超小型犬のティーカッププードルを健康に育てよう！ 小さな体を守るポイント

さまざまなサイズが存在するプードル種の中でもいちばん小さなサイズのティーカッププードル。まだ公認されたサイズではなく、正式には「小さめのトイプードル」ということになります。成犬になっても体重は2kg程度、体高は23cm以下と、まさにティーカップに入りそうなほど小さな体が特徴です。

相対的に食事量も少なめですが、骨が細く弱いため、健康維持のためには栄養たっぷりの食事を与える必要があります。特に、健康な骨をつくる「カルシウム」や、体の基礎となり免疫を高める「タンパク質」は必須な栄養素です。

また、子犬は体内の糖分が不足して「低血糖」を起こしてしまうことがあるため、特に食事の栄養は重要です。サイズに対して運動量が多いことや、内臓が未発達で消化不良を起こしやすいことなどが原因で、場合によっては死に至ることも。小型犬の子犬が特に気をつけるべき症状で、ティーカッププードルも当てはまります。

ティーカッププードルはトイプードルの一種なので、トイプードル適したバランスのフードを選び、子犬のうちは空腹の時間を作らないように食事を3～5回に分けて与えましょう。

ティーカッププードルの原型でもある「プードル」は、古くは猟犬として鴨を狩っていました。そのため、運動神経がよく、狩猟に適したしなやかな筋肉を持っています。その血を引くティーカッププードルももれなく運動が大好きでよく動きたがります。しかし、愛玩犬として小型化された犬なので、激しい運動をさせると体に負担がかかる場合もあります。

特別な運動は必要ありませんが、毎日の散歩は欠かさないでください。外に出かけることでティーカッププードルの旺盛な好奇心も満たせるので、運動とリフレッシュを兼ねた理想的な時間にすることができます。

・一日に必要な運動量の目安
20～30分程度×2回

子犬のうちは、軽めに1回10～20分程度からはじめ、犬の様子を見ながら時間を増やしてみるといいでしょう。

ティーカッププードルはもともと脱臼や骨の形成異常を起こす傾向のある犬種で、膝蓋骨脱臼などにかかる可能性が高い犬種です。他、遺伝的に白内障にかかりやすく、若い年齢でも発症することがあるので、日頃から様子を観察しておきましょう。

後ろ足の膝のお皿が外れてしまう病気「膝蓋骨脱臼」という病気にも気を付けておきましょう。
膝蓋骨脱臼は小型犬に多い脱臼の病気ですが、超小型サイズのティーカッププードルは際立って骨格が小さく骨も細いので、脱臼する可能性が高い犬種なのです。怪我のリスクを減らすためにも、家の中ではすべらないカーペットなどを敷いておくと良いでしょう。

目の水晶体が白濁する病気で、2歳までに発症した場合は弱年性白内障、2～6歳で発症した場合は青年性白内障と呼ばれます。成犬期までに発症する場合は、遺伝的ま要因が多いようです。

症状としては、目が白く濁るのはもちろん、見えづらくなるので障害物にぶつかりやすくなります。気になったらすみやかに病院に相談しましょう。

小さな体のティーカッププードルの健康管理には、丈夫な体をつくる栄養豊富な食事を与えるのはもちろんのこと、適度な運動、ケガのリスクを減らすために生活環境に気を配ることが大切です。また、愛犬の小さな変化に気づくためには日頃からのコミュニケーションも必須。
たっぷりの愛情を注いでワンちゃんを守ってあげてくださいね。