、内服での治療は全く無理と言うことでしょうか?うちの子のような症状で、ヘルニアではない何か重大な病気だとすればどのような疾患が考えられるでしょうか?今後の経過も含めて心配でなりません。(併用しているサプリメント;アンチノール、ニューロコンプレックス、DHCきびきびプレミアム)。何卒よろしくお願い申し上げます。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
お薬で改善が無くとても心配な状態ですね。
文章だけでの経過ではありますが、確かに椎間板ヘルニアらしい経過かつ治療への反応だと思います。
血液検査のお写真を添付して頂けたらよりアドバイスしやすかったかもしれません。
概ねどこのかかりつけの病院様で行える範疇の検査では、椎間板ヘルニアをはじめとした脳神経の病気かもしれない、というところまでしか絞れません。
本当に椎間板ヘルニアなのか、それとも脳炎や脳腫瘍(マルチーズは時折脳炎があります)なのか、正確な鑑別を行うにはMRI検査が必要です。
椎間板ヘルニアであっても、ステロイドで症状が緩和されてしまえば、MRIや手術の検討を急ぐ必要はないと思われます。
概ねの子がステロイドで症状が改善する印象ですが、やはりステロイドが効かないとなると正確な診断と、椎間板ヘルニアであれば手術による治療を考慮する必要があると思います。
ご参考になれば幸いです。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

追加のご質問ありがとうございます。
ステロイドによる治療は、仰る通り痛みに対する治療であり、根本的な治療ではありません。
根本的な治療は基本的に手術となります。
変性した椎間板物質が自然と吸収されるかは、現時点では正確な情報はないと思います。
安静にすることとステロイドのみで完治する、ということはあまり期待しない方がいいでしょう。
もちろん、ステロイドが効く=椎間板ヘルニア、という診断にはなりません。
脳炎や脳腫瘍でも、ステロイドで一時的に症状が緩和されることもあります。
症状の改善がイマイチな場合は、いずれにせよ精査を行うことを推奨します。
ご参考になれば幸いです。
相談内容:腰の痛みによる排泄方法について
飼い主からの相談
3日前ほどから腰を痛がっており、病院に連れていきました。腰の骨が7本のところ8本ありそれが原因で痛みが出ていると診断され、鎮痛剤をもらいました。毎日お昼頃に飲ませています。夜のおしっこをさせるために散歩や立たせようとしても痛がって鳴いて噛まれます。
おしっこはどうしたらよいのでしょうか。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
とても心配な状況ですね。
恐らく、痛み止めが徐々に効いてくれれば痛みが取れて自力で排泄できるかと思いますが、それまではオムツを使ってみては如何でしょうか?
オムツが嫌であれば、長めのタオルを下腹部に通して介助したり、後ろ足の歩行補助ハーネスを使ったりするのもいいでしょう。
オムツの装着も噛まれる可能性があるので、装着前にエリザベスカラーなので事前に対策をした上で装着しましょう。
ご参考になれば幸いです。
相談内容:椎間板ヘルニアの疑いから貧血状態です
飼い主からの相談
はじめまして。
アドバイスを頂きたいと思いまして質問させていただきました。チワワとシーズーのミックス犬9歳です。
5/24 散歩時に後ろ足が立たなくなる
5/25 様子見していたが散歩に行きたがらないのでかかりつけ医を受診、レントゲンにて胸椎椎間板ヘルニアと診断
5/26・27 続けて受診してくれということで受診、鎮静剤の注射など。食欲不振で食べられないが薬を処方してもらう
5/28 食欲は出てきたので薬は飲めるように。一時的に調子が良さそうだが、夜鳴きがすごい
5/30 毎日の夜鳴きと尿もれ。前足にも力が入らなくなり、寝たきりの垂れ流し状態。良くなるどころか悪化しているようなので、脊髄軟化症も疑い、外科手術をしている病院を探す
5/31 外科手術の実績のある病院を受診。本当にヘルニアか?ということと、手術しても意味がないかもという見立てだったが、6/3に手術の予定を入れ、夜鳴きと尿もれが酷いのでこの日から入院。
6/3 手術前に血液検査を行ったところ、肝臓の数値が悪いので手術は一旦できないということに。様子を見に行くと、元気はあり食欲もあった。前足も動いていて、家にいる時より調子が良さそう。
6/9 先生より貧血の連絡をもらう。椎間板ヘルニアにより自力排尿ができないことで膀胱炎を起こし、血尿が出てHCTの数値が29%まで下がったということで、厳しい状況とのこと。食欲減退し、元気がない様子で心配になる。
6/14 様子を見に行くと、少し元気を取り戻していた。食欲減退は変わらずだが6/12の数値は37%になり、安定もしてきたのでこの日の夕方の検査により一時退院も検討してもいいとのことだったが、検査結果ではまた下がってしまった。
6/16 この日も様子を見に行ったが、元気そうだった。数値はまた安定してきた。
6/18 電話で検査の状況を伺うと、また20%台に下がってしまったとのこと。ただ肝臓の数値は安定してきており、食欲も出てきたとのこと。
現在も入院中。
現在の病院ではよく治療していただいておりますが、貧血の原因が不明とのこと。
受傷してから1ヶ月近くになり、また入院も長引いているので原因究明できればと思い、ご相談させていただきました。よろしくお願いいたします。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんばんは。
とても心配な状況ですね。
さて、現在は椎間板ヘルニアと膀胱炎、貧血の治療を行っているということでお間違いなかったでしょうか?
