犬の抜け毛の仕組みについて

どうして犬の毛は抜けるのでしょうか? 秘密は二層の毛(コート)と換毛期にあります。

犬の毛は、オーバーコートと呼ばれる一次毛と、アンダーコートと呼ばれる二次毛の二層に分かれています。
オーバーコート(上毛)は皮膚の保護、アンダーコート(下毛)は保湿と、それぞれ別の役割を担っています。

犬にも人間と同様の毛周期があります。毛は毛周期のサイクルに沿って生え替わり、役割を終えた毛は抜け落ちます。
春と秋の年2回、大量に毛が抜け替わる時期を、犬の換毛期と呼びます。冬から春になり日照時間が長くなってくると、体を保温する役割を担っていた冬毛のアンダーコートが大量に抜け落ちて夏毛に生え替わります。秋から冬になり気温が低くなると、今度は夏毛のアンダーコードが冬毛に生え替わるのです。

このような二層の毛と換毛期を持つ犬種は、ダブルコートと呼ばれます。
一方で、アンダーコートを持たず、換毛期がないシングルコートと呼ばれるタイプの犬もいます。

抜け毛が少ない犬種について

シングルコート、もしくは、ダブルコートでもアンダーコートが少ない・抜けにくい犬種は、抜け毛が少ない傾向があります。代表的な犬種を、お手入れのポイントとともに見ていきましょう。

トイプードル

毛が抜けにくい犬種No.1ともいわれるトイプードル。ただし、被毛はくるんとした巻き毛で絡まりやすいため、こまめなブラッシングと1~2カ月に1回程度のトリミングが必要です。

マルチーズ

しっとりとした柔らかく細いストレートヘアの毛質。2カ月に1回程度のシャンプーとトリミングが理想的といわれています。

ヨークシャ―テリア

シルキーで光沢のある被毛。毛質は油分が多めなので、2週間に1回程度のシャンプーが必要です。

ミニチュアシュナウザー

ひげのような毛がチャームポイントのミニチュアシュナウザー。毛量が多く、毛玉ができやすいのでこまめにブラッシングしてあげましょう。毛が伸びると絡まりやすいので、定期的なトリミングも必要です。

ビションフリーゼ

トイプードルよりもさらに巻きが強く、立ちやすい毛質。毛玉ができやすいため、毎日ブラシとコームで念入りにブラッシングしてあげましょう。

シーズー

長くふさふさの毛を持つシーズー。毛玉ができやすいので、毎日ブラッシングをしてあげましょう。また、皮脂も多めなので2週間~1カ月に1回程度はシャンプーを。

毛が抜けにくいということは、延々と毛が伸び続けるということにもなります。毛が伸びすぎると毛玉ができたり汚れやすくなったりと、さまざまなトラブルのもとに。
カットのスタイルにもよりますが、1~2カ月に1回のペースでトリミングを行い、清潔な状態を維持してあげましょう。

抜け毛の多い犬種について

例外はあるものの、換毛期のあるダブルコートの犬種は、やはり抜け毛が多い傾向があります。代表的な犬種を見ていきましょう。

チワワ

被毛は長毛(ロング)と短毛(スムース)の2種に分かれます。長毛種の被毛はウェーブがかかっているうえに細いため、絡まないように毎日やさしくブラッシングしてあげましょう。

ミニチュアダックスフンド

ロングコートとスムースコート、さらに短い毛がカールしたワイヤーコートの3種がいます。ロングとワイヤーは抜け毛が多いため、毎日数回こまめにブラッシングして余計な毛を落としておくといいでしょう。

ポメラニアン

まっすぐなオーバーコートと綿毛のようなアンダーコートを持ちます。夏場には柴犬のように短くカットされている犬もいますが、やりすぎると毛質が変わるともいわれるので切りすぎには注意を。抜け毛は多く、日々のケアが重要です。

ゴールデンレトリバー

ウェーブした長い被毛を持ちます。スリッカーブラシでアンダーコートの抜け毛を取り除いてからコームでブラッシングしてあげましょう。

柴犬

綿毛のようなアンダーコートの上に、固く短いオーバーコートが生えています。毛がゴワゴワしてきたら、ブラッシングしてあげましょう。外飼いの場合は2週間に1回程度のシャンプーで、汚れとともに抜け毛を洗い落とすのもおすすめです。

