「家にペットがいますカード」ってなに?

飼い主が何らかの事情で帰れなくなってしまったとき、家にいるペットはどうなりますか? ほかに家族がいれば問題ないでしょうが、一人暮らしの方はどうなるでしょう。
愛犬や愛猫をお留守番させて、家族全員で出かけた先で事故や災害に遭ったら? 誰かに頼んでおくとして、その人にどうやって連絡を取りますか?

エマージェンシーカードとは、住所や名前などの基本情報や持病やアレルギーなどの医療情報、緊急連絡先などを記載したカードです。
常に携帯しておけば、トラブルに遭って意思表示が難しい場合に役立ちます。臓器提供の意思表示カードが有名ですね。

自転車や釣りなど、免許証のような身分証明書を所持しておく必要がなく、かつそれなりに危険が伴うスポーツや趣味などを行う人が持っているようです。

「家にペットがいますカード」は、そういったエマージェンシーカードのペット版。万が一、飼い主が出先で急病や事故、災害などに巻き込まれた際、家にペットがいることが知られていなければ、エサにありつけずにペットが餓死してしまう危険性があります。
ペットの存在がわかってもらえたとしても、適切にお世話してもらえないとストレスから体調を崩すことや、持病のある子なら命にかかわることも……

ペットライフ編集部でもフォーマット作りました!

ペット用のエマージェンシーカードは、2016年の@きなこ舎さんのつぶやきから話題になりました。それまでもペット用のエマージェンシーカードはありましたが、あまり広く知られてはいなかったようです。

9月1日は防災の日。3月、6月、12月の1日は防災用品点検の日。こういった機会に、グッズの点検とあわせてペットの防災対策に、「家にペットがいますカード」を作ってみませんか? パソコンとプリンタがあれば、誰でも簡単に作成することができます。

ダウンロードは無料。ご自身で編集してペットの画像を取り込んでから印刷するか、印刷してから写真を貼りつけて必要事項を書き込んでください。サイズはA4です。

線に沿って切り取り、4つ折りにすれば出来上がり。ペットの写真や名前が入った面が前面になるように折りましょう。財布やカードケースなど、常に携帯するものに入れておいてください。

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実際に「家にペットがいますカード」に書き込もう

①写真
ペットの写真を貼ります。多頭飼いの場合は1匹につき1枚カードを作成しましょう。

②ペットの名前・生年月日
ペットの名前や愛称を記しましょう。世話をするときは年齢も重要なので、生年月日もわかる範囲で。

③緊急連絡先
緊急連絡先の相手の名前や続柄、電話番号を書きます。連絡の取りやすい番号がいいですね。
2名分のスペースがありますが、同居の家族だけでなく別居の相手も載せましょう。事前に記載していいか了承をもらっておいてください。

④かかりつけ病院
ペットの医療情報がわかるように、かかりつけ病院の連絡先を記載します。

⑤鑑札番号またはマイクロチップNo.
犬の場合は鑑札番号、それ以外の動物はあれば、マイクロチップ番号を記載しましょう。

⑥ペット保険の有無
加入していればペット保険の有無と情報を記載してください。

⑦ごはん
ペットの食事について記載します。回数や量、アレルギーの有無など、注意してほしいことを書きましょう。

⑧トイレ
「この猫砂でないと排泄を我慢してしまう」「外でないと排泄しない」など、ペットのトイレの世話について書いておきます。

⑨ケージ、フード等の場所
フードの買い置きの場所や、移動する際のケージやキャリーの場所などを示しておくと、世話する人が助かります。

⑩特にお願いしたいこと
その他にペットの世話で頼みたいことがあれば記載しましょう。それ以上に伝えたいことがある場合は余白や裏側に書き込んでください。

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まとめ

おとなしくケージに入る、飼い主の指示でクールダウンするといったしつけをはじめ、ペット用の食事やトイレの始末といった事故や災害などへの備えは常にしておく必要があります。
そういった準備の一環として、「家にペットがいますカード」を持ち歩いてみませんか?

何事も起きないのが一番ですが、不測の事態のために準備をしておくことが、愛するペットを守ることにつながるのです。

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参考文献 きなこ舎 https://kinakosha.wixsite.com/kinakosha/download

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『みんなのペットライフ』編集部スタッフが、わんちゃん・ねこちゃんの飼い方、しつけのアドバイスなど、毎日のペットライフに役立つ知識や情報をお届けします。