かなり経過が長く、把握しきれていない状況でのご回答であることをご了承下さいませ。
まず、椎間板ヘルニアなのか?というセカンドオピニオンの先生の言う通り、わたくしも本当に椎間板ヘルニアなのか疑問です。
そこは、手術前にしっかりCTやMRIで確実な診断をしてから手術を行うことを推奨します。
また、膀胱炎からの出血での貧血とのことですが、わたくし自身診察を行う中で、貧血を起こすほどの膀胱炎は見たことがありません。
本当に貧血の原因は膀胱炎でしょうか?
それであれば、膀胱炎が治まれば貧血も治るはずですが、貧血を繰り返しているのも謎です。
貧血に関しても、血液塗抹から始まり、血液凝固系の検査、ベクター介在性疾患(バベシアなど)の遺伝子検査、必要に応じクームス試験など、再生性貧血の鑑別を行った上で、本当に膀胱からの出血のみが原因なのか見極めた方がいいように思いました。
既に検査がお済みでしたら申し訳ございません。
ご参考になれば幸いです。
相談内容:薬の副作用について-リブレラ-
飼い主からの相談
17歳のシニア犬で、先日『変形性脊椎症』と
診断されました。最近、認可された良い薬
(注射:リブレラ)があるから試してみる?
という事だったので打ってもらいました。
効果が出るまで1週間程かかると
聞いていたので気長に待ち、約1週間後。
確かに元気になったように感じますが、
気になるのは副作用です。
従来の薬とは違い、副作用が出にくいそうですが、
リブレラの効果が出始めた辺りから
下痢をしやすくなりました。
薬ですから、何かしら副作用があるのは
仕方ないと思います。
副作用が出にくいとはいえ、
リブレラにはどのような副作用が
あるのでしょうか?教えて下さい。
※また本犬は『変形性脊椎症』の他にも
慢性腎臓病(心臓)含む【リズミナール】
・甲状腺ホルモン低下症【チロタブ】のため
毎日それぞれ薬を飲んでいます。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
リブレラは、最近発売され、日本国内外問わず多く使われている抗体薬です。
抗体薬なので、薬の相互作用や、顕著な副作用の心配がほぼゼロと言っていい、とても使いやすいお薬です。
今回の下痢をしやすくなった、という事象に関しては、個人的にはリブレラの副作用とは思えず、ただ単にタイミングの問題と思いました。
実際に自分で診察を行う中で、この季節の変わり目はお腹を壊す子が多く、もしくは慢性腎臓病の悪化など、何か他に下痢になる要素があるのではないでしょうか?
ご参考になれば幸いです。
相談内容:椎間板ヘルニアと関節炎の違いを教えて下さい
飼い主からの相談
19日の夕方に元気がなくて、
少しずつ歩いたり尻尾降ったり吠えたりしているので22日の今は飛び上がる事をしないだけで他は食欲も排泄も吠えも廊下を歩く時も
問題ありません。
19日の夜に私の膝の上にのって、
ガタガタと震えていましたが、それ以来震えることもないですし、
天気のせいで散歩も行けないので家でトイレに行ったり、母親が台所に行くと台所にベッドを置いてるのでそこで休んだり。
居間にいる時はコタツの中に入って顔だけだしてのんびりしています。
椎間板ヘルニアか関節炎だとは思うのですが、
何か違いが判る方法はありますか?
昨年11月には大興奮して、ソファの乗り降りを何十回と繰り返したせいで、翌日から1週間くらいコタツの中に潜ったまま、元気がありませんでした。
その時も食欲も排泄も問題はありませんでした。
ただ抱っこをする機会があって、キャン!と泣いたことが3回くらいあります。
今回はずっと家にいるので抱っこをする機会が昨日の母親のベッドに一緒に寝るときに抱っこしたくらいでその時は抱き方を変えてだいたので鳴くことはありませんでした。
その時は1週間の間にだんだん良くなって、そのあとは19日まで好き放題に散歩にも行くし、水飲みたいとき、おやつを食べたいときは前足をテーブルの上にのせてしばらくいました。
廊下の中も猛ダッシュだ走り回ったりしていました。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
確かに、整形外科的なトラブルを思わせる経過ですね。
さて、椎間板ヘルニアと関節炎の違いですが、
椎間板ヘルニアは、椎骨と椎骨の間に存在する椎間板が、椎骨の間から主に背中側に飛び出てしまい、神経(脊髄)を圧迫する疾患です。
人間でいうとぎっくり腰に例えられることが多いです。
関節炎は、各関節(肘、膝など)の中で、何かしらの原因で炎症が起きる疾患です。
代表的なものに、感染性、免疫介在性(関節リウマチなど)、加齢、関節疾患(股関節形成不全、膝蓋骨脱臼、前十字靭帯断裂など)などが挙げられます。
ご様子としては「椎間板ヘルニア」寄りの症状かなと思いました。
一度ご受診頂くことを推奨します。
ご参考になれば幸いです。
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