柴犬の歴史と特徴は?

日本原産の土着犬として知られる柴犬。縄文時代にはその先祖が、すでに私たち人間とともに暮らしていたと言われています。

戦争や外来種の輸入などで、一時は絶滅の危機に瀕したこともありましたが、1936年に天然記念物に指定されて以降、順調にその数を増やし、今や日本だけでなく世界各地で愛される人気犬種に。素朴で愛らしい外見や、主人への愛情の深さで、多くの人を魅了し続けています。

柴犬の名前の由来

柴が枯れたような毛色をしているからとも、「柴」という漢字が「小さな雑木」という意味を持つことから由来したとも言われ、諸説があります。

見た目の特徴

小型ですが、骨格はしっかりしています。クルっと巻いたしっぽや凛々しく立った耳がチャームポイント。
体毛は比較的短く、外側に硬い直毛、内側に柔らかな毛が生えたいわゆる「ダブルコート」と呼ばれる二層の構造になっています。

一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)によると、柴犬の体高(犬を横から見たときの、地面から背中までの高さ)は、オスだと39.5cm、メスだと少し小さく36.5cm程度。個体によっては大きい子もいますが、小型犬として登録されています。

柴犬の主な毛色は3種類

柴犬の主な毛色は
・赤毛
・黒毛
・胡麻毛(胡麻・赤胡麻・白胡麻)
です。このほか、少数ではありますが、白毛の柴犬も存在しています。

定番の色は赤毛(実際は茶色)です。柴犬の8割を占めると言われています。柴犬と言えばこの色を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
また、胡麻毛とは、赤・黒・白の3色が全体にほどよく混ざっている毛色です。そのなかでも、赤の割合が多いものが赤胡麻毛、黒が多いものが黒胡麻毛と呼ばれています。

柴犬はどんな性格?

長く人間と暮らしてきたこともあり、主人に忠実で、純朴な性格の持ち主です。また、昔から番犬や狩猟犬として重宝されるほどの勇敢さや利口さ、忍耐強さも兼ね備えています。

同時に柴犬は頑固で神経質な面も持ち合わせています。主人以外にはなつきにくく、初対面の人に対してすぐにしっぽを振って近寄っていくようなタイプの犬ではありません。特にメスはオスよりも警戒心が強いと言われているので、番犬として飼うならメスのほうが向いているかもしれませんね。

ただ、性別を問わず柴犬はリーダーに忠実なので、一度主人として認めた人には生涯忠誠心を貫きます。しっかりしつけを行い、主従関係を結ぶことができれば、かけがえのないパートナーになってくれるはずです。

柴犬は飼いやすい?しつけのポイントは?

主人に対して従順で情け深い柴犬。きちんと主従関係を結ぶことができれば飼いやすい犬種です。
「主従関係を結ぶ」と聞くと難しそうに感じますが、しつけをしっかり行い、よい関係を築くことが、飼いやすい犬に育てるポイントです。

特に大切なことは、社会化期のしつけ。社会化期とは生後1~3ヶ月ごろを指します。この時期は、社会に適応するために多くのことを学び吸収していく大切な時期。家の中で生活音に慣らすことはもちろん、散歩に出かけてさまざまな人や犬、車の音などに触れさせ、たくさん社会経験を積ませましょう。犬はさまざまな刺激を受けることで、生きていくために必要なルールを覚えていきます。

柴犬は特に警戒心が強い犬なので、生活圏に慣らしてストレスを緩和させることが大事です。積極的に経験を積ませましょう。

運動大好き! 毎日散歩しよう

古くから野山を駆け巡ってきた柴犬は運動量が豊富です。日常的に運動させないとストレスを溜めて、吠えやすくなることも。毎日1時間以上の散歩を心がけ、運動不足にならないように気をつけましょう。

被毛のお手入れについて

柴犬の毛は上毛と下毛のあるダブルコート。ダブルコートの犬は年に2回(目安:春・秋)換毛期があり、下毛が季節(夏・冬)に対応した毛に生え変わります。この時期はごっそりと毛が抜けるので、毎日のブラッシングがおすすめです。

換毛期以外の普段のお手入れは、短毛なので比較的簡単です。週1~2回を目安にお手入れしてあげましょう。

寿命やかかりやすい病気とは?

柴犬の平均的な寿命は12~15歳。古くから日本で暮らしてきたので日本の気候にもよく対応しており、病気のトラブルもさほどありません。

ただ、アレルギー性の皮膚炎など皮膚疾患にかかりやすいので注意しましょう。定期的なお手入れ(ブラッシング、シャンプーなど)で汚れやアレルギーのもとになるノミやダニを取り除いてあげることが予防の第一歩になります。

まとめ

はるか昔から、狩猟犬や番犬として日本人に愛されてきた柴犬。主人に忠実かつ勇敢な性格なので、社会性をしっかり身につけることができれば最高のパートナーになってくれる犬種です。毎日の散歩やお手入れを欠かさず、柴犬が健やかに暮らせるようお世話をしてあげてくださいね。
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