小型犬のタイニープードルは多頭飼いのハードルが低い

タイニープードルはトイプードルの一種。サイズはトイプードルより少し小さく、23cm前後(成犬時)の超小型犬です。集合住宅でも飼いやすいうえ、性格も明るくフレンドリーなのでペットとして最適です。その愛らしさに魅了され、飼っているうちに「もう1匹飼いたい」「タイニープードル囲まれて暮らしたい!」と思う人も少なくないのだとか。

タイニープードルは多頭飼いしやすい?
一般的に、犬が大きければ大きいほど広い飼育スペースが必要になり、飼育費用も高額になります。その点でタイニープードルは他の犬より多頭飼いのハードルが低い犬とも言えます。一緒に暮らす犬同士の性格が合えば、いい遊び相手となり、お互い充実した毎日を過ごせるでしょう。

どんな子を迎えたら仲良くなれる? 先住犬の性格をチェックして

多頭飼いの成功は先住犬がカギになります。先住犬に心のゆとりがあれば、新しい犬の存在を受け入れられるのでお互い仲よく暮らせるようになりますが、未熟な場合はうまくいかないことも……

多頭飼いに向く先住犬
・元気で明るい
・フレンドリー
・おっとり、のんびりしている
・しつけが行き届いている

多頭飼いに不向きの先住犬
・甘えんぼう
・攻撃的
・臆病
・しつけができていない

未熟な場合、新しい犬にケンカを仕かけたり、相手への警戒心からストレスを抱えて体調不良になることもあります。先住犬がある程度成熟した状態に育つまで、多頭飼いは先送りにしたほうがいいでしょう。

オスとメスを飼うなら去勢・避妊手術を考えよう

多頭飼いにおいて、オスとメスの組み合わせは最も相性がいいと言われています。ただし、望まない子犬が産まれる可能性が高いため、繁殖が目的ではない限り、去勢・避妊手術をおすすめします。

最も相性に不安があるのはオス同士の組み合わせ。特に年齢が近いとケンカしやすいので注意が必要です。メス同士なら、オスほど争うようなことはありません。ただし、お互い競争心を抱くこともあるかもしれないので、飼い主さんがリーダーになってしつけていきましょう。

初顔合わせは慎重に! ケージ越しに会わせよう

気になるのは「初顔合わせはどうしたらいいか?」ですよね。
タイニープードルがいくらフレンドリーな犬だからといって、いきなり合わせるのはトラブルの元。先住犬にとって新しい犬が自分のテリトリーに入ってきた侵入者に映る可能性があるからです。

まずはケージ越しに会わせます。しばらく様子を見て、ケンカしたり警戒する様子がなければ、ケージから出してお互い挨拶させてみましょう。

犬同士の挨拶は匂いを嗅ぎ合う

犬流の挨拶は「お尻の臭いを嗅ぐこと」です。新しい犬のお尻を先住犬にの鼻先に向けて、匂いを嗅がせてください。次に、同じように先住犬のおしりの匂いを新しい犬に嗅がせます。

挨拶が終わった後、お互い落ち着いている様子なら一緒に遊ばせてみましょう。ケンカしないとは限らないので、飼い主さんはくれぐれも犬たちから目を離さないようにしてください。

もし、犬同士が興奮している場合は一度離して、落ち着きを取り戻すまでお互いを近づけないようにします。一日で仲よくなる必要はありません。焦らず、何日かかけて少しずつ慣らしていきましょう。

嫉妬心が仲を壊すことも。「先住犬を優先」が鉄則

先住犬にとって新しい犬は「飼い主さんを奪うかもしれない」脅威の存在。新しい犬を構っていると、ヤキモチを妬いて新しい犬をいじめたりすることも……
多頭飼いをするときは先住犬を優先と覚えておきましょう。食事、お手入れ、遊び、そして褒めるのも先住犬からです。「飼い主にとって自分が一番の存在なんだ」と理解できれば安心するので、問題行動を起こすこともありません。

競争心を煽る遊びはしない
フリスビーなどおもちゃを遠くに投げて、同時に取りに行かせる遊びは避けましょう。犬は順位をつける生き物なので、勝ち負けがつくような遊びはお互いの競争心を煽り、ケンカのきっかけをつくるようなもの。ひとつのおもちゃで遊ぶときは一匹ずつ、先住犬から順番に相手をしてあげましょう。

最後に

明るく人懐っこいタイニープードルは多頭飼いにもおすすめの犬種です。犬同士の相性がその後の生活を左右するので、新しい犬を飼う前に「先住犬に新しい犬を受け入れるゆとりがあるか」を考えてみてくださいね。
お互いが仲良くなるまで飼い主さんは多少苦労するかもしれませんが、その後にはかわいい犬に囲まれて暮らす素敵なペットライフが待っているはずです!

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 執筆者プロフィール
『みんなのペットライフ』編集部スタッフが、わんちゃん・ねこちゃんの飼い方、しつけのアドバイスなど、毎日のペットライフに役立つ知識や情報をお届けします。

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