チワワダックスフンドの中でも短毛種の犬は比較的抜け毛が少ないとされますが、それでもやはりダブルコート。シングルコートの犬に比べるとかなり抜け毛は多くなります。
反対に余計な毛は換毛期に抜け落ちるため、基本的にトリミングは必要ありません(歩きやすくするために伸びた足裏の毛をカットすることはあります)。

犬の抜け毛の対策法について

ダブルコートのチワワやダックスフンドのように、室内飼い向きの人気犬種にも、抜け毛が多いダブルコート犬は少なくありません。
それでは飼い主さんたちは一体どんなケアをしているのでしょうか? 抜け毛に有効な対策をご紹介します。

第一にこまめなブラッシング

1日1回、丁寧にブラッシングすることにより、床に落ちる毛の量を減らすことができます。ブラッシングは愛犬とのスキンシップとしての意味合いもあるため、まさに一石二鳥です。
ブラッシングに使う道具としてはスリッカーブラシやコームが一般的ですが、便利グッズとして人間の手にはめて使うグローブ型のブラシも販売されています。

抜け落ちる前に吸ってしまう

抜け落ちそうな毛が散らばる前に、直接吸い取ってしまう方法もあります。抜け毛専用の吸引機や、掃除機に取り付けるノズルなどの商品が販売されているので、ぜひチェックしてみてください。

シャンプー

犬の全身をシャンプーすることで、抜け毛を除去する方法もあります。洗うときには犬専用のシャンプーを使用しましょう。

トリミングで短くする

長い毛は摩擦で抜けやすい傾向があります。長毛種の場合は毛を短く整えることも抜け毛対策として有効です。

服を着せる

ファッション目的や寒さ対策の意味合いが強い犬服ですが、抜け毛が床に散らばることを防止してくれるメリットもあります。
抜け毛対策に特化したカバーオールタイプの犬服を選ぶのもいいでしょう。

毛が付いても目立ちにくい服を着る

抜け毛が衣服に付着することに頭を悩ませている方も少なくないのではないでしょうか。
そんなときには、抜け毛を取り除くのではなく、目立たなくするというのも一つの手です。愛犬の毛色が黒ならば黒系の服、白ならば白系の服といった様に、同系色のものを選んでみてください。

犬の抜け毛の掃除法について

毎日のブラッシングや犬服で抜け毛対策は万全! と思っていても、現実問題としてどうしても多少の抜け毛は出てしまうものです。
抜けてしまったあとの対策として、部屋のお掃除の仕方や使用するグッズも工夫してみましょう。

最も気になりやすいのはカーペットや布地のソファなどへの付着ではないでしょうか。定番はやはり粘着テープがついたローラーですが、裏技として紹介したいのが、イボイボのついた作業用軍手でなでる方法です。驚くほど毛がよく取れるので、ぜひ試してみてください。

フローリングの抜け毛が掃除機だけでは取り切れないという声も少なくありません。特にコードレスクリーナーは吸い残しが多くなりがちです。
そんなときは、フローリングワイパーやフローリング専用のお掃除シートを使用しましょう。畳の場合には、濡らした新聞紙や紙をちぎって畳の上に巻き、紙ごとほうきで掃くという方法がおすすめです。

また、見落としがちなのが洗い物です。衣服には、乾かしたり畳んだりするときに毛が付くと思っている方も多いかもしれませんが、実はそもそも洗濯で落ちていないというパターンもあります。
そこでぜひ活用してほしいのが、洗い物の抜け毛を絡め取ってくれる便利グッズです。見た目や触った感じはスポンジのようなもので、使い方は洗濯するときに一緒に入れるだけ。しっかり抜け毛をキャッチしてくれます。

まとめ

犬を飼ううえで、抜け毛との付き合いは避けることができないものです。抜け毛が少ない犬種を選ぶという選択肢もありますが、完全になくすことはできません。愛犬とお部屋をキレイに保つためにも、日々のこまめなブラッシングとお掃除の工夫で換毛期を乗り切りましょう。

執筆者プロフィール
『みんなのペットライフ』編集部スタッフが、わんちゃん・ねこちゃんの飼い方、しつけのアドバイスなど、毎日のペットライフに役立つ知識や情報をお届けします。

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